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3月議会②「AEDを使用できる環境づくりの推進について」

【清水あやこの質問】
24時間市民の安心安全を守る体制づくりを推進するには、AEDがいつでもすぐに使用できる環境づくりが必要です。
AEDによる電気ショックまでの時間が1分遅れるごとに、救命率は10%ずつ低下し、仮に命が助かったとしても脳に後遺症が残り、社会復帰が難しくなる可能性が高くなるため、少しでも早くAEDを使用する必要があります。

前回の一般質問では、武蔵村山市の公共施設には、屋外用AEDの設置はなく、24時間使用できる状態にあるAEDは、市役所地下1階の守衛室のところにあるもののみであることがわかりました。屋外用AEDの設置について、管理方法等を研究しながら必要性については判断していきたいとの答弁でした。

平成30年の資料になりますが、公益財団法人日本学校保健会によると、2台以上のAEDが必要であると考えている学校は、小学校で63.3%、中学校で69.1%ありました。
体育館が災害時の避難所にもなるので、体育館の外にも設置されていれば、災害時も使用でき安心だと思うので、体育館の外に設置するなど、学校のAEDを屋外にも設置することができないか伺います。

②の、民間と協定を締結し、AEDを借りられる環境づくりができないかについては、24時間開いている場所といえばコンビニですが、今年に入り、24時間開いている市内のコンビニ全て、休憩室も含め設置状況を調査したところ、市内のコンビニにAEDは1つもないことがわかりました。コンビニと協定を締結し、AEDを設置し、24時間使用できる体制づくりをしていけないでしょうか。

夜間、早朝等、公共施設が開いていない時間、どこに使用できるAEDがあるのか、また近くに公共施設がない場合、どこに向かってAEDを取りに行けばいいのかわからない状況であるということをそのままにしてはいけないのではないかと考えています。そうしたことから、AEDを使用できる環境づくりの推進について伺います。

【教育長の答弁】
市内小・中学校では、各校1台ずつ職員室等にAEDを配備し、児童・生徒の緊急事態に備えております。
屋外へのAEDの設置につきましては、各小・中学校においてクラブ活動や部活動で複数の場所で同時にスポーツ活動が行われたり、施設解放で市民等が体育館や校庭を利用したりすることもあることから、他自治体の事例等を踏まえ、屋内運動場(体育館)入口等へのAEDの追加の設置について検討してまいります。

【市長の答弁】
第2項目の2点目について、お答えしいたします。
民間企業等が保有するAEDの活用に関しましては、一般財団法人日本救急医療財団が、厚生労働省の指示のもと、公表について同意をいただけたAEDの設置場所をインターネット上で公開し、地域住民等が必要な時にAEDが迅速に使用できるよう取り組んでいると承知しております。また、本市におきましても、平成28年に防災マップを作製した際、公表について了承を得られたAEDの設置事業所等を当該マップに掲載した経過がございます。
日本救急医療財団では、「AEDの適正配置に関するガイドライン」も策定しており、AEDの設置が推奨される施設及びAEDの設置が考慮される施設の例も示されていることから、当該ガイドラインの内容も踏まえ、市民がAEDを使用しやすい環境づくりについて研究してまいりたいと考えております。


【清水あやこの再質問】
「AEDを使用できる環境づくりの推進について」再質問をいたします。

①の、学校のAEDを、屋外にも設置できないかということにつきましては、体育館の入り口等への追加の設置についてご検討いただけるとのことで、ありがとうございます。
 スポーツをされている団体や、避難所が開設した際の安心に繋がると思います。宜しくお願いします。
 
②の民間と協定を締結し、AEDを借りられる環境づくりができないかということにつきましては、冒頭にも述べましたが、24時間使用できるAEDを市内に増やしたいのですが、市内にAEDが設置されているコンビニはありませんでした。

「AEDの適正配置によるガイドライン」にも「コンビニエンスストアへの、地方公共団体による AEDの設置は、地域のPADプログラムの推進という点でも 、危機管理も念頭においた各店舗と行政との連携という点でも推奨される」と記されています。

