結婚して”恋愛しなくていい”を手に入れた
結婚して数か月、とても心穏やかな日々を送っていることに気づいた
いや、元々彼と過ごす日々に穏やかさがなかったわけじゃないし
今だって人並みに情緒も不安定になる
でも、たしかに、心が穏やかになったという実感がある
なぜだろう
わたしは疲れていたのかもしれない
恋愛を意識することに
小さい頃から周りの目を気にしがちなわたしは
いつも自分がどう思われているか、
どのように見られているかを気にする子どもだった
そのおかげで空気を読むだとか
言ってほしいことを言うだとか
どのように振る舞えばスムーズにいくだとかの判断が自然と身についた
そんな行動を心から行うことができていたなら
何も悩むことはなかっただろう
気になる異性ともなれば顕著で
予定が終わると
ドッと疲れが押し寄せて表情、姿勢に力が入らなくなることが多かった
気にしなければ良いと分かっているのにどうしようもないという諦めと
むしろそんなやりとりを楽しんでいたわたしは
面倒くさい恋愛体質だったに違いない
そんなわたしが
結婚して手に入れたものの一つが
「恋愛をしなくていい安心感」なのかもしれない
街行くイケメンを意識することもないし
彼氏がいるいないを気にすることもないし
面倒くさい駆け引きをすることもないし
ライバルの女の子と笑顔の裏でバチバチすることもない
ただただ彼を愛せばいいのだ
もちろん好きなように生きる死ぬを選べばいいし
恋愛しなくったって、結婚しなくったっていいのだけど
わたしは知らず知らず
”恋愛をしなければならない”という暗示を自分自身にかけていたらしい
そんな暗示を解いてくれた彼と結婚に感謝しつつ
式費用のために今年のクリスマスプレゼントはお互い無しと決めたけど
やっぱり用意すればよかったかな なんて
彼の寝息を聞きながらふと思う夜である
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