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地球の子供食堂ひがしく店の会見を行いました

先日、「地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店」についての会見を行いました。出席者は

「地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店」の実行委員会より
◯発起人である株式会社水倉組
 代表取締役 水倉直人
◯子ども食堂の運営代行を行うNPO法人Lily&Marry’S
 理事長 山田彩乃
◯子ども食堂エリアにて産学連携ラボを運営する新潟大学
 教育学部教授 有川宏幸
◯新潟市議会議員
 古泉幸一、荒井宏幸
◯にいがた子ども食堂支援機構より
 羽賀知也

この度東区役所庁舎内3階を貸していただく事になった
新潟市東区 区長 斉藤淑子さま
にもご出席いただきました。


会見内容をまとめていきたいと思いますので是非読んでください^^*


東区役所庁舎3階未利用スペース貸付についてと子ども食堂に期待すること

新潟市東区 区長 斉藤淑子さまからのコメントの要約です。



 東区役所庁舎は東区の中央に位置することから、東区の真ん中に賑わいの創出、そして賑わいを発信していくことを、区民の皆様は非常に期待されていることだと思っています。
 区役所の3階の今利用されてないスペースにおきまして、多くの方から利用していただき、東区の賑わいを創出していきたいという風に考え、 8月に公募型プロポーザル方式により企画提案の公募を行いました。
そこで株式会社水倉組様それからNPO法人Lily&Marry'S様から子供の居場所として利用する内容の企画提案があり、その事業内容を審査した結果、賑わいづくりに期待できるということの内容であったことから、このご提案いただいた企画内容に決定いたしました。

 昨今、地域のつながりが希薄化していること、また、少子化の進展などにより、子ども同士が共に遊びそこで学び合う機会というのが減ってきている現状であると認識しています。 私どもがこの企画に期待することといたしましては、この居場所が子どもにとって安全で安心して過ごす場所であるとともに、子ども同士の触れ合い、 そして様々な学びや体験などを通して、人との関係性を構築し、社会の中で生き抜く力を身につけていく場所となることを本当に心から期待しています。
また、子供食堂を運営していくには、多くの方からの応援が必要だという風に思っております。ぜひ、皆様から愛され、応援していただける場所となることを本当に心から期待しています。

地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店を営業する事になった経緯と概要

水倉組 水倉直人社長からのコメントの要約です。

 この度、子ども食堂の運営を代行していただきますNPO法人Lily&Marry'S様とは、 約7年前から海岸清掃の「キレイミライプロジェクト」でご一緒させていただいているご縁がありました。先ほど東区長からご説明ありました区役所3階の空いたスペースの貸し出しについて公募型プロポーザルが行われるということでNPO法人Lily&Marry'S様に相談したところ、毎日営業する子ども食堂はいかがでしょうかというご提案をいただいたのがきっかけです。SDGsに取り組む中で、弊社は建設会社なので技術や環境といった分野は取り組みやすいのですが、福祉や教育といった分野はなかなか難しいところでございました。この度、子ども食堂という形でSDGsに則した社会貢献、また子どもたちの応援ができるのではないかと考えた次第です。

次に、施設の概要です。地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店は行政庁舎内にある毎日営業する子ども食堂としては日本最大級となります。約900平方メートルの広さに新潟大学の有川先生を中心とした産学連携ラボや、プログラミング教室、eスポーツスタジオなども入店していただき、今までの子ども食堂にはない複合的な施設として準備しております。
また、フリースペースを設けることにより、子供たちはもちろん様々な年代の方々から、ご利用いただける施設となる予定です。

