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はじめてドリップコーヒーを自分で淹れ、半年後に自家焙煎珈琲豆屋を立ち上げた2023年を振り返る。

2023年で自分を変えた出来事は主に次の2つありました。

・3月家族との東京旅行で一日2万歩以上歩き、ウォーキングの楽しさと効果の大きさを知る。
→その後、apple watchも買って朝歩くようになって減量が楽しくて80kg→74kg(今)まで落ちた。
頑張ったというより、楽しいを習慣化させた結果。

・5月に自分で淹れたドリップコーヒーがおいしくてコーヒーの勉強をはじめる。
→11月に無事ECサイトオープン
初月から2ヶ月続けて月5万円程度、注文を頂くことができた。

特に後者のコーヒー事業は副業と言えど割いた時間が多い分、印象深くて1年間の様々な想いが凝縮されているので、今日はその部分を掘り下げて2023年のまとめにしたいと思います。

本業では広報やマーケティングを行いながら仕事してる訳だけど、
そのスキルや知識ってホントに合ってる(使えるノウハウなの)?っていう素朴な疑問と、YouTuberを辞めてからずっとモヤモヤしていた課題が解決しそうな兆しが垣間見えたという部分で動きました。

特に「マーケティング」という言葉が、巣篭りのコロナ禍を背景に自身のスキル磨きや副業、リスキリングなどと言ったワードの中でかなり大衆化した言葉だと感じていて。それはワードとしての認知度もさることながら、情報が平等化した今現代はマーケティングそのものへの世の中の理解度もだいぶ深まってきていると思う。
今まではその部分での知識や考え方、ノウハウなどが価値としてあったけれどその意味はかなり薄まり、マーケティングがビジネスの常識になると。

直感的にこの現状を踏まえ、職業柄このジャンルでは世の中の少し先にいないといけないポジションの私は、その言葉の”本質"が等身大でいうところ何なのかは頭で理解しても実体験として理解していない感じがあったのでとても都合が良かったんです。

小さくても何か事業を持つことが最初のステップとしてとても重要であると考えているし、そしてそれは本業でもとても役に立つ経験だと思っています。

■オープンまでのざっくりとした取組みスケジュール
5月~7月:コンセプト設計、食品衛生責任者取得
8月:ECサイト構築
9月:商品撮影、SNS更新開始、ECサイト構築
10月:オペレーション確認、プレオープン
11月:グランドオープン

どんな世界観を作るのか想いを書出し、関連性をつなぐ作業

泡色珈琲というブランドが今のコンセプトにたどり着くまでには3ヶ月以上かかっていて、思考するだけなのにここが一番長かった。一番最初はネット上でもかぶりのない「ゆきぐに珈琲」とか山形の地域にあてた名前やコンセプトを考えたが、地域のサイズ感や人口減などの拡張性を考えてコンセプトに地域性を持たせないことにした。

本業の仕事柄地域の良さや魅力などに付加価値を付ける作業が多い中、この作業は結構自分の中では刺激も多く、視座が高まり新しい気付きが多かったです。
地域性が高いことが◎とされている日常の中で、ときどき立ち止まって冷静に考えるたびに、地域と私の珈琲自体を直接結び付けることに大きな意味は無いなと(山形県産の珈琲豆があったりしたら別だったんだろうと思う)

こういう資料を作りながら進めていくと随時立ち止まって俯瞰できることがとても良かったと思う。

私が今ECサイトを運営する理由

商品開発から製造・梱包、発送、顧客対応までをひとりで運営するECは良くも悪くも自分が全て決められます。
どうしてもその時の都合が良いように自分をうまくごまかしながら流れてしまうこともあります。
これもまとめて書き留めておくことでブレずにいつでも原点に戻れるように作りました。

「自分の商品が無い」
これが、私がYouTubeを辞めてから3年間ずっと抱えていたモヤモヤでした。
事業は立ち上げられるけど、売りたいと心から思えて長期的なビジョンを描ける好きなものが無いという状態。

