LeicaQ2で撮ると、どうしてこんなに素敵なんだろう
Leica Mシリーズで撮った方がもっと良いよ、という話はあるかもしれませんが、今回は比較してどう、というのではなく、主観としてどうなのか、というところでのお話。
どんな写真が好きか
素敵だ、と言っても、自分がどんな写真を評価するのか示しておかないと、人によって感性が違うわけで、私が良しとしたものでも人様にとってはそれほどでもない、ということもあるでしょう。ですから、今回素敵だ、と評価した部分をまず示したいと思います。
赤が綺麗
赤が綺麗な写真は私の中で評価が高いです。夕焼けの赤、鳥居の緋色、郵便ポストの赤……そういうものの赤色が鮮やかに出ている写真が私は好きです。今回のヘッダーの赤もライトルームを使って出していますが、私のやっつけ仕事でも出せるくらいなので、元々の写真が良かったということだと思います。ちなみに、現像していないものは以下の通りです。
背景ボケが煩くない
私は開放で撮るのが好きですので、自然とメインの被写体以外がボケる傾向にあります。上の写真でも紅葉の後ろの家屋や空がボケていますが、じんわり滲んで溶け込んでいくようなボケ方で、くどさは無く、存在を主張しすぎることもなく、良い塩梅では無いかと自分では思います。
シャープさを失わない
開放が好き、ということはやわらかな感じの描写が好きということでもあると思うのですが、柔らかさの中に芯のあるシャープさを失ってはいけない、という二律背反的な、矛盾するような欲求があります。描写力がないだけの結果でとしての"柔らかさ"というのはメインの被写体だけが目立ってしまってそれだけを切り出してしまったようなことになります。場合によっては良いのかもしれませんが、上の写真のように背景とメインの両輪が必要な場合には、そういうボケ方では困ります。滲んで溶けていくようでありながら、それでも線を保って存在を残している、そんな写真が好きです。
素敵な写真
というような基準のもと、素敵だと感じた先月の倉敷散歩で撮った写真の中からいくつか載せてみます。
2月の散歩でのスナップですが、冬の空気感の中にライカらしさが出ていて素敵だなあと思った次第です。
被写体の選定、構図の取り方などの不味さ加減は置いておくとして、カメラとしてのLeicaQ2の素晴らしさはこの写真にも出ているのではないでしょうか。
高い描写力とライカらしさ、使い勝手の良さをうまく取り入れた良いカメラであると思います。
LeicaQ3は機能的にも撮れる写真もいろいろな面で向上しているそうですから使ってみたいという気持ちはありますが、LeicaQを手放してLeicaQ2を買った時にLeicaQの味の良さを惜しく思ったということもありましたから、単純に性能アップしたから交換しよう、というのでもないのかもしれないと今は思います。それがLeicaQ3に手を出さないでいられる大きな理由になっています。両方使っている方の意見を聞いてみたいような…そんなことをして迷わず置き換えようと言われてしまったらどうしよう、物欲に勝てる気がしないし…。
難しいですね。
ともかく、LeicaQ2は素敵な写真が取れるカメラであることを自分がわかっていればいいのです。大事にしていきたいと思います。
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