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零れおちる涙


なんだか今日はとても眠くて
お昼寝、しました。

夕暮れどき、街がゆっくりと
深い群青色に染まっていきながら
夜風の香りとともに、ひとり歩いている。

そんな夢をみていて。

*

夜に沈んでいく空をみあげながら

蒼く澄きとおるような空気を
胸にいっぱいに、吸い込みながら

なぜだか自然と
涙が頬をつたっていました。

それがとても心地よく
切なくて、懐かしくて、清々しくて。

*

零れおちる雫をぬぐうこともなく

ただ自然と、わたしの涙が
あふれては夜の青へと溶けていくのを

ひとりしずかに
いつまでも感じていました。

そんな夢。ふしぎ。

たっぷりと寝たような
深い眠りから目覚めたような
とてもとても満たされた気持ちです。

まるで遠い記憶をたゆたうかのような
7月のはじまりの日。 🌿


from. あそうあやか

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