二人の大海を、私はどう見つめればいいのか

伊藤大海 いとうひろみ 1997年8月31日生 23歳
北海道茅部郡鹿部町出身 投手 右投左打 身長176cm/体重82kg
2020年ドラフト1位
駒澤大学附属苫小牧高校-駒澤大学(中退)-苫小牧駒澤大学-北海道日本ハムファイターズ(2021~)

岡大海 おかひろみ 1991年7月15日生 29歳
岡山県倉敷市出身 外野手 右投右打 身長185cm/体重80kg
2013年ドラフト3位
倉敷商業高校-明治大学-北海道日本ハムファイターズ(2014~2018)-千葉ロッテマリーンズ(2018~)

今夜ZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市美浜区)で起こった出来事
・伊藤の方の大海、23イニング連続奪三振 ※プロ初登板からの連続記録は、NPB新人及び球団タイ記録(1980・木田勇)
・岡の方の大海、サヨナラ2ランホームラン ※4対5で迎えた9回裏、2アウト一塁で、杉浦稔大から2ランホームランを打ち、ロッテサヨナラ勝ち

・・・

伊藤の方の大海は、4回まで23イニング連続奪三振のあと、6回まで無失点。ファイターズは近藤健介の3ランホームランもあり、5対0とリードしていた。
しかし、7回に3点を献上してしまう。0行進の後の失点は、さぞかし悔しかろう。しかし、7回3失点ならこれは、QS(クオリティ・スタート)というやつではないのか?
8回、井口和朋-堀瑞輝と継投し、井口が1失点。4対5となり、最終回を迎える。今季クローザーデビューした杉浦稔大が、マウンドに上がった。

そして、岡の方の大海が登場し、できあがったドラマが、サヨナラ勝ちだった。

岡の方の大海は、興奮していた。
「入ってくれという気持ちで走った」。そう、岡の方の大海は言った。

うれしいはずなのだ。岡の方の大海を、3年前ファイターズから見送った者として、とてもうれしい。

だが、勝たせたかったのだ!伊藤の方の大海を!
4試合目の登板で、今日こそ勝利を。そう、伊藤の方の大海は、初勝利の景色をまだ見ていないのだ。

私はこれから、二人の大海をどう見つめていけばいいのか。

そうだ。私には、2018年にヤクルトとファイターズ、人生初の兼任ファンとなり、日本シリーズで戦う両チームを想像しながら編み出した、究極の応援方法があるじゃないか。

「どちらも応援しない」

私には、Nikonという相棒がいる。幸いなことに、カメラマンに徹することができる。真顔でシャッターを切りまくれば、両方応援しないうちに、試合は終わっているはずだ。

……そんなことできるか!今日、二人の大海を見て、冷静に野球を見るなんてできないことが証明されてしまった。
大海!(はっ、二人とも応援できる方法見つけた。苗字抜けばいいんだ。)

R3.4.21 wed.
M 6x-5 F
ZOZOマリンスタジアム

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