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それ、錬金術じゃないですよね?(163/365)

私は少々疑り深いのかも知れません。特に儲け話や金融商品はまず疑ってかかります。ですからこれまで、大損がないかわりに、大勝ちもありません。ひと頃話題になった、「秒速で億稼ぐ」話も、最初からまったく理解できませんでした。

でも実際に稼いでいるのも事実なんですよね。結局これって、「情報弱者」を狙った詐欺まがいの錬金術なんですよね。

情報商材くらいなら個人や小さな会社がやっていることですから、疑う人も多いんでしょうけど、金融業界全体にもそういうことが横行しているように思えます。

少し古い話では、「リーマンショック」。あれって、サブプライムローンの破綻がきっかけだったわけですが、サブプライムローンの根拠となっているのがノーベル経済学賞の対象となったブラックショールズ方程式。でも現実には破綻した。リスクの希釈化というけど、結局騙し合いになってしまったわけですよね。その顛末はこの映画がお勧めです。

つまりどんなに偉い先生が考えた金融工学理論であろうがなんであろうが、市場で扱われる新しい金融モデルには、「錬金術」的要素が少なからず含まれる、そう考えてしまうわけです。

暗号資産しかり、
ICO(Initial coin offering)しかり、
NFT(Non-fungible token)しかり、
SPAC(Special Purpose Acquisition Company)しかり、
ESG(Environmental, Social, and Governance)しかり、

もちろん、そういう失敗と修正を繰り返しながら発展していくのが資本主義の本質なのかもしれません。

ただ、高尚な理論と理想で飾られた中に、「錬金術」的発想が潜んでいることからは目を背けないようにしたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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