徒然日記① 〜初心に戻る編〜
仕事を辞めたい。
もっと自分に合う仕事があるはず。
そう思うようになったのは、新卒で入社した某ホテルグループでの勤務が2年目を迎えた矢先だった。
まだ仕事が何かもわかっていないような分際で生意気な、と自分でも思う。
もっともっとここで経験を積めば、いつか「仕事が楽しい」と感じる瞬間が来るかもしれないし、「やっていてよかった」と涙を流す日も来るかもしれない。
さまざまな業界で活躍している諸先輩方は口を揃えてわたしに言った。
「今辞めるのはもったいない」と。
もやもやもやもや。
尊敬する人たちから辞めるなと言われたから辞めない、というのも、まわりにわたしの人生を預けている気がして嫌だ。
だけれど、まわりが言いたいことも、ここで経験を積めば身につくであろう知識やスキルも、頭ではわかる。理解している。
しかし、心がついてこないのだ。
わたしがありたい自分像は?
就職活動の時にわたしが軸として掲げていたものは、「自分も相手も心が震える瞬間がある仕事」。
その気持ちは一切変わっていないけれど、最近強く思うのは「誰かの人生のターニングポイントに関わりたい」ということだった。
もともと人の話を聴くことが好きだった。
自分の意見を大勢の人の前で述べたり、数字や人を動かすことが苦手な反面、相手を尊重したり傾聴するスキルは人よりも優れていたのだと思う。
就職活動のときに、今働いている会社の風土や価値観が面白そうだと思って入社を決めた。
接客業だって、立派な誰かの人生に関わる仕事だ。
お祝いでお越しになるお客様もいらっしゃるし、この旅行がきっかけでなにか日常生活に変化が訪れることもあるかもしれない。
もともとアルバイト経験から接客が得意だったわたしは、この1年間現場の最前線で毎日お客様と接した。たくさんありがとうと言ってもらえた。ときには、アンケートにわたしの名前を出して感謝を伝えてくれるひともいた。
それなのに、わたしの心は震えなかった。
嬉しい。けれど、ただ、それだけ。
なんていうか、いただいたお金に対してそれ相応のサービスをしているのだから、当たり前だよなという感覚。
日々の仕事よりも、相談に乗っていた後輩が生き生きと過ごしている姿を見たときや、話を聞いてくれてありがとうございますと言ってもらえたときのほうが、断然わたしの心は動いていた。
「誰かの人生のターニングポイントに関わる」
でもそれって仕事だと何になるのだろうか。
カウンセリング?コーチング?
もやもやと悩んでいたある日、わたしはあることに気づいた。
目の前の誰かが、毎日を楽しく生きて欲しい。
好きなことを好きなだけやっていて欲しい。
自分のことが好きだと胸を張って言って欲しい。
それが、誰かの人生のターニングポイントに関わりたいと思った理由だったけれど。
じゃあこれ、わたしできてるの?
わたしができてないから、誰かの人生に依存しているんじゃないの?
誰かが夢を叶えたら、それを自分のことのように喜びたいだけじゃないの?
自分で自分にはっとした。
まったくもって図星だったから。
わたしが「誰か」だとすれば、自分の軸がしっかりとあって、やりたいことをきちんとやっていて、自分のことを大切にしている人に話を聴いてもらいたい。そして、そういう人の話を聞きたいと思う。
まずは、ここから。
誰かの人生のターニングポイントに関わるのではない。今、この瞬間を自分の人生のターニングポイントにするのだ。
本当はやってみたかったけど、理由をつけてやっていなかったこと。
どうせわたしには、と思っていたこと。
それをひとつずつクリアにして、まずはわたしが毎日をキラキラにする。
誰かにきっかけを届けるのはそのあと。
さて、わたしは本当にキラキラな毎日を送れるのか?変われるのか?
日々の葛藤も踏まえて、noteにゆるゆる記事を書いていこうと思います(笑)
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