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僕はこれから”地元”でメシを食っていきたい。

7/15(月・祝)「地元でメシを食っていく〜北陸編〜」というイベントにゲストとして登壇させていただきました。

2年前にみなとみらいにあるBUKATSUDOで同世代の31人の仲間達と、苦しみながらも企画に向き合った半年間。その主宰である阿部広太郎さんと、僕の生まれ故郷・金沢でこうしてお話しできたことが何より嬉しく、ほんの少しだけ人生の伏線を回収できたような気がします。

この日のイベントの中心的なテーマは「地元」。
自己紹介とトークセッションでは語り尽くせなかった「地元観」について、この機会に少し整理をしたいなと思います。


僕の生まれ育った街「金沢」について

今回の会場にもなった金沢で、僕は31年とちょっと前に生まれ、上京する24歳まで過ごしました。特に何が好きって訳でもないんですが、程よい都会感と地方感、美味しいご飯、山に囲まれた地形、裏路地に残る町家などの歴史、街中を流れる用水、21世紀美術館をはじめとしたアートと建築…たぶんこうした要素が複合して「あぁ、金沢っていいよなぁ」と感じるんだと思います。

そんな好きな金沢にいずれは還元したい。漠然とそう思っていましたが、24歳のタイミングで金沢を離れ東京へ行ったのは、金沢以外の価値観に触れないと、本当の金沢の良さはわからないのでは?と言う想いからでした。実際出てみることで、上に挙げたような金沢の良さを改めて実感しますし、生まれが金沢だと伝えるとみんな口を揃えて「いいところだよね〜」と言ってくれて、金沢が故郷ということがさらに誇らしくなりました。

生まれ育った街・金沢は自分にとってまごう事なき”地元”なんですが、しかしながら、なんだかここ数年で”地元”の定義が緩やかに拡がりつつあるなぁと感じています。


「地元感」を感じる場所

最近ありがたいことに、仕事やプライベートな活動で日本全国様々な場所に行く機会があり、仕事では金沢のお隣・富山県に月1のペースで行っていますし、これも昨年仕事関係で通っていた名古屋や、大学時代の研究室と共同で行っているプロジェクト(これはプライベート)で2〜3ヶ月ごとに訪れる長野など、東京を拠点としながらもローカルに関われる環境がとても楽しくて、刺激的な日々を過ごしています。

これらの場所は、物理的に度々訪れている事もあり、1年の内数日〜数十日を過ごしているので、金沢ほどではないものの、訪れる度に「帰ってきた感≒地元感」を感じるようになってきています。

一方、企画メシの同期がUターンした大分・別府は、同じく企画メシの同期達と昨年はじめて訪れたんですが、1泊2日で魅力をめちゃめちゃ伝えてもらったこと、また彼がオープンするお店のデザインを少しばかり協力させてもらったことから、まだ地元感までは至らないものの、愛着を感じています。


そこを「地元」足らしめる要素

先の「地元感」を感じる場所を整理すると、
①生まれ育った街
②よく訪れる・通っている街
③その地域に根を張った魅力的な人が活動していて、自分も関与している街

というような分類ができると思っていて、僕は特に③(②も③に含まれる)をこれから大事にしていきたいなと思っています。

阿部さんは、イベントの前に発信したnoteで「地元」をこのように定義しています。

1、「地元」とは、その地を愛する心を指す。

僕の定義はたぶんもう少し狭くて、
「信頼できる、おもしろいと思う人がいて、その場所をおもしろいと感じ、大なり小なり関与しているかどうか」が「地元」足らしめる要素なのかなと思っています。

僕はこれから”地元”でメシを食っていきたい。

ここ数年の内に、働き方を変えて、今の会社にも属しながらする仕事と、個人として行う仕事を両立したいと考えています。
その個人として行う仕事は、できれば信頼できる、おもしろいと思う人が大切にする場所に関与して、一緒に良い未来を作っていけるようなものにしたい。
単純に利益だけじゃなく、5年後10年後、更にもっと先かもしれない未来に繋がるような、でもしっかり事業としてまわるものにすることで持続可能性もある。誰かにとっての”地元”を、自分にとっても”地元”にして、「あの時のあれがあったから」とお酒を飲みながら振り返られるような、そんな場所をいっぱい作っていきたいと思っています。

”地元”は1つじゃなくても良い。”居場所”となり得る”地元”を複数持つことで、多拠点で、軽やかに、生きていく。そういうスナフキンの様な生き方をこれからも模索していこうと思います。

※7/18 一部追記

いただいたご支援は、妻と娘と何か美味しいもの食べに行くのに使わせていただきます。