本当の被害者は誰?

『虐待する親が悪い』『育児放棄する親が悪い』
『性的虐待する相手が悪い』
本当に相手のせいですか?

小学校3年生の時の親友が虐待をされていました。
親友の体は痣だらけ。目をよく腫れてました。
当時の私は虐待だとは思わなかったですが『他の人と違う何か』を感じてました。
その子は後に児童相談所へ保護されました。
後日談ですが、その親友の母親はお母さんから虐待、育児放棄をされてたそうです。

次は私の体験談を話します。

私は4歳の頃から次男から性的虐待。母親からの育児放棄。義理の父からのDV。母親の家出。これらを受けてきました。私の中では当たり前だった。感覚麻痺してたんでしょうね。何もSOSを出さなかった。
明日食べるご飯の心配を数え切れないくらいしました。万引き、援交、パパ活。生きてく為には必要な行為だった。私も児童相談所に助けを求めればよかったかもですね。でも毎日のように泣いてる母を置いて行けなかった。その姿がどうしても『私を見捨てないで』そう訴えかけてるようにしか見えなかったから。
小学校5年生の時耐えきれず学校の先生に話、児童相談所へ保護されました。
母親の子供の頃の生活を聞くと、親は毎日のように喧嘩。母親はブランド物にはまり。父親は女に走った。家に帰れば喧嘩、母は友達の家を渡り歩いたそうです。もちろん親からの愛は無かった。だから男に走った。愛が欲しかったんです。

さて本題に入りましょう。
この話で被害者になったのは間違いなく親友と私でしょう。
でも本当に2人だけですか?視野を広げてみてください。
親友の母親は虐待、育児放棄をされてきてます。子育ての仕方や愛情の伝え方を一切教わってないんです。与えられてきてないんです。
私の母親もそうです。本当なら父親、母親が家に居て暖かいご飯があって子供の帰りを待つ。その『当たり前な生活』すら二つの家庭には無かった。そんな愛情不足の中子育てが出来ますか?愛が分からない子供が子供に愛を伝えられますか?
私は伝えられないと思います。いえ、言葉を間違えましたね。その愛は子供には伝わらないと思います。
だって母親の貴方が愛をなんなのか知らないんですもの。だからこうして負の連鎖が広がるんです。

題名の通り本当の被害者は誰ですか?児童相談所へ保護された子供達だけですか?
いいえ違います。児童相談所へ保護されなきゃいけなくなるまで子育てを1人で抱え込んだ母親や父親も被害者なんじゃないですか?

もう一度考えて下さい。本当に助けなきゃいけない人は誰なのか。子供だけじゃないっていい加減実感して下さい。
負の連鎖をこれ以上広げないで下さい。
子供の親のSOSにちゃんと気づいてあげてください。それだけが傷ついた人たちへの恩返しです。
貴女方にできる精一杯の恩返しです。
どうかこの世の中から夜なく人が減る事を心より祈ってます。

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