Ayuko

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Ayuko

ハンドメイド雑貨・アクセサリー「Studio Al Sole スタジオ アルソーレ」主宰。 「日々の暮らしに一点、彩りを」 「大人のオフを彩る」ヴェネツィアンガラスのアクセサリーを作っています。 Instagram @studio_alsole

マガジン

  • 日日是彩日

    ガラスアクセサリー、ファブリックデザイン、和の習いごと、美術館めぐり etc… ハンドメイド作家のカラフルな日常の記録。

  • 歳時記エッセイ「夏」

    歳時記を開いて、心に留まった季語から思い出される事ごとを綴るエッセイ集。 大体、二十四節気に合わせて、一本ずつ投稿していきます。 「春」「夏」「秋」「冬」に分冊し、こちらは「夏」の部です。

  • 歳時記エッセイ「春」

    四季折々の季語をお題に、思い起こされるあれこれを綴るエッセイ集。 大体、二十四節気に合わせて、一本ずつ投稿していきます。 「春」「夏」「秋」「冬」に分冊し、こちらは「春」の部です。

  • 随想的写真生活

最近の記事

日日是彩日 「練りきり 紅葉」

このところ急に冷え込み、一気に秋らしく… 練りきり自主練、11月はやはり「紅葉」 「もみじ一葉」と遠景の「もみじ山」 真っ赤なのもいいけど、緑から黄色、朱色に変わっていく、この時季もまた趣深い。 もみじ山は、一応、オリジナル。 緑、黄、赤の練りきりあんを茶こしに通して、ふんわり盛りつける、 土台の中身も三色になっていて、切るとグラデがきれい。 一葉は、和菓子職人さんのYouTubeを見て、トライ。 三角棒で分割して、葉の先をつまみ出し、筋とギザギザをつける。 お手本は、分

    • 日日是彩日 「練りきり 秋桜」

      練りきり自主練、10月は何かと忙しく、飛んでしまった。 カボチャか季節の花か?と迷っていたけど、ハロウィンは過ぎたので、「秋桜」(漢字で書きたいところ)を。 「桜」と同じように、三角棒を使って分割する。 花弁の数に合わせて、桜は5分割だけど、コスモスは8分割。 指で押して花弁を伸ばし、端をちぎって、ちょっとギザギザに。 三角棒の二重線を使って筋をつけ、ふんわり花芯をつける。 こういう基本的な技法って、熟練度によって、仕上がりに差が… あと、ピンクの濃淡にするつもりが、薄い

      • 日日是彩日 「練りきり 月見」

        明日、9月29日は、中秋の名月。 練りきり自主練、今月は「お月見」 ネットや本に出ているのをいろいろ参考にして、オリジナル意匠を。 兎が欲しいところだけど、抜き型がないので、お月様メインで… 月、大きすぎ? でも、案外、これくらいのバランスの方が、濃紺、紫、グレーのグラデーションに、黄色がよく映える、ということで…^ ^ 竹ひごのコースターを使って、筋をつけ、クッキー抜き型の持ち手側を使って、ススキの弧を描く。 専用の道具がなければ、工夫次第、有りもので代用できるのも、お

        • 日日是彩日 「花火の練りきり」

          今月の練りきり自主練。 暦はもう秋、お盆も過ぎて、時期を逸した感はあるけど、8月の意匠は、やはり「花火」 ピンク、橙、黄、緑、青、紫の6色着色。 二重包餡。 三角棒で、16分割。 細工棒で、模様づけ。 一つ一つの作業を丁寧に正確にすることで、仕上がりに差がつく。 まぁ、現段階では、こんなところ。 細工もさることながら、肝心要はベースの練りきりあんを作る過程と心得たり。 水分を飛ばすのに時間かかったけど、滑らかで、細工しやすく、美味しいあんができた^ ^ 次回は、もっと時間