その期間が長かった分、走り出すと早かったです。
序盤はChatGPTとひたすら2ヶ月壁打ち。
数えたら20万文字ものやりとりをAIとしてました。
ChatGPTはアイディアを拡張させる壁打ちの役割は果たせますが、ゼロベースの想いや思想は生み出してくれません。すなわち、自分の中に高い熱量があればあるほど、高い精度の応答をしてくれます。
これだけchatGPTを使っているとこれらのことに気が付くことができます。

その中でもうまくできたなと感じた部分は、AIの高い応答性を引き出すために本を読み、インプット量を増やしたことです。

この動画に至っては、早朝散歩をしながら10回以上繰り返し聞きました。
ワードも大切ですが、思考のプロセスを追って自分のストーリーに差し替えて考えるとちょうど良い動画です。
そうすることで自分の想いや思想を言語化してAIに伝えることができます。

ChatGPTへの投入する冒頭のスクリプト

使ったことがある人はわかると思いますが、基本1chatルーム内では前提条件を引継ぎ続ける(過去の会話内容を忘れないで回答してくれる)ので毎回は投入不要なスクリプトではあります。
しかし、その後のECサイト制作時にキャプションとしてワードを拾う作業があることが分かっていたので、コンセプトワードもなるべく思い付きでは無く秘伝のタレのように継ぎ足し継ぎ足し増やしていきました。

そして、イメージ画像には積極的に画像生成AIを使って世界観を広げていきます。
ここに至ってはまだ自分の納得する世界観には至っていませんので今後継続努力をしていきたいと思います。

初期投資費用リスト

焙煎機からはじまり、梱包用具、印刷機材、Canvaのようなデザインツールの年間利用料などこの事業に関わる初期投資費用を購入するたびに追加していってます。
もう無事にオープンまで漕ぎつけることができたので、ここの数値が大幅に変わることは無いと思います。
あるとすれば、季節商品などの新商品が増えた場合ですかね。

総計で24万円ほどの初期投資ですが、趣味の範囲としては安い方かなと思ってます。アクアリウムなどと違って継続的に収益が発生しますからね。

最初から店舗は持たないと決めているローリスク・ローリターンのビジネスモデルですが、ここまでの一連の経験ができたとするとそれ以上のリターンを感じます。

ただ、その分競合は多いのでより多くの魅力を作らないといけません。
それは商品としての差別化もそうですが、私はどちらかというと販売者としての差別化の方がこれからの時代は大きいのではと感じています。
この辺は話すと長くなるのでそのうち別の記事でまとめたいと思います。

原価計算書

数字は伏せますが、考え方として原価が動く要因は、「原材料・資材の高騰」位しかないので、自分が動かせる変数部分というのは売価が大きいと考えて数パターンの販売価格でシミュレーションを行い、利益額に自分が納得ができるラインを探していきます。

ここは副業のビジネスモデルが最強に効く部分だと思います。
ローリターン領域は、企業が入ってこれないからです。
できる選択肢の幅が段違いです。

また、設計の段階でこの先数年の原価高騰は織り込んでおくことができますし、どう付加価値を付けて価格転嫁していくかを今の内から考えることができます。

カメラを使った商品撮影、もうここまで来ると得意ゾーンなので早いです。

ここまで書くとわかるのですが、コーヒーへのこだわりについてがほとんど出てこない。笑
いや、好きなんですよ?好きなんです。
こだわりもあります!💦
(こだわりについては下記公式サイトをご覧下さい😊)

が、届けたい人達の温度感へも合わせるのもマーケティングだと思っています。

確実に人口減少していく世の中で長期的なコミュニティを形成するための嗜好品としてのコーヒー。
今年作ったこのアイテムを持っているだけで、これまでの日常のリアルでのコミュニティとも接し方が変わった一年でした。

コーヒーという商品から生まれる価値を多面的に捉え、自らの成長と共に育てていく。
量産できないからできることもたくさんあります。

コーヒーを通して、成長した私。
来年は今年よりも更にコアなコミュニティを作って、自身の価値を高めていきたいです。
来年もよろしくお願いします。

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