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「かわいい」と「美しい」ときめくインテリアのはなし

東京は毎日全然雨が降らなくて、ぽかぽかお日様にのほほんと照らされてなんだか全然「冬」って感じがしない毎日です。
お花屋さんに行けば「オススメは春のお花です♡」という感じで可愛い色のお花がわんさか売ってて、なんだかもうすっかり気持ちが春に近くなってしまっています。木蓮(マグノリア)が出てるのを見て、めちゃくちゃ嬉しくなってしまいました。
とは言えいつだって先のことばかり見てしまって「今」を噛み締めて生きてなかったりするなぁとそんな風に思ってましたが、明日から極寒になるとか聞いたらもうありがたいのかなんなのか。


さて、今日は私の好きなインテリアのお話。

26歳ぐらいまでは生粋の「かわいい」が大好きだったのですが、大人になるにつれて「美しい」に対しての愛が深まる一方です。

私のお仕事は「かわいい」を作ることが多く、もう4、5年前の話になりますが自分で言うのもなんだけど、かわいいのうちの一つのジャンルみたいなものを築き上げれたのではないかなと思っています。

このあたり、ピンタレストにめっちゃ出てくる私の作ったセットたち。


めくるめくパステルの世界ですね。私はこの頃パステルカラーに夢中でした。

パステルカラーって、
「ピンク」と「水色」の組み合わせが最強なんですね。
そこに「ラベンダー」「ミントグリーン」「レモンイエロー」の3色を組み合わせた5色が神ファイブで、この5色ってどれとどれを組み合わせてもびっくりするほどかわいいんです。色って相性がやっぱりあるのですが、この神5のポテンシャルの高さはすごいです。セーラー戦士たちぐらいの結束力の固さがあります。

なので当時はその組み合わせを色々試すのにすごくはまっていました。
個人的には
「ピンク」×「水色」×「シルバー」×「ベージュ」が問答無用で素敵かわいいカラーリングじゃないかと思います。ベージュを入れることで、甘々になりすぎないのと、シルバーを入れることできらめきときめきと抜け感を演出できます。

あと、大事なポイントはパステルガーリーな世界観を作る時は、ビンテージの小物類または洗練されたテキスタイル製品を混ぜることで日本特有の浅いダサい感じから脱却できます。
海外のティーンの女の子たちと日本のカワイイ文化がうまく組み合わさったようなテイストを目指せると完璧。

というわけでこの時からとても好きなかわいいインテリアショップをご紹介していきたいと思います。

1、ZARAHOME kids

女の子は白とピンクのアイテムが多くて、男の子はブルーのアイテムが多いのですが、最近はベージュ系やグレージュ系のアイテムも多くてどれも最高にカワイイ。日本のデザインってちょっとダサかったり、ドヤ感がすごくて姫過ぎたりするのですが、zarahome kidsのセンスの良さったらないです。

2、kino

kinoのすごいところはガーリーなテイストのインテリアショップとして歴史が長いところです。今通販でもなんでもガーリーなインテリアショップは増えましたが、ここの品揃えのセンスの良さとトキメキの破壊力は異常。私が初めてkinoに行ったのは10年前ぐらいだと思いますが、こ、こんなカワイイ世界があるのか!!!と衝撃しかありませんでした。未だにいっつもネットであーこれカワイイこれもカワイイって思いながら見てます。

3、イセタンガール

言わずと知れた新宿伊勢丹2階にあるイセタンガール。インテリアというよりは雑貨メインですが、もうここに来れば間違いない。トキメキのオンパレード。期間限定イベントで毎回毎回いろんなクリエイターさんがポップアップショップを出していらっしゃるのでいつ行っても全く飽きないです。大好きなSophie et ChocolatさんやMICHU COQUETTEさん、Etoile et Griotteさんの雑貨や、先ほど紹介したkinoの商品もあります。

4、Roretta's Room

丁度今年からお店の場所をお引越しされて、まだ新しいお店はOPENしてないのかな?と思われますが、Roretta's Roomさんは海外から輸入されてきたと〜〜〜ってもかわいいもので溢れているお店で、私もここで写真のラグマットなどを購入していました!ビンテージのポストカードから電話やランプなどいつもセンスの良い素敵な商品をセレクトされててここで購入したものを飾れば即かわいい部屋になれます。

