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乳がんになった私 #73「手術まであと13日」

11月17日、今日も朝早くから病院へ。

2日前に主治医の先生と話し、右乳房全摘に決定。手術の説明を受けた。

今日は入院についての説明と、再び乳腺外科と、口腔外科と、麻酔科、盛りだくさんだ。


今日の付き添いも母。

まずは入院説明。今まで、抗がん剤の投与で2泊3日の入院は2度経験しているが、今回は手術のため1週間くらいの入院になるとのこと。

食事の主食をごはん or パン or うどんで希望が出せるようで悩んだが…朝食をパンにしてみた。(今までは全部ごはん。ちなみに前日に言えば変更も出来るらしい。)


続いて、乳腺外科へ。

と言っても今回は先生の診察ではなく、看護師さんと腕の計測をするとのこと。

この日の看護師さんは、乳がん発覚当初から度々担当してくれているKさんだった。Kさんと話すと、いつも心が温かくなる。( #10参照 )


手術で右腋のリンパ節を全て取ることになるかどうかは現時点ではまだ分からないのだが、もしも取った場合、リンパ浮腫と言って腕がむくんでしまう可能性がある。

変化を知るために、手術前の現時点での腕の太さを測って記録しておくらしい。

メジャーで二の腕周りなどを計測。

次に、腕の上がり具合も計測。こちらは、手術後、傷の痛みや皮膚が引っ張られて腕が上がりにくくなるので (リハビリで改善するのだが)、こちらも手術前の状態を記録。

そもそも、私は初回の抗がん剤の投与の際に血管痛を起こしているため、右手のど真ん中の太い血管が硬くなってしまっており痛くて、現時点でも少し上がりづらいのだが…。(血管痛も徐々に良くなってきている)

和やかなムードで一通りの計測を終えた。

看護師Kさん「一昨日もS先生や看護師と話したと思うけど、これ聞きそびれたなあとか、心配事とかない?」

私「そうですね、もう、とにかく全部聞けたので。………あ、でも、聞きたいことありました。手術直後って皆さん、下着どうしてるんですかね…?」

Kさんにいくつか質問をした。

流石にもうこれ以上、聞きそびれたことはない。


看護師Kさん「本当にいつでもなんでも言ってね。辛い時は、もうやだーっ!辛いーっ!て言ってもいいんだよ?私たちは、応援団なんだから!」


そう言われ、嬉しくて涙が出た。

本当につくづく良い先生や看護師さんたちに巡り会えた。


乳腺外科を後にし、次は口腔外科へ。

手術前に口内環境のチェックが必須らしい。手術中は口から酸素を送るチューブが突っ込まれるので、歯がグラグラしているところなどがないかをチェック。

口腔外科は問題なくすぐに終わり、病院の食堂で母と昼食を取った。


その後、本日ラストの麻酔科へ。

全身麻酔は、初めてではない。

4月に別の病院で、妊孕性温存療法の採卵をした際が全身麻酔だった。( #15参照 )


だが、手術の内容がそもそも違うし、かかる時間も違うし、きっと麻酔の量も違うのだろうか…?

意識がなくなって、戻った時には全て終わっているなんて、すごい。

麻酔についての歴史は知らないが、麻酔がなかった時代なんて…考えられない!


説明を受け、同意書にサイン。


ようやく長い1日が終了。


もうすぐ手術なんだ。

もうすぐ右胸を失うんだ。

どんどん湧いてくる実感。そして緊張。

手術まで、あと13日。

(#74へ続く)
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