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AIと情緒、『なぜ選ぶたびに後悔するのか』

季節の変わり目だからか、肌と体調があまり良くない。春ってなんだかぼんやりしてしまいますよね。

週末には桜が満開。隅田川に行ってみたらまったく混雑しておらず拍子抜け。雨の中わざわざ桜を見に来ないか。みんなお酒が飲みたいんだなぁ。いつもは行列ができているあんみつやさんにすんなり入れたので得した気分。

1.Review📝
AIと情緒

執筆仕事の原稿を1本提出。遅ればせながら校正をGPT4に手伝ってもらった。

「誤字脱字、文法的なミスがある場合は指摘してほしい」と指示すると、
「誤字脱字、文法的なミスはありません。ただ、×××のような表現の方が理解しやすいかもしれません」などと応答が来る。おぉ、良い感じ。壁打ちしてくれてる感。

いくつかの文章でテストをしてみたところ、誤字脱字の発見をはじめ応答は概ね的確。生産性を上げてくれるだけでなく、表現に行き詰った時の良い相談相手になってくれる。

ただ、微妙な文脈をとらえたり情緒的な表現をする感性は当然ながら持ち合わせていないし、データによる学習ベースなので「正しい」文章は書けるけれど「面白い」文章を書いたり、ゼロから「創作」をすることはできない(はず)。「情緒がある風の」「情緒っぽい」文章は書けるのだろうけど、それに心動かされるほど人間の感性は乏しくはない気がする。

「正しさ」「端的な説明」が主な目的であるビジネス文書、たとえば広報やIR系の文書作成にはうってつけだろう。新しいツールの浸透には時間がかかるものだけど、巨額投資により大手や役所でも使われているであろうmicrosoftに実装されるそうなので、うまいこといけばかつてないほど生産性が大きく向上する、はず。

余談だけど、ここまでツールが進化しはじめると労働時間ももっと短くして良い気がするし(1日8時間は今の私の感覚だと働きすぎ)、それこそ週休3日でも全然回る気がする。でも所定労働時間をベースに様々な制度が設計されている今の労基法だと難しいのかなぁ。あと、経営者は浮いた時間を休暇より別の仕事にあててほしいと思うものだろうか。

2.観たもの、聴いたもの、読んだもの📚🎬

『なぜ選ぶたびに後悔するのか』

20年前の本だけど内容はそんなに古く感じない。むしろ現在でもまったく同じことが言える感じ。
『自由に選択できることは、人を幸せにするのか?』
『無限にある選択肢の中で、幸せに生きられるのはどういう人なのか?』
そんな問いに対して、数々の事例とともに答え(あるいは提案)を示してくれる。

著者は人間を2種類に分けて考える。
常に全オプションを比較し、最高のものでないと納得できない「マキシマイザー(最大化人間)」と自分なりの基準を持ち「まずまず」で満足できる「サティスファイサー(満足人間)」。

「マキシマイザー」はオプションが増えるほど選択に労力と時間を費やす。かつ、人との比較において最高点を釣り上げてしまう。過去の意思決定にも「あれでよかったのか」と後悔を増大させる。比較し、「サティスファイサー」は基準点が自分の中にあり、かつ明確なので必要以上の労力をかけずに意思決定をして次に進む。

苦しいのは意図せず「マキシマイザー」となり、「もっと良いものがあるのでは?」「自分にはもっとできる(できた)のでは?」と後にも先にも最高ばかりを求め続けるから。「サティスファイサー」になって、「ここまでクリアできればまずまずOK」と、オプションに振り回されずに自分の基準で意思決定をしよう。超ざっくりと要約するとそんな感じの内容。

自分の基準点をみがくための「選択との向き合い方」についても興味深かった。もう少しちゃんとまとめてみたいけど、とりあえず今回はここまで。

ひらやすみ

もう、この感じ大好き。舞台が阿佐ヶ谷(&中央線沿線)というのも最高。2年くらい住んだけど阿佐ヶ谷は本当に良いです。地方から上京してきて、特に中央線沿線に住んだ人にはきっと響くはず。。

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