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【エッセイ&映画レビュー】Winnyを観て

はじめに

今回の映画レビューは 第33回日本映画批評家大賞でを主演男優賞を受賞した俳優の東出昌大さん(以下敬省略)主演の映画で、2002年に開発されたファイル共有ソフト「Winny」を開発した故金子 勇さんの実話を元に作られたお話。


実は私、東出さんのファンでして😅笑

最近では山にこもり自給自足生活をしていたり、3人の女優さんと共同生活を送っているとも報道されていたんです🫢

画像引用:FLASH

しかし真相は東出さんを慕って若い俳優さん達が山を訪れているようですね(なぜか安心😂)

数か月前、某番組を東出さんを見て改めて思いました。この方なんて澄んだ目をしてるんだろうって。

そして今はとっても自然体な気がします。

以前ABEMAでやっていた「世界の果てにひろゆき置いてきた」でも以前とはずいぶん印象も変わってて、ますますファンになりました!

そうそう私、常々ひろゆき氏の著書や番組をよく見ていたにも関わらず、それでもやっぱり印象変わりましたよ、この番組見て😌

ひろゆき氏をますます好きになったのも言うまでもなく✋

あ、男性としてと言うより””としてという部分ですよ、お2人共😅

ところで、この「Winny」ってなにかご存じでしょうか?

パソコン普及率が急速に増えだした頃。

私が初めて自分のパソコンを持ったのもこの頃でした。

初めてパソコンの電源を押し「Windows」の画面を見た時のワクワク感、今でも強く印象に残ってるなぁ。

「インターネットとは一体なんぞ?どんな世界が広がっているんやろか?」

まるで金のエンゼルで手に入るおもちゃの缶詰を開ける気分?(語彙力w)

何が入ってて、一体どんなことができるのかとめちゃワクワクました🤩
(未だおもちゃの缶詰手に入ったことは無いけどねw)

パソコン知識はもちろんゼロ。
なのでゼロから独学で覚えました。

当然最初はわからないことだらけ。
専門書を買っては一つ一つ操作方法や必要最小限のPC用語を覚えていきました。

習うより慣れろ

とはよく言ったもんで、毎日毎日PCを触ってるうちに色々なことができるようになっていきました。

ある時。

知人が

「好きな映画教えて!ダウンロードしてコピーしてあげるよ」

と言ってきたんです。

「え?何それ?そんなの出来んの?知らないんだけど😮」

当時私は、大好きな映画や音楽番組を見る為に、WOWWOWやスカパーの有料チャンネルに多数加入していました。

これが結構お金がかかる💦

その中の好きな番組も録画出来ないもの、録画は出来たとしてもコピー制限がかかりダビングは出来ってこともよくありました。

「Winny使えばできるよ~」

初めて”Winny”という名前と存在を知ったのがその時だったと記憶しています。

私は観たかった映画や音楽をたくさん知人にダウンロードしてもらいダビングしてくれました。

もちろんそれを販売するとか、どこか公共の場で使用する目的じゃなければ違法だとも思ってなかった。

ただ✋

「そんなことできるんだぁ…でもそうなったら映画は観に行かなくなるし音楽もCD買わなくなるよね~」

な~んてことは、知識の浅い私でもそのくらいは容易に想像できました。

でも悪い事という認識はなかったなぁ正直な所🥹

まぁ何が言いたいかというと、この“Winny“もそうなんだけど

何でも使う人で”いかようにでもなるもの”って、世の中にはたくさんあるだなぁと。

Winnyってどんな映画?
※ネタバレあり

映画『Winny』は2023年3月10日に公開され、天才プログラマーと言われた 故金子 勇氏(以下敬称略)が開発したP2P技術(peer to peer)を用いたファイル共有ソフト『Winny』を巡って起きた冤罪事件を取り上げた作品で、金子 勇さんご本人は2013年、急性心筋梗塞のため42歳という若さで亡くなっています。

