「言ってもいないことを理解してほしい」なーんて無理よ!無理無理!


お付き合いを始めるときに、ある程度条件をすり合わせることがあると思う。
わたしがその男(Pとする)とお付き合いを始めた時も、お互いの希望を言い合った。


当時のわたしには、カラオケオールをする男友達がいた。

どちらからか連絡をして、朝までカラオケをするだけの関係だった。


「Pと付き合っているけど男友達と絶対にカラオケに行きたい!!!!」
と思っていたわけでは全然なく、

お付き合いの上で、男友達と二人でカラオケオールをしても良いものなのか?と思ってPに聞いてみた。

Pの回答は
「いいよ、そういう関係の人もいるよね」

「あいつなら俺も友達だから安心だわ」

とのことだった。


男女仲のいいわたしのサークルと違って、Pのサークルは男ばっかりだった。
それなのに理解してもらって、ありがたいなぁと思っていた。


Pと付き合って1ヶ月が経った。

周りでは1ヶ月記念日を祝っているカップルが多くいた。

なので、わたしたちはどうするのかな?と思ってPにメールをした。

 「今日で付き合って1ヶ月が経ったね。何かする?」

Pからは、

 「ごめん、後輩と飲む約束がある」

と返信が来た。


こういうのは二人がやりたければやれば良いだけだし、

Pはしないタイプなのかな?と思った。

なので、

 「了解ー!」

と送った。


そのあとちょうど、男友達からカラオケオールの誘いが来た。
 予定はないし、Pはカラオケオールくらいなら良いみたいだし。

ちょうど良いし、行くことにした。


その日は雨だった。
傘をさしてカラオケ屋にむかう。
いつも現地集合だった。

カラオケ屋へ行く道の途中で、男友達と会った。

傘をさしていなかったので、わたしの傘に入れた。

そして、カラオケで受付を済ませて、部屋に入室した。


…なんだかめちゃくちゃ携帯が鳴っていた。

見ると、着信がすごいことになっていた。

ちょうどメールが来たので開いてみると、Pからだった。

「俺はお前との記念日だから後輩との飲みをキャンセルして雨の中濡れながらチャリでお前の家に向かうところだったのに、
お前は男と相合傘をしてカラオケか?浮気だろありえん」



はああああああああああああああああああ!?!?!?!?

お前が!良いって!!!言ったんだろ!!!!!!!!!!


そのまま返信した。

 「お前が良いって言ったんだろ」
と。

すると、

 「浮気だ」

ということしか返ってこなかった。

言ったかどうかに触れてないあたり、めちゃくちゃ小癪なやつだと思った。


 そもそも先に予定を入れていたのはお前だろ!!!!

 雨の中濡れながらチャリのくだりに関してはわたしに一切責任はないし!!!!

 友達が!濡れそうになったら!傘にくらい入れるだろ!!!!!!


 
そんなことを送った。

怒りが収まらなかったが、そこはカラオケ店内であった。
朝まで存分にストレス発散した。


数日後はアルバイトの日であった。
その時は一対一の塾講師のアルバイトをしていた。

 そして、そういえばそのアルバイトは付き合う前にPに紹介されたんだった…。

その日の生徒は女子中学生だった。

 「宿題やって来た?」

と聞くと、

 「せんせー!夜中に男と二人でカラオケは浮気だよ!!!」

と言われた。


はああああああああああああああああああああ

Pマジで許さん!!!!!!!!!!!!!!


「事前に確認した上で、行ってもいいと言われたので行ったんです」

と一応説明してみたが、
わたしとの授業前にPのエモーショナルなプレゼンでもあったのだろう。

わたしが担当講師だと知った上でこの子を選んで話したような気もする。

講師同士が付き合っていることをバラすのもダメなのに、
なんて話をしているんだ…。

そして、中学生を味方につけようなんて、姑息すぎる…。

Pの方がバイト歴は長かった。わたしは完全に不利だった。

「良いって言われても普通は行かないよ!行っちゃダメだよ!浮気だよ!
 早くP先生に謝りなよ!!

と。

「何もやましいことはしていないよ」

と言ったのだが、生徒はプンプンであった。

「早く謝ったら許すってP先生言ってたよ」 

とまで言われた。


おい生徒を伝言係に使うんじゃねぇよ!!!


生徒にそこまで言わすか…?

公私混同にもほどがある。ぜってぇにPをゆるさねぇ、と思った。

その日はめちゃくちゃ授業がしにくかった。


授業が終わる頃に携帯が鳴った。

先に退勤していたPからのメールだった。

「〇〇公園で待ってる」


はあああああああああああああ!?!?

行ったろーやんけ!!!
直接対決、したろーやんけ!!!!!!

仕事終わりに公園へ向かった。


着くなり、待っていたPは言い出した。

 「お前、俺に何か言うことはないの?」

自分がお膳立てしたからお前が謝れ、と言う感じ???

はぁー?????

生徒まで使って???

お前がいいって言ったことをわたしがして、

なーんでわたしが謝らなきゃいけないんだよ!!!!

わたしが謝る理由なんて1ミクロンもないんじゃボケカス!!!!!!!


腹が立ったので、
 「別れましょう」
とだけ言って去った。


共通の友人は奴から
「あいつが浮気したから別れた。俺が振った」
と言われたらしいが、

あまりにも早い展開に友人たちは次々と事実確認に来た。
わたしは一部始終を語ることにした。

お前にバレるような浮気をわたしがするわけないだろ馬鹿かよ!!!!!!
やるんならバレずにするわ!!!!!!!

バーーーーーーカ!!!!!!

そもそも、お前が、良いって言ったんじゃい!!!!!!!!!!!!

嫌って言ったら行かなかったわい!!!!!!!!!!!!!

心が広いフリだけして感謝されたあと、
それをひっくり返すってどんだけ心狭いんじゃい!!!!!!!!!!!!!

中高生味方につけて楽しかったんか!?!?!?
じゃあもう中高生と付き合えばいいだろ!!!!!
わたしが通報してやるけどな!!!!!!



…別れた後ももちろんバイトには行った。


情報の共有がなされたようで、
女子中高生はめっちゃわたしに冷たかった。つらかった。

かたや若く爽やかな人気講師、
かたや付き合ってすぐ他の男と浮気する女である。

すれ違いざまに女子中学生から

 「サイテー!!!」
と言われたりもした。

夏期講習の契約のみで、そのあと終了したから良かったものの。

このまま契約を続けていたら中学生に罵られて興奮するような変態になっていたかもしれないなぁと思う。



というわけで、Pにはめちゃくちゃ腹が立った。

正直、このことを思い出すと未だに腹が立って仕方がない。

今でも、絶対にゆるさない!!!!!!!



なので、わたしは奴の迷言を気が済むまでバラしていくことに決めたのであった。
    ↓彼の迷言はこちら


本を買って読んで語彙を増やしたり、楽しいことをしようと思っています!それでまたネタを増やして記事を書きますね!!!