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#8000(子ども医療相談電話)に心を救われた話

日曜夕方、息子が公園で転んで顔を大規模に擦りむく怪我をした。

頬骨のあたり中心に直径7センチほどのすり傷だ。

怪我の記事なので痛そうな描写がたくさんあります、苦手な方はご注意を。

事故現場はパニック

言ってしまえば「顔から転んだだけ」で、よくある幼児の怪我なのだが…

息子は運動神経がよく危機察知にも優れていたので、赤ちゃんの時から顔から転ぶことはほぼなかった。かすり傷ぐらいはあるけど、ここまでは3歳半で初めて。本人パニック。

息子は痛い痛いと1時間半泣き続けた。
とりあえずネットで処置を検索。流水で洗い流して湿潤治療がよいとのこと。知ってる。

雨上がりの公園なので、濡れた砂が傷に入ってしまっていた。
これ落ちてるのかな?
ゴリゴリ落とさないといけないのか?
夫がシャワーで流したけれど、全部は落ちない。

GW、両方のじいじばあばに会うのに、びっくりされちゃうな…別に久々に会うとかじゃないけども…
目に近いけど大丈夫かな?
傷残っちゃうかな…
ワセリンをなんとか塗り、アンパンマンの大判絆創膏を出してくるが、貼ろうとするとガン逃げギャン泣き。諦める。

泣き止まない息子を見ながら、私もどんどん不安になってくる。

本棚から「HSCの子育てハッピーアドバイス」を出してくる。

大げさにビックリしてるだけだよね?
こんなに火がついたように泣いてるけど、緊急事態じゃないよね?

もしかして救急病院掛かるべき?(徒歩5分のところにあるので行こうと思えば行ける)
明日のGW中日の平日って病院どうなんだろう…
局所麻酔でブラシで砂を掻き出す!?そんなことできるんだ…
明日保育園お休みか…

いろいろな思考が入り乱れる。
人はそれをパニックと呼ぶんだぜ。

なお現実世界では息子を抱きしめながら無言でスマホで検索している。

処置が不安で、病院行くかも不安で、意を決して、今まで使ってこなかった、
#8000 (子ども医療相談)に電話。
病院がやっていない平日夜間や土日24時間、病気や怪我の相談ができる番号だ。

こんなことで掛けたら迷惑かな…
でも調べた範囲では顔のすり傷、砂が取れない、は病院受診の目安だ。
きっと、電話自体は間違ってないはず…

落ち着いた優しい声の女性の看護師さんに繋がった。
事情を説明する。
背後で息子が「痛い!痛いー!」と、泣いている。

処置方法を教えてもらうが、ネットで知り得る範囲だった。もうこれ以上は方法がないってことだね、と安心。

病院は翌日でOKそうとのこと。安心。
GW中日だからやってるかどうかは確認してね、と。

患部が赤くなったり熱が出たりしたら、形成外科受診を考えてね、と。
また心配になったらここに掛けてね、と。

そして最後に、
「体力のためにも何かお子さんの好きな食べ物を一品」みたいなことを言われ、私はハッとした。

終話後息子の大好きなクーリッシュをあげた。

そうしてやっと息子は泣き止んだのである。

なお、クーリッシュを食べ(飲み)終わるとまた痛い〜とグズグズはしていたが、息子も落ち着いたようで、時折泣きながらも、それから夕飯の焼きそばも食べられて、おもちゃで遊べるくらい落ち着いた。

本当に電話してよかった

現実の対応方法としては、「流水で流して、ワセリン塗って、翌日病院に行く」で合っていたし、今できることはもうなかった。

でも、それを第三者(医療従事者)に認めてもらうことで、私の最善策を探し続ける思考は止まった。

そして、最後に言ってくれた「好きな食べものでも」の一言で、私はクーリッシュが冷凍庫にひとつあることを思い出した。

「他人にも判断を委ねる」ことは、自分を冷静にさせるのか。

昨日のオペレーターの方。
本当に本当にありがとうございます。

病院に行きました

もう雑菌が入ってしまっていたので、湿潤治療は諦めて、患部をよく洗い塗り薬を塗りガーゼを貼ることになりました。

見た目が痛々しい…
1週間、手当頑張ります…


ということで、まさかのすり傷で#8000に頼った話でした。

私は病気の時のイメージが強かったので、怪我でも使えるよというのと、同時にもっと緊急の人がいるかもと遠慮しがちだけど、恥を忍んで掛けて私の心と息子の心が救われたということを伝えたかったです。

それでは。

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