若すぎるよぉ😢

主人公の“金子 勇氏“を演じたのは東出昌大(敬省略)で今回『第33回日本映画批評家大賞』で主演男優賞が決まっています🙌

2004年5月『著作権法違反ほう助』の疑いで”Winny”開発者である金子勇氏は京都府警に逮捕されてから7年半裁判で戦い続け、無罪を勝ち取るまでのまでのお話。

この映画の大きなテーマとして【冤罪】があります。

冤罪とは「無実の罪」を意味し、罪を犯していないのには「犯罪者」とされること。

ちなみに冤罪で一番多いとされるのが「痴漢」なのだそう…。

うん、何かわかる気がする…🤔

金子勇という人は一体どんな人物像だったんでしょう。

映画の中では小学生の頃の金子氏から描かれています。

逮捕までの経緯

まだパソコンが「マイコン」と呼ばれていた時代。

小学生だった彼は電気屋さんに展示してあったパソコンに興味を持ち、近くの古本屋でプログラミングの本を立ち読み、暗記しては店頭のパソコンに打ち込みゲームを作ったりしていました。

そんな彼は大学院を卒業後に博士号を取得。

その後ソフトウエア開発などの会社に従事したのち、東大の特任教授となり、(戦略ソフトウェア創造人材養成プログラム)に任用されます。

同年、P2P技術を利用したファイル共有ソフトWinny開発を開始、ほどなく「2ちゃんねる」でダウンロードソフトWinnyを板で公開。

爆発的にWinnyのユーザーは増え、ファイルを利用しての”違法アップロード”ファイルを介した「漫画」「ゲーム」「音楽」「映画」などがやり取り複製され、深刻な著作権侵害が起こりました。

またファイル共有ソフトを使ってダウンロードしたファイルの中には「暴露ウイルス」と言われるマルチウエアが仕込まれていることもあり、PCに保存されてる情報が漏洩されられるということも起きてしまいました。

これが社会問題化し”Winny”開発者である金子氏がのちに「著作権法違反ほう助」として京都府警に逮捕されます。

それから7年半。
結成された弁護団と共に無罪を勝ち取るまでの戦いがこの映画では丁寧に描かれています。

警察組織による隠ぺい

なぜ、開発者である金子氏が逮捕されることになったのか。

それはWinnyによって仕込まれたウイルスにより、ハッカーに資料を盗まれた警察が裏金作りの事実を隠蔽し、Winnyを著作権侵害まん延目的に作ったのだとして金子氏に罪を被せるため。

彼の純朴な人柄を利用し「Winnyの開発をやめる」と誓約書と称した著作権侵害に繋がると認識していた」という”調書”書かせ、これにより半年後、著作権法違反ほう助の罪で逮捕という警察の仕組んだ筋書き通りになったわけです。

そして、この映画の中ではもう一つ、愛媛県警の交番勤務だった仙波敏郎巡査部長が警察署で行われていたニセ領収書による裏金づくりを告発するという話も盛り込まれています。

もちろんこれも実話

この仙波巡査部長は吉岡秀隆(敬称略)が演じています。

大きな組織と戦うことは当然簡単なことではありません。

悪しき慣習や周りの空気にのまれ、若い巡査達は悪いこととは知りつつもニセ領収書を書き、裏金作りに協力していました。

かつては高い志しを持って警察官になった人達。

しかしこのニセ領収書はWinnyによって表に証拠が流出。

裏金作りは記者の手により暴かれることとなりました。

感想

まず、『Winny』を公開した「2ちゃんねる」の創始者ひろゆき氏のコメント。

日本ではなぜ画期的なITサービスが出てこないのか?という質問の答えは、Winny事件、Coinhive事件と、技術を理解しない警察によって開発者が逮捕される事件が続いているのも原因の一つです。Coinhive事件が最高裁で無罪になったのは2022年です。金子さんが裁判のストレスを抱えていないで長生きしていたら、面白いものを色々作っていたんだろうなぁ、、と思います。仮想通貨で使われている技術は、Winnyで使われた技術の発展したものだったりします。映画を見た人が『若い技術者が委縮しない社会をつくるべきだ』と思ってもらえたらいいなぁ、、、と。

