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日本の保育士資格はオーストラリアでも使えるのか?オーストラリアの保育士資格の種類も紹介します

この記事では、2014年の3月まで地方公務員として公立の保育園で保育士をしていたぼくが、日本の保育士資格はオーストラリアでも使えるのかとオーストラリアの保育士資格の種類について、当時の記録をまとめています。

この記事はこんな方におすすめです。

  • オーストラリアで保育士をしてみたい方

  • 海外の保育園に興味がある方

  • オーストラリアへの移住を考えている方


自己紹介

1989年愛知県生まれ。24歳の時に「一生に1回は海外で暮らしてみたい!」と一念発起し公務員保育士を辞めてワーキングホリデーでオーストラリアへ渡る。最初は道も尋ねられないほどの低い英語力だったが現地語学学校やファームジョブを通して英語力を鍛え、ワーホリ2年目にはシドニーのローカル保育園で働くまでに成長。

また渡豪時は資金も十分に無かったが、ローカルカフェやファームでの仕事を通して7ヶ月で3万ドル(当時レートで約280万円)を稼ぎ1年目で黒字ワーホリを達成。

その後、ワーホリ中に出会った看護師の日本人女性と2019年に結婚。世界一周ハネムーンを実現させ、夫婦で35カ国を巡る。2022年に子どもが生まれ、現在は福岡県で暮らしながらワーホリ&留学情報を発信している。



はじめに

ぼくは2014年3月まで、日本のとある地方保育園で保育士をしていました。 そして、その1年半後には、オーストラリアの現地保育園(日本人はぼく1人だけ!)で保育士として働き始めることができました。  

人生何が起こるかわかりません。
そして、

「たいていのことは、やってみればできる。」

そんな自信を得ることができました。

オーストラリアの保育園で働くには?

オーストラリアの保育園で働くには、「日本の保育士資格」と同じように「オーストラリアの保育士資格」が必要です。

恥ずかしながらぼくは、渡航前にそういった情報も知らないままオーストラリアに行ったので、現地の留学エージェントの担当者に聞いて知りました。

正直、今(2024年)よりもネットの情報が乏しかったのと、英語が出来なかったのでオーストラリアのホームページにアクセスするという発想すらありませんでした。

ちなみに、当時、日本語で調べてもオーストラリアの保育園で働くための有益な情報をあまり見つけることができず本当に苦労しました。

このnote記事も、自分と同じように海外の保育園で働くことに興味ある日本人に届いて欲しいという思いで書き始めた当時のブログの記事が前身になっている、という経緯があります。

オーストラリアの保育士資格の種類

オーストラリアのチャイルドケアで働くため資格は3つあります。

  • 約4年間で取れる資格(Degree)

  • 約2年間で取れる資格(Diploma)

  • 約6ヶ月で取れる資格(Certificate 3)

の3つで、それぞれの資格で現場から求められる仕事内容が変わります。

もちろん給料の額も変わりますし、ビジネスビザが取れるかどうかも変わります。

それぞれを簡単に解説します。

Certificate 3(サティフィケートスリー)

ぼくが取得した資格はこれです。

サティフィケート3は、チャイルドケアで働くための資格としては一番ランクの低いものです。

保育園によって扱いが違うようなので一概には言えませんが、サティフィケート取得者は主にパートタイムで雇われることが多いようです。

時給は、2014年当時でAU$20〜24(日本円だと1ドル100円計算で時給2000円〜2400円)でした。

取得するためには現地の専門学校に6ヶ月通う必要があります。

※ワーホリビザでは最大4ヶ月までしか学校に通えないというルールがあります。オーストラリアの保育園で働きたいと思ったら、最初に学生ビザで渡豪して資格を取得後、ワーホリビザに切り替えて現地保育園で働いて稼ぐ方法が王道になります。

