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航海日記その4〜トラブルも経験に変える〜

前回はこちら。


二週目は、地下鉄のトラブルからはじまった。


いつものように駅に着いたら、入口に人が群がっていた。その視線の先には、看板が立っている。

そこには特に原因の説明もなく「この路線の地下鉄は止まってるからバスを使ってね」というような旨の内容が書かれているようだった。

どのくらいで復旧するかも分からない。

立ち尽くす人々や、別の行き方を検討する人々。

ふむ、どうしたものか。

私もさっそくスマホで検索してみる。

バスで3つほど行った電車の駅から止まってない路線の地下鉄の駅に乗り継いでどうにか行けそう。

ただ、郊外あるあるで電車の本数が少ない。

30分に一本のペースなのに、ちょうどいい時間の一つ前の電車がキャンセルと表示されている。謎だ。
次まで待ったら到着するのに1時間以上はかかりそう。

とはいえ、一番良い手段はこれしかないし焦ってもしょうがないので初めてロンドンの電車を体験してみよう!と思うことにした。

学校に地下鉄が止まっているので遅れる旨の連絡をして、バスで駅に向かう。

初めて行く駅は地元の小さめの駅とあまり変わらなかった。

最初は人が少なかった駅のホームも電車の時間が近づくにつれて、だんだん多くなってくる。
地下鉄に乗るはずだった人たちが多少は流れてきているのかもしれない。

満員電車にならないかドキドキしながら乗り込むと意外と車両が多くて少し混んでいる程度。これなら大丈夫そうだ。

ロンドンの電車は地下鉄に比べて乗り心地が良い。静かだし。

私は車両の繋ぎ目あたりに立っていたのだが、隣の女性が床に座りながらパソコンを使い始めた。こういうのあまり気にしないんだなぁ。さすが海外。

20分ほどで目的の駅に着いた。
次は地下鉄に乗り換えなければならない。

表示にしたがって進んでいると途中で人が群がっている地点を発見。

説明を見ると、どうやら電車から地下鉄に乗り換えるときにカードをタッチしなければいけないらしい。気づいてラッキー!こういうときアンテナが働く自分は有り難いと思う。

その駅はいつも乗っている路線とは違い、とてもキレイで清潔感があった。新しくできた駅なのかも。

無事エリザベス線に到着し、一安心。
ここから学校の最寄り駅までは一駅でその後歩く。

本当に地図アプリは便利だ。外でもネット使えるようにしていて本当に良かった。

結局学校に着いたのは、授業開始から1時間後だった。

授業は逃してしまったけれど、それ以外のことを学べたのでよしとしよう。

異国で暮らすのは、毎日が勉強。

生きていることが学ぶこと。
この貴重な時間を大事にしよう。


【おまけ】

家に帰ってからホストマザーに朝地下鉄が止まっていたことを伝えると「よくあるのよね。風が強いとか、点検のためだとか」とのこと。


災害や悪天候などでしか止まることの無い日本の交通機関に感謝。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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