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会話の終わりのハーモニー

今私が何を考えているかというと、会話の終わらせ方についてだ。
喧嘩や交渉のような、決裂するような終わりということではなく、
普段家族や、パートナーや、ビジネスの場で話す何気ない話の中で、
自分は会話を終わらせる側なのかどうかということである。

井上陽水と玉置浩二が超絶昇天ハーモニーで
夏の終わりのハーモニーを歌っている。
季節はもう10月なわけで、
真夏にクリスマスソングを歌うかのような矛盾点を感じながらも、
冬はコタツでアイスとか言う矛盾だらけの人類に思いを馳せながら、
私は終わらせる派なのか続ける派なのかについて議論する。

私は会話を終わらせる側だとつくづく思うのだ。
ビジネスでの商談やミーティングでは話のまとめ役が多くある。
ある程度議論が済んだところで話をまとめ、その場を終わらせる。
友人と話している時なども、自分が先に席を立つことが多い気がする。

先日受けたストレングスファインダーによると、
私は物事の行く末や人の気持ちが読めてしまう傾向にあるらしい。
同時に私は飽き性なのである。

つまり結論がわかりきった内容をダラダラと話していると、
ものすごく飽き性な自分がひょっこり顔を出し、
話を終わらせこの場を去ろうと言う気になってしまうのだ。

そう、私はトークマーダーなのである。
殺人者は冷酷でなければいけない。
席を立とうとした時、話を終わらせようとした時、
相手がもう少し話をしたそうだなと言う空気を敏感に察知している。
その空気を切り裂くように颯爽とお会計を相手に任せ、
店を出て行くのがトークマーダーたる所以なのだ。

人生のテーマソングを会話の終わりのハーモニーに設定し、
相手が発した音階に対して最も不愉快な音階で美声ビームを発するのだ。
同時に私はハモニーマーダーとして、
この世を去った世界三大テノールのルチアーノパヴァロッティーさながら
1ステージ数億円の出演料をいただきたい次第なのである。

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