        日日是彩日 「練りきり 紅葉」

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        記事

          日日是彩日 「夏のつくおき」

          特に出かける用もない週末。 午前中、宅急便を待ちながら、料理三昧。 買ったもの、いただいたもの、食材が豊富にあったので、冷蔵庫を整理。 万願寺とうがらしは、麻婆に。 茄子は、夏の定番、焼き浸しに。 オクラは、サッと茹で、これもお浸しに。 エビは茹でて、オリーブオイル、ニンニク、ハーブソルトでマリネに。 エノキ、しめじ、舞茸の3種のきのこは、酒、みりん、塩で、クタクタに煮る。 麻婆とうがらし以外はどれも、そのまま食べてもいいし、いろいろアレンジもできる便利もの^ ^

          日日是彩日 「夏のつくおき」

          日日是彩日 「朝顔の練りきり」

          練りきり自主練、今月の意匠は「朝顔」 今回、初の試みは、寒天をディップする技法。 包餡した練りきりあんに、さらし越しに窪みと筋を入れる。 天然色素で着彩した寒天液に浸し、逆さまのまま、クッキングシートに載せておく。 寒天が固まったら、ひっくり返し、抜き型で作った葉っぱを飾る。 赤いのは、蔓と葉模様の菓子皿に。 青いのは、空き家の整理で掘り出した、昭和レトロなガラス皿に。 朝顔で一番好きなのは、「ヘブンリーブルー」という青い花。 もう少し、青色を濃くすればよかった。 そう

          日日是彩日 「朝顔の練りきり」

          日日是彩日 「紫陽花の練りきり」

          練りきり自主練、6月はやはり、この花。 「手毬花」「七変化」の異名の通り、紫陽花という花は色や形がデザイン意欲をかき立てるのか、和菓子の意匠で一番多いのでは?と思うほど、いろいろある。 それらを参考に、自分なりに考えてみたけど、何かとプラン通りにはいかず。 今回は、初めてのことが多々。 まず、練りきりあん。 これまで、老舗和菓子店製のものを使っていたけれど、初めて自作。 白あんに求肥(白玉粉)を混ぜて、練って切ってを繰り返す。 ここでしっかり水分を飛ばし、空気を含ませると、

          日日是彩日 「紫陽花の練りきり」

          歳時記エッセイ 「みかんの花」

          甘夏の花が咲いている。 まん丸い白い蕾を見つけた時、とりわけ、今年、嬉しかったのは、庭のその木が、一度は枯れかけていたからだ。 立春を過ぎて、木の芽時に剪定をしたからか、枝の一部が目に見えて痛み、枯れたかに思われた木が、翌年の春になり、芽を吹いたことは、春の部「清明」で書いた。 「もう枯れているかもしれない」と言われた時は、ひどく落ち込んだし、後悔と罪悪感すら覚えた。 母が大事にしていたものだからというのもあるし、そもそも庭の手入れができていないことも日頃から気掛かりで、で

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          歳時記エッセイ 「みかんの花」

          日日是彩日 「花菖蒲の練りきり」

          少し時期を逸した感もあるけれど、5月の練りきり自主練「花菖蒲」 茶巾絞りという技、簡単なようで、きれいに整えるのはなかなか難しい。

          日日是彩日 「花菖蒲の練りきり」

          日日是彩日 「ハンドメイドマーケット出展準備中」

          GWに開催される「アート&てづくりバザール in KOBE」出展に向けて、絶賛準備中。 昨年、1day shopを開いた時、指輪が好評だったので、今回は、ペンダントトップと指輪をおそろいで、たくさん作っています。 貴重なレース棒が手に入ったので… 白も黒も使って、モノトーンと、赤と青の差し色と。 甘すぎない、大人のフレンチカジュアルに… ピンクと水色の、ちょっと変則ストライプ。 これから、研磨や金具付けなど、仕上げの作業を。 まだまだ、他にも、いろいろできる予定です。

