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スクールカウンセラーと初面談

9歳、不登校になって1ヶ月の娘がいます。

本人が「カウンセリング受けたい。だれかに話を聞いてもらいたい。」
と希望したため、学区の中学校のスクールカウンセラーの方の予約を取ってもらいました。

娘は超おじいちゃん子なので、高齢の男性が好きなのです。
スクールカウンセラーの先生も、女性と年配の男性といらっしゃいましたが、
「おじいちゃん先生がいい」と即希望。
私も、カウンセラーの先生とお仕事をさせていただいたことはたくさんありましたが、親としてお話しするのは初めて。
行く前はドキドキ、少し緊張しちゃいました。

カウンセラーの先生に会ってみると、おじいちゃんと言うほど年配の方ではなかったですが、落ち着いた雰囲気に娘はすっかりリラックス。
私の第一印象は、「校長先生みたいな雰囲気だなあ。」

面談は50分と限られた時間なので、カウンセラーの先生もサクサク進めるべく、
「で、お母さんは何をお聞きしたいですか?」
「お母さんはどういうことに困ってますか?」
と私の方に話を振って来られるのですが、その都度
「いえ、本人がカウンセリング受けたいと希望したので…何を聞きたい?」
と本人に話を戻させてもらいました。
「なんかさー、いつまでも気持ちが晴れなくて、どうしたらいいのかなあ」
と娘。
先生は「大変な思いをしたねえ」と共感してくださったあと、
「楽しいことをたくさんして、辛い記憶を薄めていこうね。」
と言ってくださいました。

そのうち、娘の行動の特徴の話になり
「集中力はすごくあって…フラッシュバックが時々あって。こだわりはないです。」
「自由にするのがこだわり!」と娘。
「そうそう、それだ。自由が好きです。あとよく失くしものをしますねえ。
それから普段、時計を全く気にしないです。」
「私ね、学校でも中間休みの時間と給食の時間しか分からないよー。」と娘。(娘は一時間目が何時何分から始まるか知りません…。そういうの気にならないそうです。)

「何が好きなの?」と先生に聞かれて
「お絵描きと、生きもの!あとYouTubeやってる。」
「ああ、YouTubeが好きなんだね。」と先生がおっしゃるのに
「いえいえ、自分で投稿してるんですよ。」と携帯で、娘のYouTubeチャンネルをお見せすると、もう先生は目をキラキラさせて喜んでいらっしゃいます。

娘はその間、「どういう絵を描くのか見せて」と先生に言われたので、のびのびと絵を描いていましたが、そのうち先生の後ろにあった消毒液「アルボナーズ」のラベルの字がユニークなのに気付き、それを模写し始めました。かなり上手に描けていたのを、先生も振り返って気付き、「目がいいんだねえ!!」とニコニコ。

「あなたみたいな人がいるよ。さかなクンって言うんだよ。」
「さかなクンはさ、大学の先生にもなったけど、一生懸命勉強したんだよ。あなたも才能に恵まれているんだから、勉強をきちんとしないと。勉強をしっかりしておけば、将来の選択肢が増えるからね。」
そして私には、
「傷つきやすさやフラッシュバックは一生付き合っていかなければならないけれど、歳とともに少しずつ落ち着いてきます。」
「勉強や社会との繋がりは切ってはいけませんよ。学校がダメなら、不登校支援の場所など、本人に選ばせて。」
「小3くらいだと、自分たちと違う子供に意地悪してしまうから、この子はいっそ中学生と関わった方が良いのでは。適応指導教室に行ってみて。」
とアドバイスをくださいました。

「飛び級ができると良いんだけどね。」と繰り返しおっしゃられたのですが、そんな言葉を初めて聞いた娘。

オバQとかぶりました。




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