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行き先は京都です

今雲の上で、これを書いている。
行き先は伊丹空港。
およそ10年ぶりの関西への旅行だ。

ことの発端は、noteに書いたこの件。

母を旅行に連れて行こうというコラムを書いた時のこと。

いつかいつかと言っていて、ハワイに行けなかったように、
いつか親孝行しよう。いつか連れて行ってあげよう。になるのは嫌だったので、
今年行くことにした。

とはいえ、仕事もあるし、生活もあるし、どうしようかなー?と迷っていたら
あっという間に12月。
お金は?時間は?行き先は?
いろんなことを払拭して、
“母を旅行に連れて行く”
という目的を果たすべく、急に決めた。

母からすると寝耳に水で、めっちゃくちゃ唐突だったと思う。

「お母さん、旅行にいかない?京都。12月13日からなんだけど」
と、連絡したのは11月末のこと。仕事がひと段落ついた時に、
旅行会社のサイトで、いい感じのプランをみつけて、即連絡した。
2.3日考えようみたいになると、
行かない理由を探しちゃうから、
もう、有無を言わさず、
「行くよね?行こう?」
と、返事を促した。
母は、ビックリしながらもOKしてくれたので、この旅行が決まったのだ。

なぜ京都なのか。
これは、母が以前、京都に行きたいと言っていたと記憶していたから。
「お母さん、高校の修学旅行以来京都行ってないんだよなぁ。行ってみたいなぁ。素敵なんでしょう!」
とか
何かの大河ドラマにハマった時も、
龍馬的な、信長的な、秀吉的な誰かの、
城だとか、ゆかりの地だとか、あるから、
行ってみたいと言っていた。

絶対に!連れて行ってあげるね!

と意気込んでの旅行だったけど、
旅行が決定した後、母から
「それにしても、どうして京都だったの?あやか行きたかったの?」
と聞かれて拍子抜けした。
行きたかったのは、お母さんじゃん!
と、言いたかったのを我慢したかな。言ったかも。口から出たかも。

でも、まぁ、喜んでいるし、高校の修学旅行以来行ってないことには変わらないから、
楽しんでこようと思います。

旅行慣れしていない母は、
あれを持ったかな?これを持ったかな?何を着ようかな?と、
ワクワクしながら、常にソワソワしていて、
私が冷たく
「もー大丈夫だってばぁ」
と、言うと、
1人で、メモをとって、何やらしっかりと準備しているようだった。

あー、私はこの母親に育てられたんだな、とつくづく思う。

初めて今の夫と旅行をした時に、
リュックに下着のパンツ一枚と靴下だけを入れて、2泊3日の旅行をしようとしたことに驚いた。
「え、荷物それだけ?」
「うん、あと何持っていくのさ。」
みたいな会話をして、
まぁ確かに、男の人だから化粧もしないし、乾燥とかしなさそうだし、コンタクトもしないからなぁ。と思い
「そっかぁ」とつぶやいた。

確か初めての旅行も関西だったんだけど、
あっち行ってから何する?どこ行く?どこでなんのご飯食べる?ねぇねぇ!
と、詰め寄る私に
「あっちで考えればいいよ」
と準備の“準”の字も出てこない、のほほんとした回答が返ってきて、
「…そっかぁ」
とつぶやいたあとに、
私がせっせと準備した。

当時の私は、彼との初めての旅行に浮き足立っていたし、
それこそ旅慣れしてなかったから、
空港についてから目的地のアクセス方法だけじゃなく、
時刻表も網羅して、1ミリたりとも無駄のないスケジュールを考えた。

持ち物も、必要なものをノートに書き出し、
AからZまで、揃ってます!と言うような状態で、暑さ対策から寒さ対策まで準備バッチリにして旅行に出かけた。

旅行はすっごく楽しかったので、
準備のおかげやろ!ドヤ!と言いたいところだけど、
準備してない夫も、何も困ってる様子はなかったし、
準備以上のことが旅行では起きるから、
準備って程々で良いのかもしれないなぁと思ったのでした。

そこから10年程経過して、今回の旅行。

あれ持った?これ持った?
寒い?暑い?
このコートがいい?こっちのマフラーがいい?
と、悩んでいる母は、とても可愛い。
まるで私をみているようでなんだかとても可笑しい。

ガイドブックにたくさんの印をつけて、
たくさん勉強してくれてありがとう!
お母さんのやりたいことをしよう!と伝えてあるので、行き先などは結構お任せしてしまった。

連れて行ってあげるね!なんて偉そうなこと言ったけど、
ただただ純粋に、母と旅行に行けることが楽しみだ。
母にとっては、孫との初旅行!!

たくさんの思い出を作ろうね!

私は飛行機が怖いのだけど、娘は楽しんでます。母は15年ぶりくらいの飛行機!楽しめたかな。

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