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バーガーキング ブラジル、顔認証で二日酔いレベルを測定し、割引額を変動させるキャンペーンを実施

こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。

年末年始は、忘年会やクリスマスパーティー、カウントダウンパーティーやお正月など、イベントで飲む機会も増え、二日酔いになることもあるかもしれません。

そんな忙しい時期に、バーガーキング(Burger King)ブラジルは斬新なキャンペーンを打ち出しました。なんと、顔認証技術を使ってユーザーの二日酔いレベルを判断し、そのレベルに応じてWhopperの割引額を変動させるというものです。とても面白いキャンペーンだったので、今回シェアしたいと思います。


二日酔い解消にバーガーキングワッパー(Burger King Whopper)

今回の「ハングオーバーワッパー(Hangover Whopper)」キャンペーンCM動画はこちらです!

DM9という広告代理店と協力して開発されたこのシステムでは、ユーザーが自撮りして、アプリが顔認証技術を使って写真を読み取り、二日酔いレベルを判定します。二日酔いレベルが高いほど、割引率も高くなります。

このキャンペーンは、ホリデーシーズンに飲み過ぎてしまった大人たちに向けて、バーガーキングがワッパー(Whopper)を「二日酔いのお薬」として販売するという、非常に面白いマーケティング戦略です。

お酒を飲んだ後の「〆料理」需要に注目

アメリカでは、2006年頃に、タコベルが「第4の食事(Fourth Meal)」というキャッチフレーズで自社商品を販売していました。第4の食事というのは夕食と次の日の朝食の間、まさに一日3食終わった後の4食目のことで、若者には夕食を終えて、パーティーで飲んだ後、小腹が空いた時に食べるスナックとしてタコベルが流行ったことを覚えています。今回の、バーガーキングブラジルの広告もそんなお酒を飲んだ後の「〆料理」に注目したのかもしれません。

プライバシー侵害という懸念点を残す

今回のキャンペーンは、顔認証技術という新しいテクノロジーを活用しています。そのため、顔認識技術は個人情報を収集する技術であり、その利用には慎重な検討が必要です。今回のキャンペーンでは、バーガーキングブラジルはユーザーのデータは共有せず、広告にも使用しないとしていますが、依然としてプライバシーへの懸念は残ります。

また、顔認識技術は、人種や性別によって識別精度が異なるなど、技術的に完全ではありません。今回のキャンペーンでも、二日酔いレベルの正確な測定が可能かどうかは疑問が残ります。

まとめ

それにしても、ファーストフードチェーンが顔認証技術という新しいテクノロジーを活用して、絞ったターゲット層に割引を提供したのは、何とも革新的なマーケティング戦略だと思いました。その一方で、プライバシーや技術的不確実性などの懸念も残ります。今後、こういったテクノロジーをキャンペーンに活用する際には、適切な運用が求められると思います。

また、ファーストフードチェーンが二日酔いに着目したという点もユニークだと思いました。ワッパーを食べることで二日酔いが軽減するのか…という点に対しては大変疑問ですが、友人と飲み過ぎて一緒に自撮りを撮って、アプリを使って、どっちが酔い過ぎて割引を多くもらえるかを対決するのも楽しそうですね。

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