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北欧インテリアは古民家に合うか?

少し前まで、北欧は好きだけど北欧インテリアを日本の家屋で追求するのはなーんかちがう、なんて斜に構えていた私なのですが、イッタラのグラスをいただいたことからその認識と態度はちゃっかり180℃の方向転換をしました。

北欧といえばイッタラ、のグラス

イッタラのグラスは、普段遣いには少し濃いめかな?と思うぐらいの色合いなのですが、そのグラスにアイスコーヒーを淹れてお客さまにお出ししたときに、氷の入ったグラスが光に透けたときの美しさ、ちょうど良く手元におさまるサイズ、お客さまもグラスを陽の光に透かして楽しんでいて、いつものお茶の時間が何か特別なものに…。
その全てになるほど!とたとえて言うならジグソーパズルがすべてハマったときのような爽快感、大納得感がありました。

イッタラのグラスは、陽の光が少ない北欧の日常生活において最大に美しく使用できるように計算され尽くしている!

陽の光が少ないという点において、東北の暮らしもまた似たようなものである!

ゆえに北欧のインテリアは、東北で暮らすうえで学ぶところが大に違いない!

と三段論法的な感じで私の中に北欧インテリア、入って来ました。私の目を開かせてくれたイッタラ、特別に好きなので、お友達が結婚するときのお祝いに贈ることもあります。雪深い山形の暮らしを美しいグラスで彩っておくれ。

イッタラ展にも行きました。北欧の自然の美しい色をガラスで表現しようと追求し続ける職人の匠の技、素晴らしいです。と同時に、決してアートオンリーというわけじゃなく、あくまでも日常生活に根ざした手工業と言いましょうか、日本で言うとこの「民藝」に近いんだなぁと感じる展示でした。

このサンプルごとください。と心から思い眺めました。
向かって左側の濃いトーンが好きです。

北欧×古民家インテリア

私の住まい自体は築10年の小さい家です。薪ストーブを入れるために天井を高くしたり、漆喰の壁だったりと、心地よさを優先して建ててもらったので、元々の造りにこれ以上手を加える要素はありません。(私個人の部屋を作るのを忘れていた、と言うのが最大のうっかりですが。)
そこで、教師を退職してから買った古民家です。この夏から自分たちでDIYをしている古民家なのですが、作業をしていて、この古民家のインテリアを最終的にどういう形にしていきたいのか、とイメージし続けてきましたが、決められない。
元が古民家なので、いかにも古民家です、といった和風インテリアではお蕎麦屋さんみたいだし、最初はシャビーシックを目指してシャンデリアを考えていたのですが、古民家の造作が古いため、そこに古いものを持ってくると、もう古さが二乗、三乗して古ぼけた感がマックス!になっちゃうんですよね。あくまでも造作を美しく整えてからのシャンデリア、シャビーシックと心得ました。
古い家に合うのは、むしろシンプルでスッキリしたインテリア。暗い家の中に光がたくさん入るようなしかけ…と考えたときに、北欧インテリアじゃない?と、はい、北欧にたどり着きました。

白い壁と照明で灯り効果を最大にしたい

こちらの本をご覧下さい。

イッタラ展の物販で見つけました。

いま、まさに興味を持っているテーマ!と小躍りし飛びついた本です。NHKの番組「世界はほしいものにあふれてる」に出演なさっていて北欧ファン界隈では有名な方だと思うのですが、私はにわか北欧ファンのため、この本が初の出会いです。

こちらの本を熟読し、
〇古い家は照明効果を最大にするため、壁を真っ白にするべきであること。
〇一つの照明で家中を照らすのではなく、吊り下げ照明や間接照明でほのかな灯りをたくさん灯す方が元々の陰影が美しく見えること。

がキモだと学びました。

古民家の壁を真っ白にする会、発足

そこで、古民家の壁を真っ白にする会!発足です。
正確には「古民家の壁を塗り直す!と家族を巻き込むワンマンな会」ですが、家族の協力を半ば無理矢理ながらも得て、可能な限り白の漆喰やペンキで塗り直そうと現在トライしています。

玄関から廊下の天井を白く塗りました。1人でやりきりましたー!
崩落寸前だった土壁。支えていた釘を外したら本当に落ちてきた!これは見応えありましたよ。
石膏ボードを貼りました。

いまは養生の最中ですが、このあと下地を塗って、いよいよ、漆喰塗りとなる予定です!

北欧×古民家インテリア、北欧×東北の暮らし
となりますでしょうか?
やるしかないということで、こうご期待です!


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