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最遊記歌劇伝-外伝-を観に行った話※ネタバレ有

10/19からCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演している最遊記歌劇伝-外伝-を観に行ってきました。


10年経ってた

最遊記歌劇伝は、峰倉かずや先生原作コミック「最遊記」の2.5次元舞台です。
2008年の初演から6年経ち、2014年に再始動した最遊記歌劇伝が、10年目の今年、この外伝でファイナルを迎えます。
やだ~~~~~~最遊記歌劇伝一生やって!!!!!!!!
残念な気持ちと寂しい気持ちでいっぱいですが、ここでふと我に返ります。
まって……10年……?最遊記歌劇伝って10年も続いてたの……?
戸惑い交じりに自分の過去を振り返ってみると、私が初めて劇場で最遊記歌劇伝を観たのは2015年上演の「最遊記歌劇伝 -Burial-」でした。
うそ……8年前って……コト……?
震える指でGoogleフォトをチェック……
2014年時点で2.5次元舞台沼に落ちてる……ということは……
私がその界隈にいたのほぼ10年前!!!!?
ヤダァ!!!!!!!!!
自分では、5年前くらいの感覚でした……でも倍だった、時の流れ早すぎてつらい。

2014年~2018年、この約4年間は、気が狂ったように毎月遠征し、何かしらの舞台に通う観劇ヲタクでした。
その中でも、特に推していた俳優さんが、鈴木拡樹さんと玉城裕規さん、そして松田凌さんでした。
彼らの新作舞台が決まったら、とりあえず1公演は絶対観たい!!!と勢いでチケットを取り、飛行機とホテルを押さえる。
観劇後、当時東京に住んでいた同居人と合流して朝まで池袋の沖縄料理店で馬鹿笑いして、翌日朝の飛行機で帰り、そのまま昼から仕事する。
あの頃ほど、フッ軽で元気だった事は、後にも先にもありません。マジでなんであんなに元気だったの、私。

最遊記歌劇伝に関しては、元々原作のファンで、自分がヲタクに目覚めたきっかけの作品でもあるので、特に思い入れが強く、新作が決まる度に劇場へ足を運びました。
(と言っても、色んな事情が重なり、2018年からの最遊記歌劇伝は観に行けてなかったのですが)

日枝神社の勝守のおかげ??????

そんなわけで、8年ぶりの最遊記歌劇伝!!!!!!!
当時から、拡樹さんや鯛造さん、三蔵一行の4人が「外伝は、ご褒美だ。絶対にやりたい」と口を揃えて仰っていたのが印象的で、発表されたときは、あぁ、ついに!!!とこちらまで胸躍りました。
無事にマチネとソワレの桃源郷シートチケットが取れたのみでなく、ここにきて今年一の強運を発揮してしまい、まさかのマチネ2列目。
発券して思わず二度見、即同行するチ円さんにDMしました。
2、2列目!!!!!!!!!!!!!!?夢!!!!!!!?
最近ドームとかホールで野鳥の会しかしてなかったから、肉眼で見れる距離に耐えられるか不安すぎるまま当日を迎えたわけです。
いや、2列目マジで近かったね。近すぎてどこ見たらいいか分かんなかった。

