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成果を盗られた先と、盗った人の現在地

「現場の人間は、手と目があれば誰でもいいから採用してと言ってある。いじめでも窃盗でもなんでもあるから、中学生でも分かる資料にして。」
コンプライアンス教育資料作成の際の人事部からの要望が、中学生でも分かる資料だった。だから、冊子をかみ砕き、重点事項15項目を各1枚のパワーポイントにすることで絵による表現とした。合わせてクイズ10問をテストと称して配布した。

コンプライアンスの立ち上げは、顰蹙と不平不満で溢れた。大きな会社でも総合職の女性は私だけだったから、嫌がらせが尽きない。電話を回さない、お土産飛ばしは常態化した。
それでも企画、立案し、派遣さんなどの管理まではしていなかったから社員名簿の作成までした。そして全従業員に実施し、絶賛の嵐だったが、翌年、丸ごと同僚のY氏が持っていった。
横で観察していたY氏が完コピし、盗んだのだ。更に、私がまとめたレポートを作成者欄に自分の名前を記載し、本部長会で声たかだかに発表していた。

完コピして盗むこと3年、アンケートに「私の成果を完コピして盗んだだけでY氏は何もやっていない」と書いた。
すると翌年、彼は、今度はグループ会社の資料を完コピして社内に撒いた。

彼は、仕事をする能力がない。ある能力は完コピして盗むことだったのだ。
……………
更に別の業務。
今、業務で日本屈指の裁判がある。技術を盗まれ、んーじゅう億円の超高額損害賠償請求をしている。この金額があれば、会社が1年お休みでも全く問題ないレベル。
しかし損害が認められても、賠償金は殆ど得られない。相手に支払い能力がないから。
上司のいじめや会社の圧に耐えながら発明した人の、命を削っての仕事は簡単に他の会社に盗られた。

ここで裁判を担当しているK部長は、日頃から私が確認した契約書を、私のサインを消して自分のサインに書き換え、成果を取っていた。
技術を盗った会社に「鬼退治だ、許さない」と拳を上げつつ、その後で鬼の仕業をなしているのだ。
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パクられるのは、自社だけではない。

棒有名企業は、近隣国にタイヤの形状を丸ごとパクられ大きな裁判をしていたし、
営業マンが自分のプレゼンをパクられたなんて頻繁に聞く。

特に技術のパクりは、日常茶飯事。
特許が認められるためには、「新規性」「進歩性」が認められる必要がある。しかし、全くの新しい発明は、世の中に、年間数パーセントあれば良い方。殆どが現在ある技術を少しだけ進歩させたから新しいと言っている。
この様な中、1人数ヶ月に1回の特許申請が必要だから、発想が湧かない者が「パクっちゃえ、バレない」というのは、よくあることなのだ。
…………………
しかし、やられた方は溜まったものではない。
私は私の名前を消して自分の名前に書き換えたK部長のことは、会社に話した。
しかし、パクる人はパクることしか出来ない。自ら生み出す能力を発揮する人間へと変わる能力がないのだ。
会社の中にいると、観察しパクる人が9割だとみている。
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私は、代表取締役社長に呼ばれ「貴女は損する」と言われた。主査にも呼び出され「貴女は損する」と言われた。

労力を惜しみなく費やした人が損する配置にしたんじゃんと思ったが、御二方は彼らなりの優しさで伝えてくれたのだろう。

では、損する者、つまりパクられてばかりの者はどうすればよいのだろうか。

私は生み出し続けるしかないと思う。
………………
盗られた上に、盗ったことを正当化するためY氏やK部長は、私の人格を非難する。人格非難の言葉が耳に残り、仕事を終えて帰ると、余りにも疲労困憊でコタツで夕飯を食べながら眠る。代わりに深夜は、夕寝と昼間のイライラのせいで寝れなくなる。それが数年続く程に不愉快ではある。

しかし、生み出すことを辞めるのも出来ない。なぜなら発想が湧いてくるから。だから守を維持しつつ、生み出すという攻をする。

守は、会社を辞めたときに自分の成果を著作権で守れるように、次に来る依頼を想定し、依頼より先に仕上げる。仕上げた仕事は勤務時間外に個のスマホから会社PCに送る。発意が会社ではない、つまり「職務著作」ではないと認定させることが出来ればできた仕事の著作権は、私個人に帰属し得るためである。
また人格非難の数々は、会社のカレンダーに非公開設定で残している。
………………
思うと、自社の発明もさることながら、盗られても生き延びた人々は生み出し続けていた。守を固め、パクられるより早いスピードでどんどん成長し、自ら世に名を残していた。名を残すことでパクった人を排除していた。

きっと生み出し続けるしかないのだろうと思う。
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自社特許をパクった会社は、今後パクれなくなるから仕事がない。倒産という名の自滅が目前。

K部長のことは、然るべき人がお叱りをして下さった。

Y氏は、半永久的にグループ会社の仕事をパクるのだろう。まるで金魚の糞の如くグループ会社の仕事にくっつく。

それでもK部長やY氏は、盗むことを正義と思い貫くことが出来たのだから幸せだろう。
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私は、コピーして盗まれた者の気持ちがよく分かる。自分もやられまくって、3年間イライラし、床で寝付くのだから。
それは超大きな会社の代表取締役社長に「損している」と言われるほどなのだから。

それでも湧き上がるものを持っている以上、生み出さないことは出来ない。
だから、守備を固めて進むしかない。
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世の中を見ていると、疑義がわかないものはない。しかし、ここでは真偽の区別を述べないか、本物か偽物かは見ればよく分かる。

心に残るものは心の奥から湧き上がった真のものだけ。何も感じない、何も伝わらないものを見ていても仕方ないだろう。
だから私は本物を選ぶし、盗られても生み出すことは辞めない。
もっとも守は固めるが。
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皆様、今日もご閲覧いただきありがとうございます✨

最近、女性だと思っていたクリエイターさんが男性だったり、
20代かなぁと思っていた方が、私よりずっと年上だったり、
驚くことがあります。

今日も皆様のところにお伺いさせて下さい✨

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