そしてわたしは伝説となった(仲間内で)

高校2年の頃、なぜかわたしは仲間内で
なにかと「エロい」「エロい」と言われていた。

正直快感だった。





その時の期末テストの保健の試験範囲は、
ちょうど性教育のところだった。


「ベニカなら満点だよね?」

「いやー、本気出しちゃうっしょ?」

「期待してるよ!!!」


などと言われまくっていた。


自分でも、
「まぁ満点はかたいかな?」
何の根拠も無く思っていた。


自信満々だったので、保健は勉強しなかった。

正直クソほど舐めていた。
あるよね、そういうこと。



そうしてテストが終わり、テスト返却の日が来た。


実は保健のテストは、性教育以外の範囲もあったのだ。


手応え的に正直言って満点ではないだろうな、と思っていた。

性教育以外のところで、わからないところが多かったのだ。


全然勉強しなかったくせに、くやしいなぁと思っていた。



その時の隣の席はちょうど仲の良い友人だった。

先に返却された彼女の点数は確か84点くらいだった。

「ベニカはこれ以上いくっしょ?満点やろ??」
「もちろん!当然や!!!」

とかなんとか言っていたが、
手応え的に実際は自信なんて全然なかった。


そしてわたしのテストが返却された。
71点だった。


微妙ー!!!!!!

すごく微妙!!!!!!


せめて80点を超えていたら「さすがエロだな」と言われただろうに、

71点は…うーーーーん。

ただの勉強不足でしかない!


正直舐めていた。
めちゃくちゃ反省した。

隣の席の友人にも負けていた。


せめて仲間内でのナンバーワンは取りたかったが、
あっけなく敗北を喫した。



悔しさを噛みしめつつ、テスト内容の解説を聞いていた。

どんどん解説されていくと、自分の答案に1つだけ採点ミスを見つけた。
しかも、点数が減る方の。


先生に言いにいかなければこのまま71点のままである。

が、そういうのが気持ち悪いタイプのわたしは、先生に正直に告げた。

不正、ダメ、絶対!


どうせ仲間内でも一位ではないのだ。ここから少し下がったくらいでどうということはない。


すると…




69点になった。



「ベニカ、逆にやるやん」

「その点は狙って出せない」

「さすが!」

「満点よりある意味すごい」


こうしてエロ王座は誰にも渡さずに済んだのであった。

本を買って読んで語彙を増やしたり、楽しいことをしようと思っています!それでまたネタを増やして記事を書きますね!!!