          日日是彩日 「ハンドメイドマーケット出展準備中」

          歳時記エッセイ 「清明」

          生りものは庭に植えてはいけない、とも言われるけれど、我が家の庭には幾つか果樹がある。 迷信か、実用的な戒めか、わからないけれど、そうした説には気を留めず、母が植えたものだ。 例えば、無花果。 夏になると、幾つも実をつけ、鳥や虫に食べられなければ、朝採りの瑞々しいのにありつける。 他にも、柿。 小さな木だが、秋には、わずかながら、甘くて美味しい実をつける。 一番大きいのは、甘夏の木だ。 高さが3メートルほどあって、枝ぶりもしっかりしている。 毎年ではなく、隔年に実をつける。柑

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          歳時記エッセイ 「清明」

          日日是彩日 「桜の練りきり」

          練りきり自主練、4月はやはり「桜」 花一輪は、講座でも習った、オーソドックスな意匠。 基本ほど難しく、三角棒の使い方が課題。 もう一つは、「花筏」 いろいろな意匠を参考に、自分なりにアレンジ。 水色とピンクの二重包餡で、ほんのりぼかす。 細い筋をつけて水の流れを表現し、花びら一枚と氷餅(乾燥した餅の粉)を散らす。 先日の姫路城は満開で、まだ散っていなかったけど、堀端から見た桜のイメージも役に立った。

          日日是彩日 「桜の練りきり」

          歳時記エッセイ 「桜」

          日本人なのに、と思われるかもしれないが、何年か前まで桜にさほど思い入れがなかった。 春は大抵、憂いを抱えていて、霞んだ空気はただ憂鬱を増すばかり。 桜が咲いたからと言って、大騒ぎする気にはなれなかった。 桜が特別な花だと気がついたのは、ここ七、八年ことだ。 母が六十歳を過ぎた頃、同窓会に度々出かけていた。 疎開していた田舎の小、中学校の集まりで、地元で家業を継いだり、嫁いだりした人が多い中、中学一年で町に戻った母のことを覚えている人は少なかったようだ。 それでも、持ち前の

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          歳時記エッセイ 「桜」

          日日是彩日 「赤、青、黄色」

          がまぐちを作ったり、水引細工をしたり、いろいろ手を出しているけれど、そろそろガラスを焼かないと… ずいぶん前に仕入れていた、赤、青、黄色の不透明ガラス。 三色とも使って、ちょっとポップな感じのナギットを。 原色って、何かパワーがある。 ミニブローチに仕立てる予定です。 このシリーズ、ペンダントトップや指輪もいいかも。 5月の連休、「アート&てづくりバザール in KOBE」に出展する予定。 こういう大規模なハンドメイドマーケットに参加するのは、所属する会のグループ出展は

          日日是彩日 「赤、青、黄色」

          日日是彩日 「ミモザの練りきり」

          昨年、練りきりを習ってから、「自主練」と称して、毎月、時季に合わせた意匠で作ってみる。 2月は「梅」を作ったし、4月は「桜」を作るだろうから、3月は「桃」が順当だけど、ピンクの着色に少々飽きたのもあり、「ミモザ」を。 黄色と緑で二重包餡し、葉は鋏で切り出し、花は茶こしでふんわりと。 狙いは悪くなかったけれど、葉がたんぽぽみたいになった。 ミモザの葉は、こんなじゃない。 「針切り箸」という、細かい切り出しができる専用道具なら、もう少しうまくできたかも。やっぱり、道具って大事。

          日日是彩日 「ミモザの練りきり」

          歳時記エッセイ 「啓蟄」

          母は、いわゆる「グリーン・サム」を持った人で、植物を育てるのが得意だった。 我が家の諸事情により、何度か引越をしたものだけれど、大抵は、小さくとも庭があった。 20代の終わり、私は、東京での一人暮らしを引き払い、故郷の神戸に戻った。 母は、父と離婚した後、一人で小さな料理屋を営んでいたけれど、家賃も上がり、続けていくのはなかなか厳しい折で、私の帰郷も一つのきっかけとなり、店を畳んだ。 お互い、一人暮らしを解消し、二人で住むならば、と、古い一戸建を借りた。 そこは、向こう三軒

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          歳時記エッセイ 「啓蟄」