【旅×映画】アメリカ・ニューヨーク編
「憧れの地・ニューヨークへ行くきっかけとなった映画のはなし」
−まえおき
今年の4月に終えた約200日の世界一周。
わたしはやっぱりヘタレで特に何もできず、ただただ土地を巡る普通の世界一周だったけど、そのベースには映画がありました。
そしてこれから【旅×映画】というマガジンで、そのエリアごとに思い入れのある映画を紹介していこうと思います。
まずは再スタートの場所となった憧れの地・ニューヨークから。
2016/12/12
私は夏から一時停止していた世界一周を再スタートさせた。
韓国と中国経由の長い長い飛行機は不安もあるけれどワクワクの方が大きくて、ずっとニヤニヤしてたと思う。長い長い短期バイトから解放されたこともあるけれど。飛行機3本約30時間の長旅のはずなのに、あまり寝なかった。
そして次の日13日。
ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着した。
−ニューヨーク時間 6:34
着いたのは朝の5時ごろ。
これまたややこしい入国審査を終えて、ほっと一息つけたのが6時半ごろ。
早すぎることと長い長いフライトでなんかんや疲れたこと、あとは憧れの地に出て行くのがまだちょっとこわくて、しばらく空港のイスに座っていた。
そもそもどうしてニューヨークに憧れたのか。
いちばんの影響はミュージカル映画「RENT」 (2005)
80年代のいろいろな問題を抱えたニューヨークでこれまたいろいろな問題を抱えた若者が必死で生きていくミュージカル。差別とか貧困とかエイズとか。そんな感じの問題がたくさん出てくる。
初めて見たのは23のときだった。
「RENTって知ってる?」
当時住んでいたシェアハウスのメンバーである仲のいいお姉さんが教えてくれた。(このお姉さんは後に世界一周にめちゃくちゃ協力してくれる。たぶん一生頭があがらない)
当時定期的に、というかたまに休みが合ったり時間が合ったときに一緒に映画鑑賞会をしていた。教えてもらって「今度一緒に見ようよ」ということになり平日の夜にリビングで見たんだと思う。
初めて見たときの感想は
「なんかわからんけどハマる」だった。
(我ながら拙い感想)
ただそのハマった理由の正体は分からず、でもリビングのスピーカーでRENTのサウンドトラックを流しながらゴロゴロしたり料理をしたりする日々が続いた。ストーリーよりも曲が好きだった。ニューヨークの印象は「そんなすごい街にも暗い時代があったんだな」みたいなその程度だった。
そして時は流れこの映画に出会う
「BEGIN AGAIN−はじまりのうた」(2013)
これはシンガーソングライター志望の主人公が彼氏と一緒にニューヨークへやって来たけれど、彼氏は浮気するし音楽は才能開花しないしでもうどうしたらいいの!みたいな映画。
そこに元音楽プロデューサーの、でも今はやさぐれたおっさんがたまたま主人公をライブハウスで見かけて一緒に曲を作っていく。そんな感じ。
この映画はあんまり期待してなかった。
確かネットでの評判が良かったのと、思ったより短い映画だったからツタヤで借りてきただけだった。
でも見たらめちゃくちゃハマった。
単純に劇中の音楽が好きだったことと、“夢を追う若者がやってくる街・ニューヨーク” そんなニューヨークの表現にやられた。
しかも普通に成功する過程だけじゃなくて、「ニューヨークはそんなに甘くないんだよ」って言ってるかのように、失敗する場面もちゃんと見せてくれる。でもチャンスを掴んだ主人公は最後に成功してる。その夢を叶えるチャンスはたぶん世界一ふってくる。そんな街。
「RENT」で描かれた暗い街・ニューヨークと
「BEGIN AGAIN」で描かれた夢のある街・ニューヨーク。
こんな短期間で印象が変わる街って一体なんなんだろう、って。
気になって仕方なかった。
あとは街並みがオシャレだったとか、やっぱり世界一の街だしとか、タイムズスクエア行ってみたいしとか。理由はいくらでも出てくるけれど
“いつか必ずニューヨークに立つ”
そう決めたのはこの映画を見たからだった。
そして2016年の12月。
わたしは憧れのニューヨーク・タイムズスクエアに立っていた。
(−なけなしのお金をはたいて見たブロードウェイミュージカルはとても凄かったのでした。一瞬寝たけど。)
そんなきっかけで、世界一周再スタートの地に今までとは反対方向のアメリカ・ニューヨークを選んだのでした。12月に行ったからめちゃくちゃ寒かったけどね。
もちろん今やってるRENTのミュージカル、見に行きます。
次回は中南米編!
あの有名な映画だよー!
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