起業しなきゃだめですか?(265/365)
いまやアメリカの優秀な人材は、ウォールストリートの金融会社ではなく、シリコンバレーのスタートアップを目指すとか。さらに優秀な人材は自ら起業する道を探るとか。
ひるがえって、日本は、大企業の競争力低下が叫ばれてもう30年は経ってます。政府民間ともに、オープンイノベーション、スタートアップ育成の連呼です。
でも、ちょっと待って。
就労人口のうち、起業をするのなんてほんの一握りですよ。それに、起業って志と胆力が試されるわけで、決してキラキラではないです。さらに言えば、大企業の資本力やネットワークだって本当は意味があるのです。
だけど、多くの自己啓発イベントでは、
雇用という支配からの卒業
よろしく、副業、起業、スタートアップのキラキラ連呼ですよね。
少し疲れてきませんか?
大企業で堅実に働く人もいる、大企業で挑戦する人もいる、スタートアップでインターンをする就活生もいれば、自ら起業する人もいる。起業する若者もいれば、定年後に独立起業するシニア人材もいる。
つまり、重要なのは多様性の許容です。
そういう意味で、私が一番いやなのは、自分の主義主張に合わない生き方をしている人を批判したり、自分の選択だけが正しいと主張する人たちです。
これは、企業のサラリーマンだろうが、起業家だろうが、どちらにも言えることです。
多様性を受け入れて、相手を常にリスペクトできる人
こういう人であれば、どんな立場かはあまり関係ないのです。
女性活躍や、スタートアップのワークショップに参加していつも感じる違和感なのです。
あるパネルディスカッションで、会場の方が、
「みなさんのスーパーマンぶりには本当に感銘を受けましたが、会場の過半数の方は、平凡ながら必死に頑張っているんだと思います。そういう方々を置き去りにしていませんか?」
という質問をしたのが妙に印象に残っています。
まず、他者をリスペクトすること
ここからはじめることが大事だと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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