地球の子供食堂と宿題Cafeコンセプトについて

NPO法人Lily&Marry’S理事長山田彩乃のコメント要約です。


 地球の子供食堂と宿題Cafeという子ども食堂は2021年の5月から新潟市中央区古町で営業しています。ひがしく店も同じコンセプトで行いますので、地球の子供食堂と宿題Cafe自体のコンセプトについてお話いたします。
 大きな特徴の一つは常設で毎日営業であることです。古町店では水曜日の定休日以外は毎日営業しており、16時~20時まで子どもたちは自由に過ごすことができます。食事は中学3年生までは無料、高校生は300円、付き添いの保護者は500円で提供しています。営業時間中ご飯の時間は決まっていないので、好きな時間にきて好きな時間にご飯をたべ、帰ることができます。
 食事提供ももちろん大切なのですが、3年ほど営業してきて感じるのは子ども達は食だけでなく居場所としてのコミュニティを求めているのだということです。人とのつながりや、友人と遊べる場所、宿題ができる・教えてもらえる環境などいろんな人たちとのつながりを求めて子ども食堂を居場所として使ってくれているというのが今まで常設で営業してきて感じているところです。
 また、運営にあたり学生ボランティアを募りお願いしています。あえて学生のみにボランティアをお願いしているのも、学生さんたちの居場所つくりにつながればと思ったからです。子ども達とのかかわりの中で成長したり、ボランティア同士の交流があったりと学生の居場所にもなっているのが地球の子供食堂と宿題Cafeの面白い部分だと思っています。
 ひがしく店に関しても同じく水曜定休日で16時~20時で営業する予定です。古町店よりも大きなスペースになりますので、イベントごとやワークショップの開催なども含め、より子どもたちがわくわくできるような居場所づくりができそうで楽しみです。子どもたちにとって温かい食べ物が食べられる場所であり、安心できる第三の居場所として使っていただけたらと思います。

産学連携ラボ「OTHER STORIES」について

新潟大学教育学部 有川宏幸教授からのコメントの要約です。

 「OTHER STORIES(アザーストーリーズ)」という研究プロジェクトを、このスペースをお借りしながら立ち上げたいという風に考えています。このプロジェクト名は日本語にするとそのまま他の物語たち、となるのですが、別の意味として【多様な視点】という意味にもとれます。多様な人たちのそれぞれの物語ですから、最近の言葉で言うと多様性、それぞれが抱えている様々な立場で見る物語という意味も込めて、プロジェクト名をつけました。
 学びの空間に必ず必要なものは何かと言うと、学ぶ子どもであり、学びを提供する大人なんですね。この関係性に注目したプロジェクトにしていきたいと考えています。勉強がわからない子に勉強を教えてあげるとか、それだけの関係ではなく、学びの空間そのものをどうやって作り上げていくかというところがこのプロジェクトの大きな目的です。
 具体的にどういった学びの空間を作ろうと考えているかについてですが、まず今の教育システムは大人たちが子どもたちにとってよかれと思って作ってきた教育システムで、”大人が”作り上げたものです。”大人が”こういうことを学んでもらいたい、”大人が”きっとこういうことが子どもたちに必要となるはずだと、作ってきた学びのシステムです。それは、カリキュラムという形で学校教育やなんかには浸透していて、本来はその形で学ぶのでもよかったのですが、昨今はそうした学びからこぼれてしまう子どもたちがたくさん出てきています。例えば不登校として、例えば特別支援教育として(実は私は特別支援教育の専門なのですが)、多様化が進んでいっている。そうすると従来の大人が作ってきた学びのシステムでは、子どもたちが十分に学べなくなってきてるんじゃないか。ここが私の研究の課題の中にもあります。
 そこで、今回この「OTHER STORIES」というプロジェクトをつかって、まずは子どもたちがそもそも何を学びたいと考えてるのかっていうところを主に注目し、まず我々が知るところから始めたいと考えています。
今のところは、学校の若手教員の有志ですとか、教員を目指していくような学生に声をかけながら、研究プロジェクトという形で始めていこうという風に考えています。先ほども言いましたがその中で、主に注目しているのは多様な学びに対応した子供たち発信の学び方です。
 合わせて、せっかく東区というコミュニティをベースにしながらの学びになるので、やはり地域や地域の中にある他業種の専門家と連携を取りながら子どもたちの主体的な学びをサポートするシステムというものを考えていきたいと思っております。
 当面の間はまず研究会という形で具体的なイメージを作り上げながら、将来的には子どもたちの学びの空間を提案できればと考えております。

