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琴線に触れる

好きには基準があるのでしょうか。どんなもの、どんな感じで好きになりますか。

私の好きは琴線に触れるような、小さな衝撃を受けたもの、そんな感覚になったものが長く続く好みになっているかもしれないと思いました。

SNSを見ていると、おしゃれな食べ物や飲み物、お花やカフェ。どれもとっても素敵だけれど、みんながはしゃぐほど、同じテンションを持てない自分がいます。「たしかにかわいい」。まるで納得するような感想で、「一応好き」みたいな感じです。

「一応好き」と言っている時点で、好きじゃない、みたいな気もしますが、好きは好きなんです。ただ、食べ物や飲み物を買うためにそこまで行くか聞かれたら悩んじゃうし、お花畑みたいなところは虫がいるし、(以前、いもむしが頭の上について大騒ぎして以来行きたくない)、カフェも可愛いに越したことはないけど、みたいな感想で。

書いてたらめっちゃ冷めてる人みたいになっちゃったんですけど、上のようなものってたまに行ったり、偶然行くからいいなって思うものな気がしていて、多く摂取し続けると自分が辛くなっちゃうと思うんです(あくまで個人の感想です)。SNSできらきらしたものがたくさん流れてくるように、自分もいろいろなところで、それを受け取ったらそれを対処できないんですよね、きっと。

そういった人たちを見ていて、私のすごく好きで惹かれるものってなんだろうと考えたときに浮かんだのが、かっこいい美しいシンプルな形でした。

心の根底にはかっこいいにすごく惹かれやすいと思います。正直、興味のなかったハロプロにはまったのも、彼女たちはダンスも歌もめちゃくちゃかっこいいと思ったからです。少年漫画も好きだし、スポーツも好き。

かっこいいの対極にありそうな美しいもすごく心惹かれます。美しさの裏には大変な努力や辛さがあって、それが目を見張らずにはいられなくなるのでしょう。どちらかと言うと、きらびやかな美しさよりも影や深みのある美しさのほうに引き込まれます。例えば、塩谷さんの文章のような。夜の空のような。

シンプルな形はすごくはっきりしているようで、着飾らない、それでいてすべての元であるような最小公倍数みたいな(伝わるでしょうか)。計算されて、その上で必要なものだけを残した姿に惚れ惚れしちゃいます。洋服とかも、白のシンプルなブラウスやワンピースにうっとりします。

なんだかんだ、好きなものはこの3つに当てはまっている気がします。この好きなものたちが私の琴線に触れて、引き込まれていくのです。


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