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出し抜くと抜き出す

出抜という言葉があったとしたら、
それは良い意味なのか悪い意味なのか、すごく気になってしまった。

小樽出抜小路という屋台村が存在するようだ。
おたるでぬきこうじ
一文字変えただけで「小樽手抜き工事」だ。
読みを変えただけで「小樽で抜き浩二」だ
浩二さんは小樽で楽しんだに違いない。

出し抜くという言葉はあまり良い意味では使われない。
他人の油断につけこんだり、相手をだましたりして、人より先に物事をする。

「油断につけこむ」というのは別に悪いこととは思わない。
油断している方も悪いのだ。
しかし「だます」というのは賛否両論あるだろう。
騙すと聞くと、オレオレ詐欺みたいな極悪イメージもあるが、
日本の国技である相撲には「猫だまし」という立派な技もある。

そして、抜き出すに関しては全くの無感情の言葉だ。
引き抜いて取りだす・多くの対象の中から選び出すという意味である。

出と抜がちょっと変化しただけでここまで意味合いが違う言葉になる。
そして言葉というものはあっち側とこっち側で意味やイメージが違うものだ。

私が発案した出抜という言葉については、
2つの言葉の意味合いを併せ持つものでなくてはならない。

抜き出すというのは手法だ。
出し抜くというのは状態だ。

つまり相手が油断してしまうような状況、相手が騙されるような事柄を抜き出し、
実行することで出し抜くのだ。

「でぬき」という読み方はやめよう。
冒頭で話したように、「手抜き」にも「で、抜き」にもなってしまう。

「しゅつばつ」という読みではどうか。
この殺伐とした中で出抜した私。
なかなかカッコよかろう。

お前の財閥 俺が出抜 アーイ!
ラップでもいける。

何だか締まりが悪い文章だが、日曜日ということなので許してほしい。
今日は出抜の気分ではなかったと、たった今反省している。

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