ワイメアキャニオン一帯は、「ワイメア渓谷州立公園」として州政府に管理されている公園。
　此処へ来るにはワイメアタウンからR550で渓谷側を走るコースとワイメアタウンからもう少し西にあるケカハタウンから延びるR552「コケエ・ロード」がある。どちらも展望台前に途中で合流するがコケエ・ロードは西側が拓けサトウキビ畑、遠くのニイハウ島が視界に入りながらのドライブコース。私たちはコケエ・ロードを往復択んだ。

　ワイメア渓谷を見られる展望台は、ワイメア渓谷州立公園側に３ヶ所、コケエ州立公園側に２ヶ所の合計５ヶ所が尾根沿いに走ると在る。
　一番見晴らしが良いのは、最初に紹介したワイメア・キャニオン展望台。
　この展望台はドライブコースの最初に位置し、展望台も整備され180度の眺望が楽しめた。時間に制限がある場合はワイメア・キャニオン展望台だけになることが多いだろう。

　この写真は流れ落ちる滝の位置から解るようにドライブコース最終地点に近い一枚。展望台はその立地から渓谷の様々な表情を見せてくれる為、一か所だけの眺望で終わるのはとても残念。
　マウイ島にあるハレアカラ山のように3000ｍ級の山でなくとも、山の天気に属しガスはかかり易い。それでも、太陽の陽射しが翳るだけでも又違う顔を見ることができ不満はない。

　朝陽に照らされ陰影をつける渓谷を見られない為に択んだ夕刻。
　斜めから射す光で彫刻作品のような陰影深い山襞が浮かぶ風景に立ち会えた。心配していたガスが晴れ、感謝の一枚が撮れる。