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映画感想#51 「パロアルト・ストーリー」(2013年)

原題 Palo Alto
監督・脚本 ジア・コッポラ
出演 ジェームズ・フランコ、エマ・ロバーツ、ジャック・キルマー、ナット・ウルフ、ゾーイ・レビン、クリス・メッシーナ、ヴァル・キルマー 他
2013年 アメリカ 100分



若者たちの悩み、眩しすぎ。

ジア・コッポラ初の長編作品。
ストーリーは、アメリカの"ヤングたち"のお話。主人公エイプリルとサッカークラブのコーチ・ミスターBの恋かもしれない何か、そしてテディとフレッドの友情。恋と友情という(悪く言えば)ベタすぎるテーマを、ベタっぽくなく瑞々しく描いていたと思います。

しかし見終わった後の何とも言えない消化不良感は一体何だったのだろうか…。もうみんなが若すぎて、共感ができない。眩しい。日本の田舎育ちの私とは環境が違いすぎて、懐かしむことすらできない。高校生でパーティとかしないですよね?こういうオシャレなホームパーティとかって誰が主催してるんですかね?最強一軍女子みたいなのがいるのかしら。
高校生の時の自分なんか、外に着ていけるような素敵な私服なんて持ってなかったし(いつも着る服がなくて出不精になる)、学校にジェームズ・フランコみたいなかっこ良い人間はいなかった。残念だなあ。

テディ役のジャック・キルマー、良かったですね。これから注目ですな。雑誌POPEYEなんかに載ってそうなシティボーイ。そしてフレッドはちゃんとした生き方をしてほしい。頼む。
ミスターBはずるいなあ。あのコーチはずるいよ、高校生の女子なんてみんなちょっとは好きになるだろうよ、おい。ジェームズ・フランコさんずるかったよ。

実際は違いますが、どことなくA24っぽい感じもありますね。オシャレな音楽、ファッション。そんな雰囲気に浸れる映画だと思います。

☆2015年6月15日 
※カリコレ2015@新宿シネマカリテにて


余談①〜パロアルトという都市〜

タイトルの「パロアルト」というのは、アメリカ・サンフランシスコにある都市の名前です。シリコンバレーにある、スタンフォード大学のある小都市だそうです。海沿いっていうのが良いですよね。それだけでもう素敵なストーリーが生まれてきそうな感じ。
この映画の原作者であるジェームズ・フランコは、パロアルトの出身とのこと。自身の体験なども基になっているのでしょうか?そんな想像も容易い、ほろ苦い青春の一幕を垣間見ることができました。
でもジェームズ・フランコさんよ、自らミスターBの役を取ってしまうのはずるいですよ…(何度目)

海沿いの都市・パロアルト(GoogleMapより)

余談②〜エマ・ロバーツかわいいな〜

最近ちょうど、エマ・ロバーツが出ている映画「アバウト・ライフ 幸せの選択肢」(2023年/マイケル・ジェイコブス)を見ました。「パロアルト」から10年も経っているのに変わらぬ美しさですね。ジュリア・ロバーツの姪ということもあり、ちょっと顔も似てる。以前、ちょっと不機嫌そうな女の子が好きですと、ミア・ワシコウスカについて書いたのですが(こちら)、まさにエマ・ロバーツもそのタイプだと思ってまして。キラキラ笑顔女子ではなく、不機嫌女子。
でも「アバウト・ライフ」では結婚を夢見る古典的な(と言ったら失礼?)育ちの良いお嬢さんといった役どころでした。ダイアン・キートンとリチャード・ギアの娘なら、まあそうなるか…と納得してしまうような、謎の説得力がある映画でございました。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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