見出し画像

大鳥神社 茄子市

…と、その前に。
朝食をとってから毎年見に行く海老名の蓮田へ車を走らせた7月30日の朝。

蓮は咲いていたのです…とっても綺麗に!
眩しいほどの朝日にも負けずに輝く満開の蓮たち。


ところが。

カメラも私もびっくり。
蓮の写真は1枚もなく、
撮った写真はカエルばっかり!笑

(以降写真が続きます。カエルが苦手な方はご注意を⚠)

表情や仕草が可愛くて可愛くて、ついついカエルを見つけるのが楽しくなってしまって。
だって葉っぱの上や花びらの隙間や、各々のみつけたお気に入りの素敵な場所にいるんです。

「どれどれ、次はどんな素敵な場所に…?」と探していたら止まらなくなりました。

蓮も嫉妬するくらいカエルしか観ておらず、完全に「花よりカエル」でした。笑
葉っぱをめくったり、低く低くしゃがんで覗き込んだり。私の体勢もまるでカエル。

風が強く、
ゆらんゆらん激しく揺れる葉の上で

傾斜があろうとお構いなしに器用にくつろぐアマガエル。
お気に入りの場所で、目を細めたこの表情です。


葉と葉のほんの隙間から見えた子。


蓮田を抜ける風は、とても涼やか。


別の、少し大きな子。
気配を感じて背を向けられてしまいました


こちらでは茎にもたれかかってお寛ぎ

可愛いなぁぁ。
植物を観に行くと、自ずそこに生息するいろんな生き物にも目がゆきます。
必然的に命と向き合う時間になります。

他にもアメンボ、蝉、蜘蛛、蝶、蜂、蟻、トンボ、トカゲ、ウグイス………ウグイス?!!
夏にウグイスって鳴くんでしたっけ?と思ったそこの貴方、私も少し前に同じことを思いました。
「ウグイスの雄はパートナーがみつかるまで、もしくは子育て中に縄張りを守るために夏でも鳴き続けるのよ」って教えてもらい、初めて知った事実。
秋まで鳴くこともあるのだそう。

春告鳥(はるつげどり)はウグイスの別名ですが、春だけではなく、夏も秋も告げ続ける大忙しな鳥だということが分かりました。

おっと、、カエルに戻ります。

きっとこの水田で産まれて、
オタマジャクシの時から過ごし、
親しんできた場所

浮かんで揺れる枯れた蓮の葉の上にもいました。
オタマジャクシ時代は葉の下だったことを思うと感慨深い。


まだまだ続きます!
大丈夫ですか〜?
ついてこれてますでしょうか〜💦笑

写真中央。
親指の爪ほどのとっても小さな子

カモフラージュのできる、同じような色をした蓮の若葉ではなく、なぜか枯れた葉の上を好むカエルたち。

朱夏に役目を終えた朱の葉

ちょっとこのあたりで目の休憩。
…え?この写真にはカエルはいません。
無意識に探してしまったあなたは私と同じ、もうカエルの虜です!笑


前足にご注目

猫が前足を畳んで座る体勢を「香箱座り」といいますが、カエルもしています…!
猫と同様、リラックスしているという見方でいいのでしょうか?
どなたかカエルに詳しい方がいらっしゃいましたら、教えてください。


ラスト!

葉っぱをどけたらやっぱりいました。「なにか用?」と言わんばかりに、目が合う。
「いいえ〜、お邪魔しました~!」と、そっと葉っぱを戻す前に急いで撮らせていただいたのでボケボケ。


この日はまったくもってこんな予定ではなく。
蓮の花を間近で撮れる場所だったので望遠レンズを持たずに出てきてしまいました。
蓮の花びらと花びらの間で眠る子を撮れませんでした!残念〜!!
でもカエルたちの愛くるしい表情をたくさん見られて朝から大満足でした◎


さて、海老名から電車に乗って、この日のお約束の地、目白へ!



雑司が谷 大鳥神社 

長く住んでいた場所ともあって、目白や雑司が谷に来ると今だに「帰ってきた」「ただいま」という気持ちになります。

この茄子市には、友人が店長を務める私の大好きなお店『threaF(スリーフ)』の出店と、VEGANのキッチンカーが出店するという案内や情報を数ヶ月前にいただいていたので、この日をとっても楽しみにしていました。

まずは参拝。

鳥居横の大きな百日紅の花が満開で、時折雪のように白い花がふわりふわりと風に流され散っていた。境内には大きな木があり、お店はすべて木陰。風が常に吹き抜けていてとても爽やかで気持ちがよかった。地面や店舗の商品の上で揺れる木漏れ日も涼しげ。

例年では茄子の販売が行われるそうなのですが、今年は梅雨が梅雨らしくなく雨の日が少なかったため、茄子は不作。茄子は雨が降らないと硬くなってしまったり萎れて育たず、その影響で値も上がる。今年は鑑賞のみに。

