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11/23-12/3 淺井真至 Solo exhibition 「おはよう、出航です」オープニングイベントも開催します。

固有の場所を持たない現代アートギャラリー gallery ayatsumugi オーナーディレクターの友川綾子です。

来週から、ayatsumugiの6度目となる企画展を開催します。場所は広尾にあるアートルーム企画室。水彩画で人気の淺井真至の個展です。

Song of the surface of a lake 25×34.5cm Watercolor on paper 2023


はじめて彼の作品世界に触れたのは、2021年の北アルプス国際芸術祭の出品作品「おもいでドライブイン」でした。

木崎湖のほとりにある元土産物店を全面に活用したインスタレーションです。

淺井の水彩画と店内に残っていた土産物とが等価に並んでいました。昭和初期、湖水浴とボート乗りを楽しんで、楽しげな気持ちで土産物を手に取った、多くの人々のその瞬間のうきうきとした気持ちと、きっと今も存在し続けている思い出。その土地が抱える記憶が表象されるようなインスタレーション作品でした。

淺井真至が手がけているのは、土地とその記憶に根をはり、そこから生えてきているかのようなアートなのです。

目にした私は、彼の作品は地産地消、根ざす土地で鑑賞したほうが楽しめるものだと感じました。けれども、限られた土地、限られた人々の楽しみに限定することに納得してしまうには、惜しくもあったのです。

今回、淺井真至が創作の場としている長野県大町市を離れ、東京・広尾で作品をご覧にいれます。

これがどのような作用をもたらすのかは未知。すくなくとも、淺井真至の作品群が世界のアートシーンを冒険する、旅のはじまりとしての展覧会になるでしょう。

ぜひ、船出をご一緒ください。


■展覧会概要
淺井真至 Solo exhibition 「おはよう、出航です」
2023年11月23日(木・祝)~12月3日(日)
​時間:13:00〜19:00(金・土は20時まで)
場所:アートルーム企画室(東京都渋谷区広尾2-13-6)
東京メトロ広尾駅から徒歩8分
JR恵比寿駅から徒歩13分
都営バス06系統広尾一丁目バス停から徒歩1分
主催・企画:gallery ayatsumugi
協力:合同会社企画室

淺井真至(あさいしんじ)
1987年東京生まれ。横浜市立横浜総合高校卒。
美大に進学した姉と現在アーティストとして活躍する6歳上の兄・淺井祐介とともに、家中のチラシの裏面に絵を描く幼少期を送る。総合高校に進学し、鉄工所に就職。多重録音した音楽制作やドローイングの創作を続けており、喫茶店や電車の中や空き時間にはよく絵を描いていた。2年で鉄工所を退職をし別府へ。若手アーティストの梁山泊「清島アパート」で、本格的な創作活動をスタートさせた。2009年に別府現代芸術フェスバル混浴温泉世界にてアーティストデビュー。以降は、滞在制作などで共同生活を送る作家たちから刺激を受けつつ、地方のアートプロジェクトや地元横浜での制作・発表を続ける。2013年、原始感覚芸術祭参加をきっかけに長野県大町市に移住。芸術祭に集うアーティストとの交流と、信濃大町での暮らしからインスピレーションを受けた作品を制作している。代表作に北アルプス国際芸術祭「おもいでドライブイン」ほか。

■オープニングイベント
安土早紀子+淺井真至 弾き語り&ライブペインティング

11月23日(木・祝)17時〜
参加費無料
詳細はこちら:http://ptix.at/YoJYoh




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