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ADHDで不登校の娘を、早く寝かせる事に成功した話し

うちには、ADHDで不登校の小学生の娘がいる。

とにかく娘は、何をするのも面倒くさがって、お風呂なんかは4~5日入らないのは当たり前。

学校にも行っていないので、起きた瞬間から寝落ちするまで、ずーっとゲームかYouTube。

昼夜逆転は日常の光景。

外に出るのも面倒くさがるので、運動もほとんどしていない。

小学生がこんな不健康な生活で良いわけがないのは分かっていながらも、親の私自身の体がどうにもこうにも動かず、育児どころか家事もできてなくて、部屋は足の踏み場もなく、散らかり放題のゴミ屋敷…。

専業主婦である私は、ゴミ屋敷での生活に罪悪感を抱かずに暮らせるわけがなかったが、何年も何年もずーっと体調が悪く、生きていく上で最低限の事だけをやって、何とか生きて来た。

こんな生活から脱却したいと、人から勧められるがままに何かを飲んでみたり、塗ってみたり、ヨガをしてみたり…色んな事を試して来たけれど、私の場合は一周まわって、

何もしない時間

というのが、必要なのだという事がわかった。

特に、『人と会わない時間をたっぷり取る

は必須である。

もちろん今までの事すべてがあったおかげの今なので、決して無駄ではない事は分かっている。

でも何もしなければ(人と会わなければ)、私の身体が休まる。

その分のエネルギーを他者などに向けず(断るのが苦手な私には、これがけっこう難しかったりするけれど)、私自身や家庭に向けるようにしたら、少しずつ家事が出来るようになって来た…といっても、無理するとすぐに体調が悪くなるので、本当に本当に少しずつ。

そんな感じで過ごしていたある日、久しぶりに風呂嫌いの娘と共にお風呂に入り、湯船に浸かる事が出来た。

まずは、夜にお風呂の準備ができるのかどうか、自分の体と相談しながら(特に午後になると、ますますグッタリしてくる)、今日ならいけそう!という日があったので、昼間から娘に「今日は夜8時になったら一緒にお風呂に入ろうね。」と、何度も何度も予告をし、娘の好きなバスボールも探しておき、ぐちゃぐちゃな洗濯物の山から、タオルや下着やパジャマなど着替えも用意し、疲れてお風呂に入れなくならないよう、夜に向けてエネルギーも貯めておいた。

しかし案の定、お風呂の時間になったら、「めんどくさい」と駄々をこねる娘…そこで「お風呂の電気消してキャンドル付けようよ!」だとか、あーでもないとか、こーでもないとか言いながら、何とかご機嫌取りながらお風呂へ誘導。

そして、夜の寝る前のブルーライトは良くないと知ってはいたものの、いつもゲームやYouTubeをやらせたい放題だったけれど、せっかくお風呂に入れるのであれば、風呂上がりから寝るまではブルーライトを見せたくない。

ずっと前から考えていたけれど、もし夜にお風呂に入れる日が来たら、風呂上がりは、娘と一緒に、娘の好きなお絵描きや塗り絵をしようと考えていたので、それを実践しようと、娘に問いかけた。

絵を描くのが好きな娘は、もちろん快諾!

狙い通り!作戦成功!!

すぐに塗り絵が用意出来なかった為、お互い絵を描き、絵を交換して、塗り絵をする事に。

風呂上がりにジュースやアイスを食べた為、できたら寝る前に歯磨きもしてもらいたい。

絵を描いたり塗り絵をして気分が良かったのか、娘は歯磨きもした!!

そして21時頃、布団へ。

しばらく背中やお腹をさすってあげていたら、22時前には就寝する事に成功!!

18時に夕飯、20時に何とかお風呂、そして21時には布団、22時には就寝…こんな子どもらしい夜のルーティン何年ぶりだろう…。

これまた夜中まで起きてゲームやYouTubeを見ている中学生の発達障害で不登校の息子にも、早くお風呂に入って早く寝るよう言ったら、私と娘に釣られていつもより早く寝たようだった。

不登校で昼夜逆転してしまっている子どもの生活リズムを整えるだなんて、親は本当にエネルギーが必要だ。

まずは親自身が心身共に整える必要があると思うし、よく『ホームスクーリング』とかいう言葉を目にするけれど、よっぽど元気な親御さんでないと出来ない事だと思う。

子どもの生活リズムを整え、運動をさせ、栄養バランスの取れた食事を提供し、何なら勉強もみてあげる???

それを私が一人でやる?
とんでもない!!
私には無理だ…。

更年期でウツの私は、自分で自分自身を支えて生きるだけでいっぱいいっぱい。

学校に行っていない子ども達を24時間面倒みなければならない私にとって、死なないように面倒をみる…くらいが限界だ。

よく、夜にお風呂に入って湯船に浸かるとグッスリ眠れて疲れが取れると言うけれど、本当に疲れていると、夜にお風呂に入る元気なんて残っていない。

夜にちゃんとお風呂に入り、湯船に浸かれる人は、むしろ元気だから出来るんだと思う。

散歩とかもそうだ…朝日の光を浴びて散歩をすると、だるさも取れてスッキリし、夜もグッスリ寝られるとか聞いた事あるけれど、そんな事をする暇があるのなら少しでも横になっていたいと思うし、実際に頑張って子ども達も連れて散歩に行った事もあるけれど、たかだか10分か15分くらいの散歩だったにも関わらず、帰宅後、寝込む始末。

成長期である子どもは生活リズムを整えるのが重要だなんてよく聞くけれど、それがどんだけ大変な事か…特に不登校児は。

一週間や二週間くらいの不登校ならまだしも、私は不登校児を育て歴8年目の、まぁまぁベテラン(笑)

そして私自身、20代や30代の元気ママならまだしも、50代の更年期&ウツ真っ盛りで、体力ゼロの中年オバサン。

確かに最初に上の息子が不登校になった時は、そりゃもう全力で頑張った。

最初の3~4年は、がむしゃらに頑張った。

付き添い登校やら、送り迎えやら…。

今から思えば、頑張り過ぎだった。

発達障害だったり、不登校児だったり、今の私が住む地域では(うちの地域だけでなく日本全国かもしれない)、かなり育てにくい環境にあり、ほぼ全て親に責任がのしかかる。

そして、私の性質上(私だけでなく、世の親御さん達は、みんなそうかもしれない)、子どもが不登校になると、不安や罪悪感にさいなまれ、私が頑張らないと!という責任を背負ってしまう。

そんでもって、病んでいってしまう…。

親が悪いわけでもないのに。

そんな訳で、よく「子どもの成長に生活リズムを整えるのは大切だ」だとかいうけれど、不登校児の生活リズムを整えるには、怠け者の私にとっては相当大変だということをお伝えしたかったのです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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