見出し画像

新入社員が気付かせてくれた、私のやりたいこと


私が今いる職場は、少々堅苦しい業種のため
「昔ながらの風土」色が強い。


いろんなタイプ、いろんな要望のお客様が来られるにも関わらず、

“今までやったことがないから”
“受け入れると面倒だから”

少しの工夫、少しの努力、少しの気遣いで解決できることを、こちら側の都合ひとつで突き放すのが常。


そんな中で私が、会社にとっては「厄介な」お客様にも最低限丁寧な対応をしようとすると、周りからは煙たがられてしまいます。


あるとき、私と同じくHSP気質を感じる新入社員の男の子が、ちょっとイレギュラーな内容で電話対応中の私の横に、メモを片手にそっと座ってきました。


電話が終わると、

「すごい丁寧な対応で勉強になります!」

と言ってくれたのです。

私は
「いやいや、ただの歳の功だよ〜。」
「今まで散々いろんな経験してきただけ笑」

と返したのですが、
学ぶ姿勢に感心したのと同時に、とっても嬉しい気持ちになっていることに気が付きました。


これまでも、対応したお客様から

「あなたに聞いてもらえて良かったわ」
「本当に助かった。ありがとう!」

と言ってもらえたりしたときは、
やっぱり同じように温かい気持ちになっていました。


ちょうど昨日も、かなり高齢のおじいさんから
問い合わせの電話が。
認知症が始まっているのか、なかなか説明が通じません。

結局、30分近くお話をしたあと、
「たくさん時間かけて聞いてくれてありがとう。」
「ほかに聞いても、全然ダメで切られちゃって。」
「あなたのお名前は?」

と、とても安心したご様子でした。


“丁寧で細やかな対応は求められていない職場だけど、一人でも喜んでくれる人、共感してくれる人がいれば嬉しい”

そんな気付きがありました。

これから先、どう生きて行くか、
ここ最近ずっと考えてもなかなか答えが見つからなくてモヤモヤしていたけど、

『気を遣わなくていい環境ではなく、気遣いを喜んでもらえる環境へ行きたい』

まだぼんやりではあるけど、
少し光は見えてきた気がします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?