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子どもの創造性を育む”レッジョ教育”

子どもの創造性を育む”レッジョ教育”

幸福度ランキングでは常に上位にいる北欧

北欧文化や生活を見ていると、自由で開放的で個を尊重する思想が人々に根付いていて精神的にもヘルシーな暮らしぶりが伺える。
 
社会人になって日々の仕事や日常の中で、いつもどこか不安や焦りを募らせる感覚が増していった。
 
これだけ豊かな国ニッポンで、なぜこんなにも満たされないのだろう。
 
働くことに意味を見出せず、ただお金のためだけに毎日の貴重な時間を労働に費やしていても、心は満たされず、外から得られる手軽な快楽から不安を一時的に忘れることしかできない。
 
リフレッシュするための休みも、リフレッシュするどころか、現実逃避の時間となり、休みが終わればまた自分を押し殺して生きる現実に引き戻される。
 

北欧の暮らしぶりを見ていると、日本とは真逆のように感じる。

外側の何かに追われて必死に生きる日常ではなく、仕事とプライベートのオンオフをきっちり分けて”自分”という一人の人間を尊重して生きていく。
 
北欧の教育文化を勉強していくと、どうやら子供の頃から”個人を尊重”する環境があるようだ。
 
 
北欧では地域ごとにいろんな教育法を取り入れている場合もあるが、年齢に合わせて(もっと言えば個人に合わせて)教育環境が用意されている。
 
その一つに「レッジョ教育」というものがあるようです。
 
これはイタリア発祥の教育で、主に保育園幼稚園くらいの子供たちを対象に創造性を育む教育です。 
 
主には音楽や芸術の分野で、子供たちが自由に絵を描いたり楽器を演奏したり、自分で選択し表現することを支援します。 
 
大人が指示するのではなく、子供たちが自分で選び自分のペースでプロジェクトと向き合っていくのです。
 

多くの日本教育では、大人が策定した教育プログラムを”いかに上手く正解するか”ということが求められるように感じます。
大人が敷いたレールに問題なく従順に従う子どもが良しとされ、そのレールからはみ出る子どもは×をつけられ矯正させられる。
 
また、平等であろうとするあまり、「皆に等しく」という思想が根強く、みんなと一緒であることが良い(安心)をされる傾向がある。
 
デンマークでは、おやつ一つにしても複数ある選択肢の中から子ども自らに選ばせる。
日本では時間になれば決められたおやつが与えられ、子どもはそれを当たり前のように受け取り食べる。
 
悪いとは言わないが、与えられることが当たり前になり、思考停止の英才教育にならないかを心配している。
 
子どもだろうが何歳だろうが、自分の人生は自分で方向を決めて自分で選択していく。

これこそが、”自分らしく自由に生きる”ことの基礎ではないだろうか。
 
レッジョ教育では、自分でプロジェクトを選択し、自分で楽器を選択し、社会や大人全体で子供の可能性や未来のためにできることは何かを考えてさまざまな取り組みが行われている。
 
その背景には、犯罪に関わる時間を自分がやりたいことに注ぐ練習の時間になるように、そしてその過程の中で人との関わりを学び人に感動や価値を届けていくことを学ばせているようです。
 
自己完結型の学びではなく、人との関わりの中で成長し、自分の未来を自分で切り開いていく子供たちが育つ環境があるからこそ、他人ではなく自分で自分を幸せにすることができる自己肯定と自己効力がが育まれた結果が幸福度ランキングに現れているのでしょう。

日本もそんな思考と環境が当たり前になる日が訪れると嬉しいですね。

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