ここからネタバレ有の感想

4巻分を3時間半にまとめた本作、1幕も2幕も本当に沢山泣きました。
展開が分かっているからこそ、幸せなシーンでも泣いてしまうんですよね~~~~~~ずっと泣きっぱなしだった。
絶対ここは見たい!という原作のエモシーンは全て再現されていて、それが目の前で見れて大満足大感動。
2.5次元舞台の醍醐味は、やっぱり観劇した時の空気感。
ステージ上で生きる彼らの鼓動が、感情が、こちらまで伝わって物語に引き込まれる瞬間が堪らなく好きです。
3時間半と舞台としては長めですが、展開も早くて体感2時間くらいだったような。
金蟬と悟空のじゃれ合いや死別のシーンは、長く演じてこられた拡樹さんと鯛造さんだからこそ、あの表情や声が出せたんだろうなぁ。
泣きじゃくる悟空に「――――次は必ず…俺が、俺がお前に手を差し出すから。きっと差し出すから」と諭し、あやすように言う金蟬から伝わる深い慈愛、二人してお互いのことを太陽だと思っていたなんて、これ以上に尊いことなんてある!!?
峰倉かずや先生が描く、この激重感情に何度心臓がギュッとなったことか……苦しい……苦しいよ……
パンフレットで、自分にとっての太陽を鯛造さんと答える拡樹さんに天を仰いだ。え?現実か?これ。
2.5舞台にハマって、初めて鈴木拡樹さんの三蔵を拝見した時の衝撃は、忘れられない。こんなに美しい人が存在するんだと思った。
拡樹さんを劇場で拝見するのは8年ぶりだったけれど、ご年齢を重ねられても、本当に原作からそのまま抜け出したような美しさと高潔さを纏う金蟬童子で、さすが鈴木拡樹としか言いようがなかった。完全にキャラクターが憑依してる……スポットライトに照らされる姿が、あまりに神々しすぎて直視していいのか躊躇った。
あの人って年とるんですか……?
そして、なにより驚いたのは、歌唱力。拡樹さん音域広がったよね!!!!?昔より遥かに上手くなっててびっくりした……すごいよ拡樹さん……!!!!!
元々努力の人ではあったけれど、日々前進という座右の銘の通り日々立ち止まることなく、進化されているんだなぁ。
鯛造さんは、あの人って年とるんですか……?PART2すぎる。
外伝の悟空は本編よりも更に幼くなるはずなのに、演じる鯛造さんは自分より年上の成人男性のはずなのに、本当にめちゃくちゃ可愛い、もう頭のてっぺんから爪の先まで悟空。あの天真爛漫さと無邪気な笑顔、そして妖力制御装置が外れた時の禍々しさ、悟空以外の何物でもない。これはキャスト全員に言えることだけれども、悟空は鯛造さんにしか出来ない。
鯛造さんが泣いちゃうとさ、私も泣いちゃうんだよな……私の涙腺スイッチはいつも鯛造さん。
捲簾役の平井雄基さんは、初めまして。
私が過去劇場で見てきた悟浄は、全て鮎川太陽くんだったので、今回一番新鮮さを感じました。
でも、捲簾の持つ漢らしさは勿論のこと、時折見せる穏やかな表情や物言いが、え~~~~~~捲簾じゃん~~~~~~!!!って思わせられて、ぐっときました。かっこいい~~~~!!!
天蓬とのシーンは、どれも凄く良かったよね~~~~2幕はほぼ彼らに泣かされたといってもいい。彼が悟浄を演じた公演も観に行けばよかったと今更後悔。
天蓬役の藤原さんは、声が、佇まいが、もう天蓬そのもの。八戒の時もそうだったけど、彼もまた居るだけで本物。独特の存在感を持った方だと思う。無気力でゆるゆるした姿とスイッチが入った瞬間のギャップの凄さ、その動きに「げ、げ、原作で見たやつ、まんまだ~~~~!!!」って息を吞んだ。
祭りでの捲簾との大立ち回りは、見どころの一つ。
そして、天界西方軍第1小隊とのシーン、あれ泣くしかなくない??焼肉美味かったっス~!反則過ぎない??
えーーーーーん、マジで皆生きてて欲しかった。なんで死んじゃうの、辛すぎる。
あと、天ちゃんのこの衣装も見たかった(強欲)