資料引用:映画.COM


金子氏を演じるに辺り、東出さんは役作りで18kgも体重を増やしたんだとか😳

私は実際の金子氏をあまり知らないけれど、映画を見ている時は東出昌大ではなく完全に「金子氏」だと思ってしまうくらい違和感なく見ていました。

純朴な人柄もすごく出ていたと思います。

その純朴さ故に、警察に利用され、犯人としてWinnyもろとも社会から抹殺されようとしていたと言っても過言じゃない。

この映画を見ていて思ったは、使う側で何とでもなるものって世の中にたくさんあると言うこと。

包丁は料理を作るもので、人を傷つけるものではない。なのに包丁を作った人まで逮捕されるならもの作りなんて怖くて出来なりますよね。

ひろゆき氏が言っていた『若い技術者が委縮しない社会』が脅かされてしまう。

それと、組織の中で「正義」を貫く難しさ。

組織を辞める事は簡単。
でもそれは自分の中で完結したとしても、組織の根本はこれっぽっちも変わらない。

後に続く若い人の為に組織を告発した仙波さんは本当に勇気のある方だし、人を想える方なんだなと思います。

匿名性がもらたしたこと

匿名性が高く、自らかを明かさずに発言できるということは悪い事だとは思いません。

ただ、匿名であるのをいい事に、違法なことをする人や、心無い誹謗中傷をし人を傷付けたり。

追い込まれた人を”死”へと追いやる事だってあるんです。

匿名性を利用した形のない“凶器“ですよね。

SNSというコミュニティーで気軽に自由な発言が出来るのはメリットではあるけれど、それをいいことに他人を誹謗中傷したり、悪意のあるものから 悪意のない逆にタチの悪いものまで本当、後を絶たないですよね。

本当に使い方次第。

使う人次第。

ひろゆき氏がコメントしていた通り“Winny“は画期的な技術だと思うし、彼が裁判に費やした年月、その間にかかり続けたであろうストレスが死を早めたと思わざるを得ませんよね。

でも無罪を勝ち取るまで戦い続けたのは後に続く技術者の為。後に続く若い巡査達の為に告発した仙波さんも同じですよね。

自分の為ではなく、人の為。

金子氏という優秀なプログラマーの損失は本当に計り知れないなと素人ながらに思います。

最後に

私は「言葉」を「文字」にして伝えるお仕事をしています。

知って欲しいこと、伝えたいこと、自分の思い、様々な角度から「言葉」と向き合っています。

なので、色んな方の発信もよく見ます。

そして、思うこと。

文章の多い少ないに関わらず、その人の“人となり“は「言葉」に出ると思っています。
全てそこに出ると言っても過言ではないとすら思っています。

難しい言葉を使うとか、綺麗な言葉を使うとか上辺だけの「言葉」ではない、飾りっけも何も無いけど、心に響く「言葉」

そんな「言葉」を伝えられたら。

ただ、残念ながら、自分の発した言葉の意味や解釈は相手次第なんですよね。

伝わる相手、伝わらない相手。

受け取り方は様々。

でもそれは仕方のないことだしどうしようもないことなんですよね。

SNSにはいわゆる「アンチコメ」なんてものもありますが、それに対して更に発言して炎上する方もいます。

どんな受け取り方をしようが、反論しようが個人の自由です。

これは私だったらの話ですが、私の場合は完璧にスルーします。

なぜなら、目に見えない、誰かも分からない人、あるいは面識のある人でもなんでも、相手の気持ちや心は相手次第。

そもそもそのような人に好かれたいとも思わないから。好かれる必要もない。

人は変えられない。
変えられるのは自分。

だから自分の思考を変えます。

優先すべきは自分を守ること。
自分を守れるのは自分だけですからね。

あくまでも、自分を守るのことは、相手を攻撃するとか反論するではありませんよ。

どんなことも自分に返ってくる。
そう思えば自分がどうあるべきかが見えてくる。

ただひとつ言えること。

言葉には全て意味がある。

そして、その人を型とってゆくものです。

飾らなくていい、綺麗じゃなくていい。

心から発せられる「言葉」をどうか大切にして欲しいと思います。

使い方、使う相手くれぐれも間違わないように。

しかし、東出昌大さん本当に魅力的な方☺️

才能があって不器用だけど、柔らかくて、しなやかで、ナチュラルで温かい。

そんな人が私は好きです😌

あ、これも観たい🤩

“Winny “おすすめの映画です!

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