茄子が不作の年はきゅうりも同様だ。

味と評判の良い雑司ヶ谷ナス!
復活までの歴史が
分かりやすく書かれていました。

11:00〜の開催。わりと早めに着いた為、飲食物も数が揃っていて選びたい放題でした。

1店舗1店舗ゆっくり見て回りました。
台湾のお店に強めの反応を示してしまい。自家製のドライローゼルを使ったシフォンケーキや、台湾から直輸入したひとくち鳳梨酥(パイナップルケーキ)など、まさかここで買えるなんて思ってもいなかった物が売られていてテンションがあがる。20代の頃、台灣へはお香を買いにお仕事や交流で2〜3ヶ月に1回くらいのペースで10年間ほど訪れていたこともあり、特に台南は第二の心の故郷だと勝手に思っているくらい大好きな場所。お店の方と、ローゼル畑のある台東のお話で盛り上がりました。


フレキシブルというのが、
どなたにでも試しやすくて素敵✨

いよいよお目当てのVEGAN弁当を購入の時。その他にもハンバーガーやタコスもあって、どれも魅力的で美味しそうで、食いしん坊の私は迷いに迷って選べず、一旦離れるという謎の時間を設けました。
手作りの紫蘇ジュースも美味しそうでした…!
「ひとつずつ全部ください」
みんなでシェアするときはこんな風に言えるのに。今日はひとり。
VEGAN弁当に決めました。

お肉やお魚がなくても、一緒に楽しんでくれるお友達や知り合いにはいつも本当に感謝です。

動物性タンパク質無しでも植物からの良質なタンパク質をいかに接種するか、なにから接種するのか、栄養の他にも、その“もの”がどのように作られ、どうやって私の元へ来たのか、その経過やそこに関わる人たちや環境や生命のことまでを日頃から考えます。

「ものを選ぶ」「ものを買う」「口に入れる」というのはそういうこと。そういう目に見えないところにも目を向けみつめることや知ることが大切で、決して表面や見た目ではありません。人もそうです。


私の席の前でVEGAN弁当を召し上がっていたご夫婦が「これはなんだろう?」「味付けがすごく美味しい!」「これも美味しい!」と、おかず一品一品に対してすごく興味や反応を示され、車麩のカツに感動されていた。
私が作ったのではないけれど、我が家でも定番メニューの車麩のカツにこんなにも感動していただけてとても嬉しかった。
反応が直に見えるというのも、日々の家庭の中でのPDCAを回していく上ではかなり嬉しいこと。

キッチンカーも可愛い♪

炊きたてのほっかほかご飯は別でいただきました。

笑顔でもぐもぐしていると、どこからともなく本格的な歌声が。
耳を澄ませて聴いていると、
あれ…
あぁ……なんだか…歌詞が…
歌詞がぁぁ……………涙
堪えきれなくなって、うるうるぐすん。お弁当が見えなくなるほど。


歌詞検索するも、残念ながらネットには載っていませんでした。オリジナルなのでしょうか。
なんという歌なのかとても気になって、食べ終わってから聞きに行きました。

歌詞の載った紙を見せていただいた

初めて聞く歌でしたが、おそらく戦時歌なのでしょう。
オペラ歌手の方による本気の歌は、1曲目からなかなか胸に身体に心に響いてずっしりとくる曲でした。
またひとつ知らない歌を知れてよかったです。

どんなに時代が変わろうとも
ひとつの家族のように
みんな仲良くできたら

歌詞より引用

昔も今も、たったひとつの願い。
どうしていつの世も、これひとつさえ叶えることができないのでしょう。
人間って、人間って…………。涙

今は亡き祖母から聴いた戦時下のお話を思い出します。何年経とうとも決して忘れてはいけないこと。
祖母と最後に撮った大好きなツーショット写真を探して眺めた。


他にもバイオリンの生演奏などもあり、境内に響く歌声やバイオリンの音色に不思議な感覚になりました。



人の愛や人生について考える時間やきっかけになったことは貴重でした。知らなかったことを知っていくこと、知り続け学び続けていくことも。

私は人の命や人生や生活、そしてその“弱さ”にも深く携わるお仕事をしているので、こういう時間が日常の一部でもあります。
職場でも休日でも、私のスタイルは変わりません。休日は殊にほわほわしてしまっているけれど。笑

なにかの“きっかけ”や“気づき”はいつどこにでも存在していて。むしろ日常をよく観察し大切にしていると、ちょっとの変化や微かな声、僅かな違いなど、見えてくるものがたくさんある。それもすべてお仕事に大きく活きてくる。

今日の気づきや過ごした時間も、今度は私の人生の糧となる。


午後になり、大鳥神社も賑わいはじめたので帰路につくことに。

終戦記念日を前に、平和について今一度深く考える1日となりました。

そして今年は茄子を大事に食べよう。

この記事が参加している募集

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?