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24歳の自分へバトン

私の住んでいる地域にも、水音が響き、梅の完熟した香りがふわっと広がるようになってきた。

私にとってこの五感の知らせは、年齢をまたひとつ重ねる日が近づく知らせ。23歳の時間もあと残り1ヶ月。

23歳という時間は、苦楽で言うと、8対2くらいで苦が多い1年だった。

そんな23歳の最後。私は有料定期購読マガジンを始める。
24歳の自分へ、新しい門出の贈り物に。

なぜ、私は「書くこと」で表現するのか、今一度考えてみる。

それはまず、「書くこと」が純粋に好きだから。つい最近、自分の「好き」という感情の歴史を振り返った。その一片を綴ったことがあるけれど、幼少期から今まで共通して好きだったことの1つが「書くこと」だった。好きになろうと思っていたわけではなく、自然と好きなもの。

次に、強迫性障害を発症した2021年、私には食欲、睡眠欲を失い、そのうえ色んな感情を失っていた時期がある。日常の当たり前に出来ていたことが、全く出来なくなり、出来ないことの多さから、自分という存在に絶望していた。

しかし、そんな時でも唯一出来たことが「言葉を紡ぐこと」。日記、ノート、ありとあらゆる媒体に自分の感情や思考を書いて記録することだけは出来た。私にとって、「言葉を紡ぐこと」はどんな時でも好きなことであり、どんな時でも唯一出来ること。だからこそ、私は言葉を紡ぎ、「書くこと」で表現し続けたい。

「書く」ことが好きな私、唯一どんな時でも「書く」ことだけはできる私。
そんな私が、定期購読マガジンを連載してみたい、そんな想いを抱くことは自然なことだった。

しかし私には、目立った実績も経歴も、眩い専門性もない。
何を題材に書こう、、、。

そんな悩みで頭が支配される中、ふと思い出したことが。それは、周りの方々から、私の日常の感じていることや、思考について尋ねられることがよくあること。そして以前お世話になっている方から、生き様が興味深いと言われたことがあったこと。

そんなことを思い出すと、私が何者でもないからこそ、今の私が書くことができるのは、自分自身のことだけなのかな、そう感じた。

そこで。何者でもない私という1人の人間の生き様を定期購読マガジンという形で作品にすることを決意した。

まだまだ未熟な私の言葉にどんな力があるのだろうか、そんな不安を心に秘めながらも、自分を信じて、周りの言葉を信じて、定期購読マガジンを始めます。ひとつひとつの言葉に魂を、心を込めて、一生懸命に真っ直ぐ言葉を紡ぎます。

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かみつれ

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忘れたくない小さな心の動きと無常な日常の記録。言葉で心がつながる瞬間がひとつでもあると嬉しいです。

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