そのように、自治体とコンビニが協定を締結し、24時間使用可能なAEDをコンビニに設置し、緊急時に店舗からAEDを使用者に貸し出すことができるようにしている自治体もあり、全てのコンビニではなく、コンビニの会社をひとつに絞って協定を結んでいる場合もあります。1つの会社に絞るなどから始めるのでも良いと思うので、協定を締結し、設置できないでしょうか。

(市の答弁)
AEDの使用が、救命やその後の社会復帰の点で優れた効果を発揮することは、消防庁の資料でも明らかであり、公共施設だけでなく、民間の施設におきましても、AEDの設置が進んでまいりましたが、これらは、当該施設の設置者の負担で設置されてきたものと認識しております。24時間対応ができるということで、他市において、コンビニエンスストアと協定を締結し、市の負担でAEDを設置している例があることは把握しておりますが、コンビニエンスストアが社会貢献として各店舗にAEDを設置し、市がそれを積極的に広報するような内容の協定であれば早期に実現が可能ではないかと考えますが、市の負担での設置につきましては、現時点では、想定していないところでございます。

(清水あやこ)
全国を調べたわけではないので、わからないのですが、調べた範囲では殆どの市が、市の負担で設置しています。中には社会貢献で設置してくださるコンビニが出てくる場合はあるかもしれませんが、24時間使用できるAEDを増やす必要があるということと共に、どこにあるかわかるようにできないとなりません。全てのコンビニにAEDがあるとわかっていれば、又は、全てではなく1社のコンビニでも協定を締結し「○○マートにある」「○○イレブンにある」などコンビニにあると市民がわかっていれば、いざという時、皆さんコンビニに取りに行けるというメリットがありますので、やはりコンビニいうのは身近なので、設置できると良いと思います。
別の話として、武蔵村山市でも、24時間営業ではありませんが、社会貢献として地域の方が利用できるように、AEDを設置している事業所等もあります。社会貢献としてコンビニが設置してくださる場合もですが、そうしたAEDの設置について、もっとPRし連携を深めていただく必要もあります。そちらも宜しくお願いします。

民間のAEDで、貸し出し可能な事業所等についての把握と、紹介についてですが「武蔵村山市 AED」と検索をしても、市の公共施設に設置されているものは出てきますが、市長答弁にありました、一般社団法人日本救急医療財団が公表している民間のものも含めたAEDの設置場所が出てきません。市内の民間のAEDの一覧を見つけることが大変でした。防災マップが平成28年に作成されているとの答弁がございましたが、平成28年というと7年前ですので、そのあと設置場所も増えていると思います。

防災マップには、了承を得られた設置場所として掲載されている民間のAEDは33箇所となっていて、HPにある公共施設のAEDは30箇所です。
「日本救急医療財団全国AEDマップ」によりますと、現在、市内の設置箇所は113箇所あります。そうなると、市のHPと防災マップには載っていないAEDは50箇所あり、50箇所というのは半分に近いくらいの数なので、情報として十分ではないと思います。さいかち分館、里山民家、野山北・六道山(ろくどうやま)公園インフォメーションなどにもAEDは設置されていますが、市のHPにも防災マップにも載っていませんので、もう少し現在の正確な場所の把握と公開をしていただけないでしょうか。

(市の答弁)
市の施設に設置しているAEDにつきましては、庁内に定期的に照会することで最新の状態を維持することができますが、市内のどこに市民が利用可能なAEDがあるかを常時把握するのはなかなか難しいものと考えております。一方、「日本救急医療財団全国AEDマップ」を、市のホームページで案内することはできるものと考えております。

(清水あやこ)
防災マップの改訂はいつごろでしょうか。

(市の答弁)
具体的な改定時期については未定でございます。

(清水あやこ)
市内のどこに民間のAEDがあるか、市に知らせてもらわない限りは、市が把握することは難しいのはわかります。そこで、市内のAEDの場所の把握もでき、民間のご協力も得られる方法があります。市は現時点でコンビニに設置は想定していないとのことではありますが、尾張旭(おわりあさひ)市の「あさひAEDサポート」は、コンビニ全店への設置、AED設置場所の登録、AEDの管理支援をしています。コンビニが近くにない公共施設のAEDを屋外に設置し、24時間使える体制づくりをしています。AED登録施設のAEDの中に感染防止資機材の整備もしていまして、大変参考になる事例です。