外伝の4人は、本編の三蔵一行とはまた違う4人の空気がとても良かったです。語彙力死んでるから「良かった、最高、本物」しか言えなくて口惜しいんですが。
セリフ一つとっても、10年続けてきた役の重みだとか、作品への思い入れが感じられて、あぁ、本当にこれで最後なんだなぁ……としんみりしてしまう瞬間も、しばしば。
西海竜王敖潤役の佐奈くんは、アドリブもお顔もとんでもなく可愛いし、観世音菩薩役の髙﨑くんは美声美女美脚過ぎてたまげたし、本当に脇を固めるキャストが良すぎて……!!!!!
この子達の演技、他の作品でももっと見たい!!!ってなっちゃった。(沼の始まり)
そして、忘れてはいけないのが、哪吒太子役の北村諒くん。
いや、顔美しすぎて目潰れる。ペダステ東堂尽八の時から綺麗な顔だとは思っていたけれど、接触イベに行った時も「き、きれい!」って言っちゃったけど、マジで美の化身だったな!!?彫刻?拡樹さんとはまた違うジャンルの美。
李塔天役の山﨑雅志さんがまた憎たらしいくらいに李塔天で上手いのよ、そのパパに怯える表情と、悟空の前での無邪気な子供の表情の使い分けが完璧……絶対各方面に怒られること言いますけど、諒くんって演技上手いんだなって思った。
今回ファイナルということで、三上俊さんがゲストに来られていて、うじすけさんとのミニコーナーで、2幕の地獄のような空気を少しだけ(いや、大分)和らげて下さいました。
みかしゅんさんの光明は、本当に光明だよね……お師匠様の貫禄がありすぎるよね……女優ですわ……最後にお姿拝めて眼福でした……
我が母(パンピ)も、昔DVD見たときに、みかしゅんさんの光明を綺麗~~~~!!ってベタ褒めしてたので、見せてやりたかったな。
そう、これがネタバレなんだけど、ラストシーンで、衣装早替えした三蔵一行が登場して「Go to the West」の歌唱があるんです。
原作ファン、そして最遊記歌劇伝ファンとして、本当にめちゃくちゃ嬉しかった!!!!
わぁーーーーー!!馴染みある三蔵一行だーーーーーー!!って鳥肌立った。
会いたかったよ、三蔵一行~~~~!!!!大好き~~~~~~~~!!!
当時めちゃくちゃ聴いた曲、感動もひとしおです。もう大泣き。ずっと泣いてる。
そして、これは余談ですが、カーテンコールのアドリブがとんでもないです。
捲簾と天蓬のやり取りに「え……公式が最大手じゃん……」と固まる私、終わった瞬間腰を抜かすチ円さん。
目の前で、西海竜王敖潤役の佐奈くんが両手に乗せた桜の花びらをふうって飛ばしたのあまりに可愛すぎて、多分この先原作読み返すたびにフラッシュバックして頭抱えると思う。有罪……
は~~~~~~これだから、2.5次元舞台って最高なんだよな……

うまくまとめようとする

最遊記歌劇伝-外伝-、マチネとソワレ続けて観劇しましたが、何度見ても面白く、心震わせられる作品でした。
今回、久しぶりに観劇出来て良かったです。
劇場で観なかったら、一生後悔してるところでした。
10年間、最遊記歌劇伝という作品に携わってこられたカンパニーの皆様、本当にありがとうございました。
私にとっても、最遊記歌劇伝は一生忘れることのないかけがえない作品です。
どうか千秋楽まで誰一人欠けることなく、無事に完走できますように。
そして、今回でファイナルということですが……いつかもう一度だけ最遊記歌劇伝やろう!となる日が来ることを心から願っております。
もう刀剣乱舞みたいに、映画やりませんか?いっそのこと。更なる西を目指そうよ……ッ!
……と、ここまで、好き勝手書いてしまった。ファンの人に怒られたらどうしよう。(いつも)
転職やらコロナやら新しい沼やら色んな事情により、しばらく離れていた2.5次元舞台ですが、せっかくチケットも取りやすく行きやすい大阪に転居したことですし、これからはまた見たい舞台があれば、積極的にチケットチャレンジやってみたいな~と思います。
推しは推せるうちに推せ!推しは、なんぼいたっていいですからね!!!

P.S.ランブロめっちゃ買った。ランブロでしか得られない栄養あるよね。


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