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【映画01】グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997)

映画第一作目の記録は、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』です。
最近観た作品で、今回のnoteも私にとっては一種の門出。
内容的にもピッタリだったので選んでみました。

名作としてよく紹介されるので、ずっと気になっていたこちらの作品。
やっと見ましたが、期待を裏切らない名作でした!

※ちなみにこちらの記録では多少ネタバレがあるため、前情報を全く入れずに見たい方は視聴後に読むことをオススメします。



◆あらすじ

天才的な頭脳を持ってはいるけれど、幼少期のトラウマや素行の悪さなどからちゃんとした教育を受けていなかったウィル・ハンティング。清掃員として働く大学で廊下の黒板に課題として出された数学の問題を解いたことをきっかけに彼の人生は変わりはじめていきます。

様々な関係性がGOOD

主人公ウィルと周りの人々の関係性がとても良かったです。
まずは、何といってもウィルのカウンセリングを担当したショーンとの親子のような関係。
最初は心を閉ざしていたウィルでしたが、境遇が似ていたこと、そして今までのカウンセラーとは接し方の違うショーンに段々と心を開いていきました。
It's not your fault.(君は悪くない)」
氷のように固まっていたウィルの心がショーンのこの言葉によって温かく溶かされたシーン。映画史に残るといってもいいほど素敵なものでした。

また、ウィルと彼女・スカイラーとの関係性も好きでした。
お互い天才と呼ばれるほど頭が良いはずなのに、二人で盛り上がるのは結構くだらないことで可愛らしいカップル。
ウィルを変えてくれた第二の存在といっても過言ではないはずです。幸せになってほしいなぁ。

最後に挙げたいのはやはり、ウィルと親友チャッキーとの関係ですね。
チャッキーが馬鹿にされていたらウィルは助けてあげるし、ウィルが自分を卑下するようなことを言うとちゃんとチャッキーは諫めてあげる。誰よりもチャッキーはウィルの才能を認めています。
「ある日ドアをノックしたら・・・」この言葉からのあのクライマックスの展開は胸熱でした。
彼らに真の友情というものを見せつけられましたね。

ビハインドストーリーがGOOD

視聴後に知ったビハインドストーリーがあるのですが、知ってからより作品が好きになったので紹介します。
まず、この作品はウィルを演じたマット・デイモンと親友チャッキーを演じたベン・アフレックが共同で脚本を書いていたことです。さらに、二人は実生活でも幼少期から共に育った幼馴染だったのだとか。二人の仲の良さが演じられたものだけではないこともこの作品の良さを引き立てたのでしょう。

もうひとつは、ウィルとのカウンセリングにてショーンが「私の妻は緊張するとおならをする癖があるんだけど・・・」というエピソードを話してウィルが爆笑するがあるのですが、それが実はアドリブだったこと。
つまり、あのシーンの爆笑は演技ではなく素で笑っていたのだそうです。ちなみに、カメラマンも笑っていたので画がブレてしまっていたとのことです。最初観たときはあまり気にしていませんでしたが、見返していたら確かにそうでした。監督はその雰囲気を大事にしたかったのでしょうね。

旅立ちの前に見るのがGOOD

旅立ちってワクワクもしますが、怖さもありますよね。
知っているところならまだ良いかもしれませんが、全く知らないところだと「大丈夫かな」「上手くいくかな」と不安になって自分の殻の中に閉じこもってしまうものです。
なんだか旅立つ前の自分を客観的に見ているような気分にもなりました。
この作品は、そんな人たちに勇気を与えてくれるような内容だと思います。
私にも「自分も何か新しいことやってみよう」と思わせてくれました。

◆総評

自分の中では見終わった後に「見て良かったな~」と思えるのが名作だとしていますが、この作品は間違いなくそれでした。
大きな事件があるわけではないですが、人間模様を描いたストーリーがじっくりと心に染みこんでくるので最後感動につながります。

人生の転機を迎えるときにまた見返したい。
そう思える作品でした。



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