姫路市でも、AEDを設置し、AEDを使用した救命活動に協力できる体制が整備されている事業所等を「ひめじ救命ステーション」として登録しています。登録した事業所には、事業所等に貼るステッカーが送られます。

AEDを貸してくれる場所が明確になり、救命講習を受ける方が増えたり、市内皆さんの意識の向上に繋がると思うのですが、民間のAEDについて「あさひAEDサポート」や「ひめじ救命ステーション」のような取り組みができないでしょうか。

(市の答弁)
「日本救急医療財団全国AEDマップ」の認知度が向上し、積極的に活用されていくことが理想であると考えるところではありますが、市内の事業所等に積極的に御協力いただくという点では、登録制は考えられるところでございます。一方、コンビニエンスストアと協定を締結してAEDを設置している近隣市に伺ったところでは、オーナーの同意が得られずに設置できなかった店舗もあるとのことですので、事業所等にどのようなことまで求めるのかなど、先進市の事例を調査・研究してみたいと思います。

(清水あやこ)
是非登録制にしていただき、AEDを設置している事業所等と市とともに、安全なまちづくりを推進していただきたいと思います。
私もコンビニにAEDを設置している市に伺いましたが、同意が得られない例はとても少なかったですが、不安を抱えて実施するものではないので、先進市の事例を調査・研究していただき、無理なく体制づくりをしていただきたいです。
 
今回私はAEDの設置について調べ、市も設置されている場所を調べていましたし、例えば防災マップにAEDの情報を載せる時には「日本救急医療財団全国マップ」の存在が役立つと思いますので、HPですぐに検索できるようにしていただけたらと思います。
一方、市内を歩いていて、急に倒れている人を見つけた時や、皆で集まっている時に、突然人が倒れて意識がなくなったという時、おそらく気が動転して、携帯電話のパスワード解除もままならないように思うので、現在地から一番近いAEDの設置場所をホームページから探すことは難しいと思います。

急いでどこかに取りに行く時に、日頃から「ここにAEDがある」とわかるようなステッカーが事業所等に貼ってあり、目にして印象に残っていれば「確かあの店にあった」と思い出せると思います。 AEDがある事業所等のPRと、24時間使用できるAEDの普及をお願いします。

この項目最後の質問になりますが、かたくりの湯にAEDがありますが、4月に閉館するため、使用できなくなりますが、そのAEDはどうなりますか。
かたくりの湯のAEDが使用できないと、野山北公園のアスレチックや運動場周辺にはAEDがないのですが、人が多く集まる場所なので、この状態が心配なのですが、周辺の屋外に設置できないでしょうか。

(市の答弁)
かたくりの湯に設置されているAEDにつきましては、現指定管理者が施設運営に必要な物品として設置しているものでございますので、令和5年4月以降に撤去されることとなります。

本市では、AEDの整備計画といったものは定めていないため、ご質問の野山北公園運動場につきましても、現状、設置の計画はございませんが、当該運動場は、利用申請をした方が優先的に利用する施設ですので、スポーツ活動など、心停止のリスクの高いイベントを行う場合には、市が行っておりますAEDの貸出し制度をご活用いただければど思います。また、野山北・六道山公園につきましては、週末ともなりますと、多くの方が来園される施設ですので、AEDの設置ができないか、東京都にお話することはできるものと考えております。

(清水あやこ)
東京都にお話していただくようよろしくお願いします。
市内の交番4箇所も、24時間開いていて設置してある心強い場所なので、交番にAEDがある!という事も市民の皆様に知っておいていただきたいと思います。

防災訓練や救命講習で、AEDの訓練をする機会はありますが、借りられるAEDが市民の身近にない状況は、改善していかなくてはならないと思いますので、24時間使用できるよう推進していく事、設置場所が周知されることを要望し、AEDを使用できる環境づくりの推進についての質問を終わります。

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