【詩】欲張り
欲張り
なんて欲張りになってしまったのだろう
家族とあなた以外
なんにもいらないなんて
私は
なんて欲張りになってしまったのだろう
欲しいのは愛だけで
あとは全部捨てられるなんて
私はいったい
なんて欲張りになってしまったのだろう
大きなひとつを失う覚悟もなく
もうひとつを望むなんて
若い頃
恋は孤独を忘れさせた
孤独であるという真実が理解できず
認めることもできず
孤独を否定し孤独から逃げた
愛されているという幻想は
孤独である事実を覆い隠した
愛の行為は孤独ではない証拠のふりをし
心が常に欲した
言葉のように
人間の真の欲求は
孤独を受け入れられるようになった後
訪れる
幻のように
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