ぼくは運良く3ヶ月の通学で取得できるコースが当時設けられていて、それを受けることができたので通常の半分の期間でワーホリ期間中に取得することができました。

ぼくが受けた回を最後にそのコースは閉講してしまい、現在はどの学校でも取得に6ヶ月かかるようになってしまったので、本当に運が良かったです。

学費は学校によりますが、6ヶ月で50万円〜60万円が目安になると思います。

ちなみに、ぼくが通った3ヶ月のコースはAU$3500でした。

Diploma(ディプロマ)

ディプロマは日本でいうと、短大卒に相当します。

サティフィケートよりも上等の資格で、約2年間、学校に通う必要があります。

この資格を取ると、ビジネスビザや永住権が視野に入ってきます。

正規職員として雇われることも多く、給料もサティフィケートより良いです。その分、担任になったり、パートでも子どもの個別記録を書いたりと、仕事の責任も重くなりますが。  

時給はAU$22〜28くらいで、勤め先によってずいぶん違うようです。

ディプロマを取る為の学費は、ぼくが調べたところ、シドニーの学校だと2年間で約100万〜120万くらいが目安だと思います。

☆前出のサティフィケート3を持っている場合は、ディプロマ取得時に学費や科目の免除をしてくれる学校もあるようです。なのでステップアップとして計画的に資格を取得していくのもオススメです。

当時、ぼくと同じクラスでサティフィケート3を取得した友人の中には、その後にディプロマを取得して現在もオーストラリアの保育園で働いている人がいます。  


Degree(ディグリー)

ディグリーはオーストラリアの大学や専門学校に4年間通い取得する資格です。

ディグリーを取得すると、ECT(Early Childhood Teacher)と呼ばれ、ディプロマよりも専門性が高くなり、給料もより良くなります。  

オーストラリアの法律では、園の規模に合わせて「最低何人のECTを置かなければならない」というのが決まっているそうです。
時給はAU $26〜で、いいところだとAU$30以上というセンターもあると聞きました。

オーストラリア永住を考えるなら、長い目で見てもディグリーを狙うのはオススメです。特にあなたが10代や20代であればなおのことです。生涯賃金が大きく変わってきます。

学費に関しては、ぼくが働いていた園のECTに聞いたところ、4年間で700万円くらいだったと言ってました。

高過ぎですよね、、、>_<

しかも、その先生いわく、「ECTはディプロマよりも給料はいいけど、ディプロマの先生と業務内容はほとんど一緒で、園側はECTを置く最低人数が決まっているから人件費の問題で必要以上に採用しないの。 だから仕事を見つけるならディプロマの方がすぐ見つかるよ。」と教えてくれました。

それぞれの国で、それぞれの事情がいろいろあるんですね。

日本の保育士資格はオーストラリアで使えない?

ぼくは日本の保育士資格を持っていたので、それを書き換えしてオーストラリアで使えればいいのですが、残念ながらそれはできないようです。
(ぼくが通っていたシドニーの専門学校の日本人担当者からの情報です。)

※朗報!? 追記2019.03 当時、日本の保育士資格をオーストラリアの保育士資格に書き換えることはできないと言われていましたが、必要な手続きをいくつか踏めば、書き換えが可能になることもあるようです。

詳細が気になる方は、ぼくがアンバサダーを務めているシドニーの留学エージェント『アイエス留学ネットワーク』(ぼくもワーホリ中にめちゃくちゃお世話になった最高の留学エージェントです)のスタッフに問い合わせてみてください!

お問い合わせの際は、アンバサダーで保育士の「カズキ」のnoteを見ましたとぜひお伝えください^_^

  オーストラリアで取得した保育資格(Certificate3,Diploma,Degree)はカナダやイギリスで書き換えて使えるよう(これも担当者からの情報です)なので、「子どもが好きだし将来は海外に住みたいかも!」という方には取得しがいのある資格だと思います。


さいごに

今回はオーストラリアの保育園で働くために必要な保育士資格の種類を紹介をしました!海外の保育園に興味がある方の役に立てれば嬉しいです。


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