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僕とちくわの不思議な数ヶ月

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ちくわを食べたくなるお話です。
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2019年8月の記事一覧

4-4 ちくわの予言

自転車を漕いで、漕いで、僕は優里奈の家に向かった。インターホンを押すと、優里奈のお母さんが出た。
「優里奈さん、いらっしゃいますか?」
「学校に行きましたけど?」
不審げに答えるお母さんのこの様子だと、最悪の知らせは届いていないようだ。ということは…まだ間に合う!
 インターホン越しにお礼を述べ、今度は駅に向かって自転車を飛ばした。ほんの数分の距離がもどかしい。
頼む、追い付いてくれ。

駅前に到

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