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乳がん治療体験記 「放射線治療の開始」

12月からのホルモン治療に引き続き、今度は放射線治療が始まりました。


二つの治療をする意味

まず、なぜホルモン治療と放射線治療の二つを行うのかというと、いただいたパンフレットのわかりやすいキャッチから引用すると

手術を補うための「放射線療法」と、がんの転移を防ぐための「薬物療法」

出典:乳がんと診断されたあなたへ 治療を始める前に知っておきたいこと

で、以下の意味合いがあります。

・ホルモン治療(薬物治療)
…手術で取ったしこり以外に、どこかに広がっているかもしれない微細ながん細胞の増殖=転移を防ぐために行う全身治療。

・放射線治療
…手術で取ったしこりの近くに残っているかもしれない微細ながん細胞を死滅させるために行う局所治療。

乳がんには色々な種類があり、治療方法・進め方は人それぞれですが、基本的には[手術/放射線治療/薬物療法]を組み合わせて進めていきます。他にも化学療法を行う場合もありますが、私の場合は不要でした。薬は5〜10年飲み続け、10年再発がみられなければ、晴れて「完治」と見做されるわけです。

※ホルモン治療については前回の投稿をご参照ください。

放射線治療の回数と実際の流れ

さて、放射線治療がどんな感じだったかと言うと。元々、乳腺科の主治医からは月〜金毎日の25回と聞いていたのですが、放射線科の医師から説明を受け、今は下記の2コースがあることがわかりました。

A:2Gy × 25回=計50Gyコース(従来から行われてきた形)
B:2.7Gy × 16回=計43.2Gyコース(近年行われるようになった形)

このGyというのは放射線の量で、つまり1回に当てる量を従来のものより多くして、回数を少なくしたのが近年の形。この2コースどちらにするかを患者本人が選択できます。当然、通院回数が少ないほうが楽ですが、保険の兼ね合いがあり、A or Bをすぐに判断できなかったりもします。私はその場でなんとか判明したので、無事にBに決められました。(こういうお金の話とかも追々具体的に書きたいと思います)

治療の流れはと言うと、初回はまずCTを撮って、医師が治療計画を作成。そして放射線を正確な部位に当てるために、医療用の油性ペンで体に印を書かれました。該当の片胸全体くらいの位置に、四角の中に十字みたいなやつ。これが書いてあることを日中忘れているので、後々入浴の際に鏡に映った自分を見て、ちょっとビックリします(笑)。色が薄まってしまったら再び書かれるので、治療が終了するまでずっとこれが体に書かれたままです。

その後、照射。治療自体は何も感じませんが、照射した部分の皮膚が日焼けと同じ状態になるらしく、開始2週間後くらいからヒリヒリ感や痒みなどが出るようです。その他にも人によっては色々な副作用が起きる可能性もあるそうですが、あまり出ないことを祈るばかりです。

毎日通うこと、自分へのご褒美

それにしても、内心「25回て!」と思っていたので、16回になったのは良い誤算。とはいえ平日毎日通うってなかなかですよね。マジか…と思いましたもん。これも経験者でないと知らないと思います。今日、Day2/16を終えたので、あと14回。2月20日で終了します。

なんだか最近「治療を頑張っている私」を言い訳に、自分へのご褒美が甘くなっている気もしなくもありませんが、まぁいいでしょう(笑)。昨日はZOZOで洋服をポチりました。今日は普段なら買わないイチジク&クリームチーズのパンを食べました(基本的にパンもチーズも普段あまり食べないようにしているので)。美味しかった。明日も頑張りまーす。

2024年1月30日
金多賀歩美



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