きっと私のひきこもり人生に終止符を打ってくれる

「インドア派です。」

そういうと、いつも嘘だと笑われる。
もしかしたら他人から見たわたしは、ごりごりのアクティブ派なのかもしれない。なんて思ったこともあるけれども、やっぱり私はインドア派だと思う。

インドア派といっても、「何か活動をするときに外で元気に活動をするわけではなく、室内で活動をする方が好き」という意味でのインドア派ではない。
むしろ活動をしない。部屋にこもってテレビを見たり、ベットの上で動画サイトで動画を観ていたり、1日中寝ていたりする。
よくよく考えてみれば会社員になってから、月に1度は丸1日寝ている日があるような気もしている。

職場の飲み会なんかで、休みの日に何をしているの?と聞かれてそう答えるとみんなに意外だとびっくりされる。

 

タイに来てからもその生活は相も変わらずで、予定がないと部屋から出ないことが多い。

それでも、せっかく異国の地にいて、せっかく新しいものに出会える環境にいるのに今の生活はもったいないんじゃないか。そう思えてくる出来事があった。

 

それはちょっと前、タイにきた友達とバンコク観光をしているとき。
タイに来てまだあまり時間がたっていなかったけれど、それでもこの地で生活をしてきた私には、高架鉄道も、道端で売られている屋台料理も、きらびやかな寺院も、あまり珍しいものではなくなってきていた。
そんな時、遊びに来たその友達は、見るものすべてを写真に撮って、あれすごい、こんなの初めて見たと興奮気味に私に新鮮なリアクションを見せてくれた。

これまで30もの国を訪れて、1年間以上海外に住んだこともあって。
そんな生活にどこか慣れてしまった私は、目の前で起こる出来事に鈍感になってしまっていたのかもしれない。
目の前でトラブルが起こったときも、動揺しないように、できるだけ冷静にこの事態を乗り越えなければ、そんなことを積み重ねていくうちに、目の前で起こる出来事や初めて見るものに感動する心を忘れてしまったのかもしれない。

自分で自分にショックを受けた。
私は何のために旅をしていたのだろう。非日常を求めるなんて言いながら、心は非日常を求めていなかったのではないだろうか。
そんなことを考えてるうちに、外に出るのもめんどくさくなってきてしまった。

 

タイに来て2か月少し。
外に出るといつも新しい発見をさせてくれるタイという場所に、少し想いをはせてみる。
心動かす出来事でなくても、外に出るといつも新しい発見や、嬉しい出来事があったこの国。
もう少し外に出て、この国での生活を楽しんでみるのもありなんじゃなかろうか。

だんだんと今の生活にも慣れて、外を見たと思うようになった今こそ、自分を変えるチャンスなんじゃなかろうか。

 

ひきこもりだった私を頑張って外に連れ出してみる。
ちょっとした買い物でもいい。毎日でなくてもいい。
なにか外に出るきっかけを作って、もうちょっと外の世界を楽しんでみようと思った。

もっともっと、この国のことを知りたい。
もっともっと、この国を好きになりたい。

せっかく1年住むのに、何も知らないまま帰ってしまうなんてもったいないから。
まだまだここでの生活を楽しんでみよう。
もっと新しい発見をしていこう。

さて、雨が止んだ。
今日はどこへ出かけようか。

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