(大陸報道)インド、記録的な熱波の影響による停電対策でロシアから石炭輸入

元記事タイトル「停电潮来袭!印度煤炭供应面临巨大压力,再次疯狂向俄罗斯进口」

以下、内容を要約した和訳です。

3月以降、インドでは百年に一度といわれるほどの熱波におそわれ、多くの場所で、ほとんどの日が摂氏約38度を超える異常な高温を記録し、熱中症の疑いで20人以上が死亡したほか、電力需要は数年ぶりの高水準に達し、数時間単位の停電が頻発しているという。この危機に対応するため、インドは国内外向けに様々な対策を検討しているようだ。

石炭産出制限を緩和

電力需要に対応できるだけの燃料を確保するため、インド政府は環境保護を目的に策定していた石炭の産出制限の規定を緩和し、現有の炭鉱の産出量を10%増加すると表明した。この緩和は6カ月継続するという。6月末の雨季の前に産出量を引き上げるねらいだ。だが専門家の中には、この施策で石炭供給側の企業と現地の住民たちとの間に摩擦を引き起こすのではないかとの見方もあり、最終的に産出のスピードが鈍ると懸念されている。

インドの発電は70%以上を石炭に頼っているが、炭鉱の基礎的な施設が十分整備されておらず、燃料不足の問題が以前から懸念されていた。加えて最近の異常な高温の天候があり、各企業や家庭で空調の使用頻度が激増した結果、停電の頻発を引き起こしている。

国外向けには、石炭輸入量の拡大を検討している。インド政府は各関連企業へ6月までに1900万トンの石炭を海運輸入により確保するよう要望を出した。また、各行政区の石炭火力発電所へ2200万トン以上の石炭を輸入するよう要望を出した。

不足は2.3億トン以上、インドはロシアから輸入

3月にインドはロシアから大量の石炭を輸入した。輸入量はここ2年では最多の104万トンに上る。2021年のインドの石炭輸入量のうち、ロシアは2%を占めている。インド政府は4月20日にインドの石炭火力発電所が30日以上の電力需要を満たす燃料を備蓄していると述べたが、その大部分はロシアからの輸入によるものだが、想定外の異常高温の天候で備蓄を想定よりも早く消耗してしまったようだ。2021~22年のインドの石炭産出量は7.77億トンだが、消費量は10億トン以上で、2.3億トンの不足が見られる。

ロシアから石炭を購入することで電力需要に対応していたインドだが、この点を西側諸国から追及され、ロシアからの購入頻度を落としているようだ。だが、他国にとやかく言われようが、自国の経済の方がはるかに重要だ。インドは再度ロシアから石炭の輸入を始めている。

5月6日の報道によると、ラムチャンドラ・プラサダ・シン鉄鋼大臣はロシアからの石炭輸入量を倍にすることを検討していると公表した。インドはすでに450万トンを輸入している。インドからすれば、ロシア石炭は最も安定した輸入元だ。ほかにどこがインドの膨大な需要を満たすことができるのか?

ニュースソースは以下のリンク先をご参照ください。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a17d03c497106fd1911a337f2574597f9efc9886

40過ぎて独身未婚の負け組です。時間しかないんで、その時間を使って作家を目指してます。まだ卵ですが、孵化したらサポートして下さる方をモチーフにした作品を書きたいです。