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「あたらしく、うまれる −子を育てるアーティストの日々の創造−」

noteをご覧のみなさま、こんにちは。
すっかり投稿に間が空いてしまいました。年末年始は内観する時期。自分の内面と向き合っていたこともあり、発信の頻度が下がりがちです。良い時間を過ごさせていただきました。

さて、3月に開催する展覧会について少し紹介をさせてください。

テーマは子育てとアーティスト

次回、ayatsumugiは初のグループ展を開催します。
テーマは「子育てとアーティスト」。

なぜこのような企画をしたかの概略は展覧会紹介ページに記載しているので、ご覧ください。ここには、長すぎるからと展覧会紹介文からは削除してしまったことを書かせていただきます。

企画の理由のひとつは、若いアーティスト、特に女性が、「結婚したり子供を持っても活動を続けられるのか?」と悩んでいるように感じているからです。

いばらの道に思えるアーティストとしての生き方と、人としての幸せとの両立に、困難さを感じてしまうのでしょう。どちらも貪欲に求めたらよいと思いますが、この国の社会では、まだまだ、アーティストに対する保障が不足しています。それに、参考にしたり目指したいと思える先輩たちの姿も、あまり共有されておらずに、不安になってしまうのかもしれません。

この展覧会を通じて、若い方がちょとだけ、未来を明るいものに感じてくれたらいいなと思っています。

アーティストは子供を持たないもの?

この展覧会の話をすると、「えっ!?」と驚かれるので面白いです。
普段あまりアーティストと付き合いのない方は、アーティストという肩書きの人が結婚したり子育てをしたりするイメージがないようです。

ちょっと毒気のあることをいうと、私がアート業界で働きはじめてから20数年、一貫して「アートをもっと身近に」という言葉が叫ばれてきました。敷居が高いのはけしからんと。

けれど一方で、「アートをもっと身近に」と言い出すタイプの方ほど、アーティストが自分たちと地続きの日常を生きて、人間的な営みをしている想像ができないようなのです。

アートは日常と乖離したところから生まれてくるのではありません。アート作品が発するメッセージをきちんと受け取れるように、時に非日常の空間が演出される。それだけのことです。

展覧会告知準備のために、8名のアーティストから作品画像を送ってもらいました。フォルダに集めて一覧してみると、不思議とあたたかい気持ちが湧いてきました。作品が輝きを持っているように見えるのです。それぞれの作品に滲むアーティスト性は、しなやかで優しく暖かく、ものすごくかっこよく感じられます。

そのあり方は、括弧つきの「アーティスト」のあり方とは異なります。それぞに個性があって、一般の「アーティスト」像とは違うかっこよさ。言葉では伝えにくいよさです。

ぜひ、展覧会を楽しみにしていてください。

展覧会詳細はこちら
https://www.ayatsumugi.net/atarashiku


ayatsumugi企画グループ展
「あたらしく、うまれる
 ー子を育てるアーティストの日々の創造ー」

あべさやか、稲吉稔、okada mariko、蠣崎誓、加茂昂
幸田千依、豚星なつみ、水川千春

2024年3月8日(金)~17日(日)
時間:12:00~18:00(月休、金・土は19:00まで)
場所:アートルーム企画室(東京都渋谷区広尾2-13-6)
主催・企画:gallery ayatsumugi
協力:合同会社企画室
https://www.ayatsumugi.net/atarashiku

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