遅筆を解消する方法3選【フリーライターの奮闘記】

今回の日刊かきあつめのテーマは「最近の悩み」。フリーライターである私は、じつは「遅筆」に悩んでいます。

今回はこの遅筆を直すために、私が最近続けていることをまとめていきます!同じように悩んでいる方は読んでみてください。

もしくはもっと良い解決方法があったら教えて欲しいです!

遅筆とは

書いて字の通り、筆が遅いことです。つまり原稿を書くスピードが遅いことを指します。

私はだいたい集中すれば(ここ大事)1時間あたり1200文字から1500文字程度書けます。ただし本当に遅いときは1時間に500文字とか400文字とか……。本来の力の25%しか出せてませんね。ひどいときはただパソコン見つめてるだけのときもあります(仕事しろ)。

そう、今回私が解決したい遅筆というのは、執筆スピードをより速めたいというよりは「本来の執筆スピードを常に高いクオリティで出す」ことです。これが本当に難しくてなかなかできないんですよね……。

なぜ遅筆に困っているのか

前置きが長くなって申し訳ないのですが、まず私の悩みを聞いてください(笑)。

なぜ遅筆で困っているのかというと、自分が想定してたスケジュールとズレてしまうことです。「こんなはずではなかった……」と思いながら納期ギリギリで原稿を書く時間は地獄そのもの。1週間前の自分を羽交い締めにして引っ叩きたいくらいストレス指数が高くなります。

私は「納期を必ず守る」を信条にしているので、納期ギリギリの作業は心臓にも悪いうえに、焦りからクオリティも下がります。いつもギリギリに提出してたら「クライアントからイメージが悪くなってしまうのでは」と不安になり、ますます悪循環に。精神衛生的にもよくありませんよね。

遅筆を直すために考えたこと

ようやく本題に入っていきますが、本来の執筆スピードを取り戻すために、まず考えたのは「なぜ遅筆が起きるのか」です。

人によって遅筆が起きる要因はまったく異なると思うのですが、私の場合は以下の3つが考えられました。

・なかなか原稿が進まない
・危機管理能力が低い
・飽きっぽくて集中が続かない

一方で本来の執筆スピードが実践できているときの自分も想像してみます。

・得意な分野の原稿または書く内容が明確なとき
・目の前の原稿にぐっと集中できている
・焦っているとき

上記を踏まえ、さらに要因を突き詰めていくと、自分の本質が見えてくるような気がします。

次に原因別の解決策を紹介しますので、私と同じようなタイプの人はぜひ参考にしてみてください!

「なかなか原稿が進まない」の解決策

「なかなか原稿が進まない」ってそのままじゃないかってお思いのあなた、ちょっと待ってください。大事なのは、なぜ原稿が進まないかです。

さらに掘り下げてみたら、私の場合は適切な言い回しが思いつかなくてずっとその文をこねくり回す性質があることに気づきました。

原稿の書き方は人それぞれでしょうが、だいたい構成を作り、一度大まかに書き切って、最後にブラッシュアップを重ねる方法が一般的かと思います。

でも私は原稿のたたきを作る段階で、完璧な言い回しを求めて何度も書き直すときがあるんですよね。一文にこだわりすぎてしまうというか。どうせブラッシュアップの段階でまた直したくなるのだから、たたきの段階でこねくり回すのはけっこう無駄だなと気づきました。

そこで、とりあえずたたき原稿は大きな流れがわかればよしとして、とにかく書き上げることを優先させました。たたき原稿なので文章が破綻しててもOK!最後のブラッシュアップで直せればいいんです。さらに言い回しが思いつかないところは「〇〇」とか適当に入れて書くようにしました。

ちなみに今回の原稿はこんな感じです。

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けっこう適当に書いてますね(笑)。

しかし、とにかく書き切るを意識すると途中で執筆が止まらないので、集中力が徐々に高まっていく感覚があります。適切な言い回しを検索しているうちに、つい漫画のバナー広告をクリックしてしまうという集中力散漫タイプの人はぜひ試してみてください(笑)。

また、私とは違う理由で原稿の進みが悪くなる人は、その原因を取り除くことで解消されるかもしれません。例えば携帯や漫画に心奪われてしまう人は、それらを部屋の外に放り投げるか、もういっそのこと捨ててしまいましょう(極論すぎ)。

「危機管理能力が低い」の解決策

この記事を読んでいるあなたは、学生のとき夏休みの宿題を後半に一気に片付けるタイプでしたか? (笑)そんな危機管理能力欠如タイプのあなたにぴったりなのが、執筆スケジュールをカレンダーに記入する方法です。

私は執筆スケジュールをGoogleカレンダーに時間単位で入れています。例えば以下のような形で、案件ごとに色を変えて記入しています。

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ここで気をつけているのが余裕を持って時間を設定することです。自分が書ける時間×1.5くらいで組んでいます。

余裕を持って組むことで、その日の自分が思ったより書けなくても、リカバリーが効きます。逆に意外と速く書けた場合は違う案件にも着手でき、自分の心の余裕も生まれてくるというおまけ付きです。

しかも現時点での自分のキャパシティも見えるので、新しい案件を受けるか否かの判断材料にもなります。

「飽きっぽくて集中が続かない」の解決策

趣味は多いけど長く続くないという熱しやすく飽きやすいタイプにおすすめなのが、複数案件の同時進行です。いわゆるマルチタスクってやつですね。

私は締め切りが近いものから一本ずつ書き上げるのではなく、常に2〜3本を同時進行しています。理由は先ほど言った通り書いているうちに飽きてしまって、集中力がなくなるからです。

なので【「危機管理能力が低い」の解決策】でお見せしたカレンダーでも、1日になるべく2〜3本の案件を入れるよう予定を組んでいます。

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そして予定をカチッと決めている風ですが、着手する案件はその日の朝に決めています(笑)。例えばその日は医療美容系の記事を書く予定でも、朝に気分が乗らないなと思ったら次の日に予定していた食関係の記事と交換してしまいます。

やっぱり自分が書きたいと思う記事のほうがぐっと集中力が高まりやすいですし、私の場合はずっと同じジャンルの記事ばかり書き続けていると表現も乏しくなってくるので……。別の案件を織り交ぜておくと、いい気分転換にもなるので気に入っています。

そして大事なのは予定を動かしたあとに全体のスケジュールを再チェックすることです。ズラした結果、最初に着手するはずだった記事のスケジュールが厳しくなってしまっては意味がありませんからね。

私は1日の最後にカレンダーのスケジュールを見直して、細かく調整をするようにしています。

自分に合う方法を見つけるのが一番

上記でご紹介した方法を5月前半から続けているのですが、割と調子がいいように思います!

私のように遅筆に悩んでいる人は、上記の方法だけでなく自分に合う方法を思考錯誤してみるといいかもしれませんね。私もこの方法にたどり着くまで、半年近くかかりました。

ただし、原稿を早く書くことが必ずしも正義ではないとも思います。もちろん納期を守るのは当たり前ですが、早く仕上げられてもクオリティが伴っていなければ意味がないからです。

遅筆を直したい人の目指すところはさまざまでしょうが、まずは悩みの根本を見つめ直すことも大切かもしれませんね。

といい感じで終わらせようとしましたが、今回の日刊かきあつめの記事はまぁギリギリでした(笑)。私もまだまだ精進が足りないようです。

執筆:otaki

編集:香山由奈

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