_シェアハウス_掃除_写真_

定期処分

いらないものは定期的に処分しよう。

そこそこに、ミニマリストだと思う。旅に出る前の去年の春、家を引き払うということがきっかけで、ほとんどのものを処分した。テレビ、ベッド、服をかける組み立て式の棚、大量の服。ずっと大切にとっていたものは、不必要なものに変わった。

旅中も、荷物は最低限におさえたかった。単純に、荷物が増えると移動がつらいから。最低限の荷物で身軽に、なににもとらわれずに生きていけなくなった。

けれど、そうもいかない。女の子は特にそうだと思う。まず化粧品がなければ、この細い目をごまかすことができないし、化粧日品や乳液がなければ、肌はとたんにカサカサになる。服だって、そうだ。せっかくなのだから、かわいい格好をしたかった。安全に気をつけながら、最低限できる身だしなみは整えたかった。

わたしのバックパックは小さい方だった。42Lのボックス型。たてに伸びるよくあるバックパックではなくて、四角い形にいっぱいっぱいのものだった。入るものは、限られている。

「大切なものはなんなんだろう?」こう問いかけることが、物を捨てるときに多い。考えて考えて、いつも大切にとっていたものが、途端にいらないものに変わることはよくある。自分が思っているほど、必要なものは少ないのだ。

それだけじゃなくて、物が溜まるとなんだか鬱々としてくる。物に囲まれると、身動きができない。自分の周りに置いている物が、「ここから動くな」と話しかけているような気さえしてくる。定期的に排出しないと、飲み込まれてしまう。

B型なので、一気に片付けをするタイプだ。気乗りするまでは、しない。だからこそ、物が溜まる。でも一気に片付けると、スッキリするのだ。また新しい一歩が踏み出せるような、そんな気さえしてくる。

物は溜まると、こちらの意識をすべて持っていこうとする。飲み込まれたら、身動きが取れなくなってしまう。飲み込まれないためにも、いらないものは定期的に処分しておきたい。

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