サポートしていただく皆さんからのコメント

新潟市市議会議員 古泉幸一先生


これほど多岐にわたり描かれた計画、また皆さんの思いがこもった計画を、このように具現化をされましたまずは、発起人である株式会社水倉組様水倉社長 並びに、運営をされますNPO法人Lily&Marry'Sの山田理事長この2人に心から敬意を表したいと思っております。
 我々、市議会議員としてできることは限られますが…大事なことは、今回の計画が非常に新しいということです。東区役所という中の一部にこれが組み込まれ、そして今ほど有川教授の方からお話がありました通り産学連携のプロジェクトも行われる。これらの本当に新しい数々の計画というのは、今までなかったことです。当然これから運用される中で色々な障害であるとか考えを直さなきゃいけないところも出てくると思います。そういう部分は一緒になって考えながら、この地域のためにより良い施設になるようにこれからも頑張ってまいりたいと思います。


新潟市議会議員 荒井宏幸先生


新しくこの地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店ができる、東区選出の議員の荒井です。日本最大規模で、そして毎日営業しているという子どもたちにとっても保護者の皆様にとっても魅力的なこの居場所が誕生するということを、地域の皆さんとともに現在ワクワクしながら待っているというところです。
 さて、現在新潟市における緊急の課題として、まずは人口減少が止まらないということが将来に向けて大きな影を落としているわけでありますが、若者が流出し、そして特にここ1〜2年においては生まれてくる赤ちゃんの数がすごい勢いで減っており、この出生数激減は看過できないものがございます。
この問題については様々な要因がありますが、やはり子育てへの不安というものが大きな課題でもあると思われます。
 県や市が新年度予算に盛っていますが、家庭への直接支援のみならず、こうした地球の子ども食堂のように産学連携の知見とアイデアを結集した取り組みにも注目していただき、新たなモデルとしてこれから広く発信され、全国から報道や視察などで多くの人が訪れてくれることにも期待しています。
 食事のみならず遊びや学びも楽しみに来ている子どもたちが元気いっぱいで 思いっきり楽しめるこの広いスペースを、ぜひこれから多くの皆さんのご厚意で、この支援の輪を広げていただきますことをお願いいたしまして、私からのコメントとさせていただきます。


にいがた子ども食堂支援機構 羽賀知也さん

 にいがた子ども食堂支援機構についてですが、新潟には定期・不定期問わず大小様々な子ども食堂を運営している方々がいらっしゃいます。私は実は飲食店を運営しているのですが、飲食店も不定期ではありますが例えばあおぞら子ども食堂などのように様々な形で子ども食堂を運営をしたり、子ども食堂から、手伝ってもらえないかという依頼を受けて無償でお弁当作ったりなど、現在に至るまで様々な活動してきました。昨年、新潟にある子ども食堂をなんとか支援できないかという話を、飲食店や飲食店に携わる酒屋・商社・メーカーなどと話していく中で、このにいがた子ども食堂支援機構という形で活動を行うことになりました。
 私たちの活動は基本的には飲食店やそれに携わる企業で、利用者であるお客様からご支援をいただき、支援いただいたものを子ども食堂さんに配るような活動になります。今回、まず我々が集めた支援していただいたものを、毎日営業している地球の子供食堂と宿題Cafeひがしく店に集約し、そこで使ったり、そこに他の子ども食堂さんに取りに来ていただくなどして、様々な子ども食堂さんを支援する形をとり、いいモデルケースになればと考えております。
 まだ手探りの部分もあり、これからいろんな障害に当たっていくとは思いますが、我々は1食でも多く子どもに温かいご飯を提供できればなという思いのみでこの機構を立ち上げましたので、言葉通り1食でも多く届けられたらと。この東区の子ども食堂さんにも、なんとか多くの支援をしたいと思っております。


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以上が今回の記者会見にてお話いただいたものの要約です。
子ども達のために想いを持った大人たちが集まり全力でいい場所づくりをしていけるように動いておりますので是非引き続き応援お願いいたします。



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