見出し画像

広島平和資料館の展示資料

2022年コメント
 私が子どものころ、童謡がまだ健在で童謡歌手という子どもが存在していました。童謡の歌詞は、戦前、戦意高揚のために作られた部分を変更して歌われていました。
 たとえば、「過ぎしいくさの 手柄を語る」は、「過ぎし昔の 思い出語る(冬の夜)」といったように。かように子どもたちをも戦争に駆り立てる教育がなされていた証です。
 タイトルの写真は、平和資料館に展示されていた原爆投下されたころの子どもたち。

2010年10月15日
こんな着物を着せられて育つって……。

 広島平和資料館では、毎年、新しい資料や企画展を行なっていますが、今年は、新しく発見されたり、遺族から提供されたものが、いろいろと展示されていました。
 その中に、かなり衝撃を受けた展示物がありました。
 それは、子供用の着物の生地です。そこには、昔懐かしい童謡などの挿絵で見たことがあるような子ども(といっても子どもの兵隊なのですが……)の絵が描かれ、こんな文言が染め抜かれていました。
 「ヨベヨニッポン イチオクノ イノチアフレル アシオトニ 
  チヘイモユレヨ タイリクノスベテノモノハ イマアサダ
  カチドキアゲタ タイリクニ コレカラキヨイ ウツクシイ
  ヤマトザクラヲ サカスノダ ヘイワヲミダス クモトキリ
  イマハレワタル タイリクヲ トモニユクヒハ モウスグダ」

「きいち(蔦谷喜一)のぬりえ」のようなかわいい子どもが、
銃を肩にかけ行進している絵柄は、何か空恐ろしさを感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?