さて、「かわいい」について4つのお店をご紹介させていただきましたが、そんな私も今は少し趣向が変わって「美しい」に夢中です。


私の今の「好き」についてお話しする上で幼少期の話を少し。

母が海外旅行マニアだったので幼い頃からいろんな国に連れて行ってくれて、たくさんの美術館に訪れていたので自然とアートが好きな子に育ちました。
分厚い作家ごとの画集が実家の本棚にぎっしりと詰まってて、毎日それらを眺めてはうっとりしていたように思います。
中学生の頃、どうしてもジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」が見たくてロンドンに連れて行ってくれ〜連れて行ってくれ〜と懇願してテートブリテンで初めてオフィーリアに逢えた時、体中の血液が熱く脈打って流れ出すような感覚に陥り、「これだ、オフィーリアが今日から私にとっての“美しい”の基準だ。」と、そこで私の中で美しいの基準が決まりました。


と、そんな感じでずっと私の中で外れてはいけない美の基準というものを持ちつつも、趣味とお仕事は別物なので、お仕事を一生懸命頑張る日々でした。

そしてお仕事でたくさんのことを経験させて頂いた上で、3年前あたりからただかわいいだけじゃなくて、過去の文化にリスペクトのあるものだったり、先人が生み出してくれた素晴らしく美しい文化を新たな形に変えて継承していくことに興味が湧いて来るようになりました。

このあたりが最近の私。

パステル時代と比べて頂いたら一目瞭然のこの色のトーンの変わりようですが、ここに挙げた作品はどれも世界の偉大な文化をリスペクトして制作した作品ばかりです。
ジャポニスムやアールヌーボー、ベルエポックやシノワズリ、浮世絵、日本画やメキシコや中国、神話、ロミオとジュリエット、占い、怪談、花言葉など、この世界は美しい文化で溢れています。

テーマはもちろん、色彩の美しさも見逃せません。時代によって、文化によって扱われていた色も全然違います。またこれについては今度語ろう。

と、いうわけで最近私が超お気に入りの美しすぎるインテリアショップ、ブランドをご紹介。

1、House of Hackney

いやぁもうどんだけ可愛いんですかここ!!!!!!!っていうぐらいテキスタイルの可愛さが異常。「インテリアからベージュを排除せよ」
「クオリティー、デザイン、"Made in England" を大切に」
という思いのもと作られたHouse of Hackney。イギリスのラグジュアリーブランドです。ベージュ排除せよとかもうほんままさにそれ、その美学最高。
あ〜ここの壁紙にうちもしたい〜〜と思って早数年。超好き。

2、John Derian Company

もうほんとに大好き!!!!言わずと知れたJohn Derian Company。デコパージュのプレートやオブジェが有名ですね。私も持ってます!!これを飾れば急にお部屋がおしゃれになります♡NYにお店があるのですが、聖地すぎて、いつもNYに行くたびにここのお店でズキュンバキュンとハートを射止められまくりながらうっとり幸せな時間を過ごしています。最近隣にインテリアだけのお店もできて、センス良すぎてたまらんです。日本だとH.P.FRANCEで買えます。

3、PATCH NYC

PATCH NYCASTIER DE VILLATTEとコラボしてるやつで知ったぐらい全然日は浅いですが、キャンドルもクッションもトレイも全部可愛い!!!!
デザイナーのドン・カーニーさんとジョン・ロスさんお二人でやられてるブランドで、NYの蚤の市で見つける品々などからインスピレーションを受けて作り出されているそうです。一つ一つの製品のディティールが洗練されていて、センス良すぎ。虎のトレイが欲しい!

4、Cole & Son

壁紙界の帝王。Cole&Sonは1875年創立のイギリスのメーカー。
英国王室御用達のお墨付きを持つ老舗。憧れに憧れてます!!!見ても見ても全部素敵すぎてこの壁紙だったらこんなお部屋かな〜という妄想がもうそれはそれは止まらない!!!これまた愛して止まないFornasettiとのコラボ壁紙もあって、それはもうずるいよ!!!美しさの極み!!!!!日本でもWALPAから輸入できます!

というわけで美しいにもほどがあるインテリアのお店を4つご紹介させていただきました♡

あんな部屋にしたいこんな空間作りたいの妄想が広がりますよね。。

ここで最後に私が敬愛しているウィリアムモリス先輩からの一言。

「役に立たないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない。」


いい言葉すぎて毎日唱えています(モリスだけに盛りすぎ。え。)
役に立つか、美しいと思えるかどうかがインテリアを決めるポイントということですね。それではいいインテリアライフを!

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